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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第2章 低学年編

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第79−2話 Day0:昼と夜は表と裏

お読みいただきありがとうございます。


以前とは話数が変わっておりますがお気になさらず。

――――――――


 鞄に入っていた固いもの、要はナイフを指でくるくると弄りながら、私は手紙を読み始めた。


『今回の仕事は少々これまでとは違う。だから、もし仮に君が嫌だというのなら、この仕事を引き受けてもらう必要はない』


 そう手紙は始まっていた。


――――――――


 依頼内容:特定魔物の討伐

 危険度:低

 詳細:次ページに示す。依頼内容が嫌だという場合は次ページを開けずに速やかに本手紙を破棄すること。


――――――――


 迷いなく次ページを開いた。


――――――――


 先に伝えておく。

 安心してほしい。再三書くが、危険度は低い。


 魔物とは書いたが君の知っている翼の生えたトカゲのような危険なものではない。少なくとも今は。


 魔物の種類は、平たく言うと『狐』だ。正しくは『妖狐』、狐をモチーフとした魔物だ。狐という動物については君なら知っていると思うから、ここでは省略する。

 僕の情報によると、今はほとんどただの狐らしい。ただ、どうやら今は尻尾が二本生えかけているから区別はつく、とのことだ。

 ただ、僕は噂を聞いただけだから、これが事実だと断定することはできない。悪いが自分で確かめてくれ。


――――――――


「妖狐ってとっても危ない魔物ではありませんでしたか? 神様」

『ま、そこそこ有名なやつだね。とはいっても、ここに書かれたように初期はほんとに生物学上の狐と同類だね』

「ならいいのですけど」


 私はさらに読み進めた。


――――――――


 しかし当然だが、これを放置しておくわけにはいかない。妖狐はいずれ成長し、人間に明確な害を及ぼす。

 最悪の場合、すなわち尻尾が九本になった場合、史実によれば、その魔物は街で大暴れしたらしい。それだけは絶対に避けなければならない。だから、今のうちに討伐しておく必要がある。


 君には、この妖狐を討伐してほしい。必要そうな物資についてはこちらで一通り用意しておいた。

 疑問や追加の物資が必要であれば早急に連絡すること。


 次ページにて、この魔物の生態について僕の知る限りの情報を綴っておく。参考にしてもらいたい。


――――――――


 次のページは妖狐の生態についての説明があった。一通り目を通す。


「へぇ、妖狐って人間に化けるのね。尻尾が三本くらい生えたあたりから、なるほど」

『そう書いてるね。それで人間とさらに交流を深めつつ、力を溜める、と』

「詐欺や色仕掛けを働きながら、ですか。なんだか人間のことが好きなのか嫌いなのか良く分かりませんわね」

『はー、実体のない私からすれば、実体のある魔物が本当に羨ましいよ』

「この流れで羨ましがるのもどうかと」


 鞄をさらに漁り、餌やナイフが入っている確認する。大丈夫そうなので、鞄を閉じた。

 なお、そのページに書かれていた魔物の情報だが、流石に覚えきれなかったので、後でもう一度読みなおすことにした。


「とはいっても難しくありませんか?」

『神様に聞かれましても』

「まぁ、それはそうですけれど」

『ってか魔物の討伐なんて、君の得意分野じゃなかったっけ?』

「そういう問題ではなくですね」


 魔物の討伐はグランの時に幾度となくこなしてきた。だからそれ自体はできなくはないのだ。ただし、林間学校を楽しむ傍らで、となると話は変わってくる。

 改めてしおりを読み直す。このスケジュールを考慮すると、おそらく――



 昼は林間学校というイベントを楽しんで。


 夜は魔物討伐という重い仕事を請け負う。



 こうするしかないだろう。


 あまりにも表裏の激しい、前代未聞のマルチタスク。

 そんなことできるのか? 当然やったことはない。


 でも、やるしかない。どんな難しい仕事でも、かつて最強と呼ばれた頃にはこなしてきたのだ。今回も、きっと大丈夫。


『ま、案外どうにかなるもんだよ。それにうまくいかなくても多少妖狐が暴れるだけ。そんなことで人類は滅びないっての』

「あなたは気楽でいいですわねぇ」

『てかさ、人のことなんかどうでもいいとして、その手紙は最後まで読みなよ。なんかいい感じのこと書いてたよ』

「あら、そうなのね? ふむふむ、『報酬は弾む』と。ほぅ?」


――――――――


 次ページには報酬に関することが書かれていた。私の金銭感覚から考えても、この報酬は破格と言って差し支えない。


 私はそれを読み切ってから、覚悟を決めた。


「これは本気で対峙しないといけませんわね」

『都合良いなぁ』

「ところで神様、今日も相変わらずうるさいですわね」

『我、神様ぞ?』


 それからは明日に備えて早めに寝ることにした。


――――――――


 夜が明け、家を出て、林間学校まで車で揺られ。


 そして一日目が始まる――



お読みいただきありがとうございます。


もし面白いと感じてくださいましたら、是非ともブックマーク、そして下にある「☆☆☆☆☆」をクリックして応援していただけると嬉しいです。


これからしばらく、一日目や二日目、三日目四日目、とタイトルに明記しつつ進めます。加えて、昼や夜といった時間を明記します。昼夜を明記するのは、今回のストーリーで明らかになった通り、これらの時間ではまったく違った趣旨、思考で行動させるためです。まぁ……頑張れステラ。


また現在、ある実験的な試みを考えており、いくつか協力していただきたいことがございます。

協力していただきたいこととは、今後しばらくの本作品の投稿に関して、特に気に入った投稿や、求めている路線の話に関して、積極的に「いいね」していただきたい、ということです。もちろん感想でも構いません、むしろウェルカムです。


なにとぞ、ご協力よろしくお願いします。

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