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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第2章 低学年編

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第78.5−3話 幕間の間 おしごと! 危険なお札編

お読みいただきありがとうございます。

もうしばらくは番外編。別名、ステラに調子乗ってもらう編です。


話数の数え方を変えましたので話数が変わっていますが、内容と順番は同一です。

――――――――


「質問ですの」「なんですの?」「紛らわしいのよ!」


 時は戻り、カルトラと作戦会議をしているときのことである。


「ごめんつい。それで何かな?」

「この作戦には一つ、致命的な問題点がありますわ」

「そうかな?」

「私、まだ金属を曲げるほどの魔法は使えませんわよ」

「えっと……? うん知ってる。というか、そんな人間いるの?」

「?」「?」


 二人して首を傾げた。

 ……?


 いやおかしいなぁ、グラン(わたし)の知り合いには素手で分厚い鉄板を折り曲げる奴もいたんだけどなぁ。


「えっと、冗談かな……ん? 今、まだ(・・)って?」

「えぇっと……冗談に決まっておりますわ、ふふっ」


 いつかマジで引かれる前に、私は常識をアップデートしておこうと心に決めたのであった。完。


――――――――


 とはいうものの、別に疑問が解消されたわけではないので。


「では一体、どうやって鍵を壊せばいいの?」


 間髪をいれず、私はカルトラに問い直した。


「それは簡単、魔法札だよ」

「?」「?」


 またも二人して首を傾げた。


 まほ……え、なんて?


「??」「??」


 いや待て、そんな常識みたいな顔されましても。


「知らないの?」

「知らないわよ」

「最近の子なのに?」

「最近の子も多分知りませんわよ?」

「うーん、そうか……」


 カルトラは、しばらく目線を斜め上に送り本格的に考え出した。え、皆様、知らないわよね。怖いよー? メメが急にそんなこと言いだしたら。


「あ、そういや魔法札(この紙)って企業秘密なんだった」

「なるほどそれは安心……できませんわよ!?」


 そんなノリで情報漏洩して大丈夫!? 多分普通の企業よりちゃんと秘密事項は扱わないといけないのでは? 本当にそれで大丈夫なの!?


「じゃあ早速、現物で説明するよ」


 カルトラは特に何も気にしない表情をして、おもむろにポケットから一枚の紙を取り出して渡してきた。


――――――――


「魔法札ってのは、魔法が保存された札だよ。君が今持っている紙がそれなんだけど」

「なるほど確かに」


 カルトラが出した札を受け取り、それをまじまじと観察した。目を凝らして見てみると、確かに魔力が込められているようだった。


絶対に(・・・)、破っちゃだめだからね。そう絶対に(・・・)

「誘導されてもやりませんわよ」「ちぇっ」


 どうやら、紙を破ったり燃やしたりして、強めの衝撃を与えることで、その紙にあらかじめ込められた魔法が使い捨てで発動するらしい。

 なんと便利な。グラン(わたし)ならこんな便利なもの、いっぱい使っていたに違いない。


「まず言っておくが、汎用性はあまりない。単発しか魔法が発動しない使い捨てのものだからね。でも侮っちゃいけない、その単発の威力は十分だ」

「いかにも魔道具ってことね」

「そういうこと。でも、これまでの魔道具とは大きく異なることがある」

「そうなの?」

「工業ラインさえ作ってしまえば、比較的単純に量産が可能ってことだ」

「それはいいですわねぇ! それにしても、魔法武具も工業時代に突入したと考えると、時代を感じますわ」

「時代を感じるほど生きてないよね?」

「言葉の綾ですわ。それより、量産可能ってことはすでに大量にその魔法札があるのかしら?」

「いいや、今のところ表立って量産はしていない」

「あら、聞く分にはかなり便利そうですのに」

「そうだね。うーんと、とりあえず使い方を説明するよ。評価はそれから考えてくれ」


 カルトラは意味深に笑ってから、魔法札の使い方を詳しく説明してくれた。


――――――――


 なんとなく、カルトラの発言の意味が分かった。どうして量産されないのか、どうしてカルトラはお茶を濁すような言い方をしたのか。


「危険過ぎますわ」

「そ、僕も同意見」


 カルトラは先ほど「威力は十分」と言っていたが、私はその言葉を軽視していた。


 これは十分、なんてレベルではない。いうならば十二分、いや二十分、要するに過剰火力だ。

 まるで上級者が出せる火力に匹敵するほどの魔法じゃないか!


 確かにこの火力があれば、南京錠くらいは壊せるに違いない。懸念する点があるとすれば……


「こんなものを子どもに使わせんなや! ですわ」

「ステラちゃんの口調が珍しく乱れ……いや別に珍しくねぇな」

「口調はともかく! これどう考えても危ないですわよね? いくらなんでも契約違反(話が違う)じゃありませんの?」


 あくまで私は、私の安全が確保される範囲でしか活動しないことをカルトラと約束している。この札を使うのは流石に契約違反だと言えそうだが。


「でも君なら安全に使いこなせるでしょ?」

「まぁできますが」

「なら良かった、なら契約違反では(何も間違って)ない」

「むぅ……」


 どうやら私は、カルトラに悪い意味で信用されているようだった。

 立場上仕方がなく、さらに実際のところ、この札は南京錠を壊すのには最適だったので、私は渋々魔法札を受け取る(お仕事を受理する)ことにした。


――――――――


 さて、この魔法札を使って、問題なく仕事をこなそうと考えていたのだが――


――――――――

お読みいただきありがとうございます。


もし面白いと感じてくださいましたら、是非ともブックマーク、そして下にある「☆☆☆☆☆」をクリックして応援していただけると嬉しいです。


現在、番外編の裏で本編を鋭意製作中です。番外編はあと三千文字くらいです。多少前後しますが。

本編をお待ちの方は今しばらくお待ちください。

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