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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第2章 低学年編

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第78.5−1話 幕間の間 おしごと! セキュリティ破壊編

お読みいただきありがとうございます。

話数の数え方を変えましたので話数が変わっていますが、内容と順番は同一です。

「皆さん、きちんとついてきてくださいね」

「「「はーい」」」


 それはとある休日のことだった。


 私は訳あって国立図書館の見学に来ていた。


「皆さん、本は好きですか?」

「「「はーい」」」


 子どもの声に合わせて子どもらしく声をあげつつ、私は周囲の大人の動きを観察してた。

 彼らの実力や癖を伺うために。


――――――――


「はぁ? 今度は図書館見学ですって?」

「そう。子どもの君じゃないとできない重要な案件だ」


 ある日、ほぼ月毎の恒例行事であるお仕事に関して、いつもの通りカルトラから説明を受けた。

 今月は図書館へ見学に行ってこい、とのことらしい。


「それが一体どんなお仕事に繋がりますのよ」


 しかしそんなところで何をさせられるのかはさっぱりわからず。楽なお仕事だといいのだが。


「単純に言うと……セキュリティを内側から破ってほしい」

「……ちゃんとお仕事ね」「そう言ってるじゃないか」


 バリ仕事だった。しかもバリバリ厄介なお仕事だった。


 今回は、「子どもの見学ツアーに乗じて国立図書館に入り、建物の内側からセキュリティを壊せ」というお仕事だ。



「セキュリティの甘い箇所にあるドアの鍵を壊すだけの簡単なお仕事だよ」

「……いやムズいですわよ!?」

「そうかな、君ならできるんじゃない?」

「あなたが内側から鍵を開けざるを得ないセキュリティということは、すごく頑丈で万全だというわけですわよね。それがどうしてこんな私みたいな小娘が内側から壊せると思っておりますのよ」

「いや、それについては可能さ。ああいう場所って、外側をガッチガチに固めて満足するから内側のセキュリティはザルなんだよね」

「でも、ツアーで行くとなると警戒されませんか? 私、そこまで隠密行動は得意ではありませんわよ?」

「警戒されないから大丈夫。何せ君、どう見てもただの子どもだし」


 「たしかに」と声に出しつつ納得した。


「でも気が引けますわ。バレたら国家反逆罪でしょう?」

「君がバレたところで僕に被害はないからね」

「あなたほんとマジで」

「というのは冗談で、君が捕まって断罪されることはないから安心してくれ」

「まぁそれならいいのですが」

「あと、これまでに何度か言ったが、僕は別に国家転覆を目論んでいるわけではない。ただ、あそこにとある禁書がある、という状況が非常にまずいから、それを取り除こうとしているだけだ。分かるかい?」

「…………えっ?」

「相変わらず聞いてなかったな?」

「ええもちろん」


 彼がやることを知った上で協力してしまうと、私も彼の組織の一員のようになってしまう気がしていた。だからいつも、カルトラがやることの詳細は聞かないことに努めていたのだ。


「ま、いいや。今回することには関係ない話だしね」

「なら結構じゃありませんの。任されたお仕事については、人道を反していない限りちゃんとこなす。これで何か問題がありまして?」

「ステラちゃんのそういうところ嫌いじゃないよ」

「まぁ、お世辞は結構ですわ」

「いや、お世辞抜きに君が好きだ。なんてったって、君は使いやすいからね」

「……私はあなたが嫌いですわ」

「ふっ残念、僕にツンデレは効かないよ」

「いえ、本当に嫌いですわ。なんというか……生理的に?」

「うーん、ツンデレのツンが尖りすぎているというか……」


 そんなわけで、私はお仕事の詳細をカルトラから聞いた。


――――――――

お読みいただきありがとうございます。


タイトル、物騒だなぁ。


ちなみにお仕事に関しては何個も別の編がある訳ではありません。単発の番外編です。


もし面白いと感じてくださいましたら、是非ともブックマーク、そして下にある「☆☆☆☆☆」をクリックして応援していただけると嬉しいです。

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