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守ってあげたい-13
山と積まれたアンケートの紙を前に、新聞部五人は苦慮していた。
「思ったより、集まりましたねぇ」坪井
「これすごいよ。OBのリクエストまで入ってる」新田
「結構、卒業生の人たちから、リクエストが来てるんですよ。どうします?」坪井
「どうって言ったって、なぁ。本格的な本にしなきゃならないのか……。まいったな」中川
「でも、ここ一二年の卒業生の人が多いみたいですよ。特に、女子ばっかり」坪井
「やっぱり、直樹さん目当て?」新田
「もちろん」坪井
「どうしたもんでしょう」新田
「ま、考えても仕方ないし、とりあえず集計して、それから」中川
「それから?」新田
「それから?」坪井
「場合によったら、スポンサーを探すしかないな」中川
「はぁあぁ、面倒なことになっちっまったなぁ。おい、中川。本当にそんなことできるのか?」新田
「そのときになってから考えるさ。由起子先生にでも相談してみるか…」中川
しぶしぶ紙を整理し始めた時、扉が開いた。中川の同級生でサッカー部の大河内が入ってきた。
「明智さんいる?」大河内
「ほーい、いますよ、ここに。なんだ、生徒会長さんじゃないの、どうしたの?みゆきちゃんに何の御用?」中川
「あ、中川もいたの。いまランニングの途中で、ヤンキー風の男に声掛けられたんだ。それで……」大河内




