表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

守ってあげたい-11

 放課後の部室には、新田と坪井だけがいた。イスにふんぞりかえった姿勢で座っている新田は、返してもらった成績表を振り回しながら呟いた。

「何なんだ。天才ってのは、いるもんなんだね」新田

坪井は、出納帳を書きながら、答えるでもなく言った。

「頭のいい人っていいな」坪井

「お前何位だった?」新田

「訊かないでよ。あたしなんて、下から数えた方が早いのに」坪井

「俺なんて、ワースト二十にも入りそうだよ…。何なんだ、この差は?」新田

「…はぁ、いいな」坪井

「純子のやつも、成績いいしな」新田

「あの娘、前も十位以内だったわ……」坪井

「一緒に、バカやってるのに、何なんだこれは?」新田

「……いいな」坪井

「城西だろ……。そうか、あんだけ賢いんなら、城西にゃいられないな」新田

「……もっと、勉強しようかな」坪井

「……あきらめろよ」新田

「何が?!」坪井

「いや、勉強じゃないよ。中川のこと…。お前、好きなんだろ?」新田

「何を言うのよ、いきなり」坪井

「わかってるよ。でも、あの二人はお似合いだぜ、やっぱり」新田

「新田先輩も、みゆきさんのこと好きだったの?」坪井

「バーカ、初めっから中川がべったりなのに、俺が入る余地なんてあるか」新田

「そうなの。そうね」坪井

「俺は、お前が好きなの」新田

「えっ」坪井

「どうだ、俺じゃダメか?つきあってもらえないか?」新田

「そんな、そんなこと」坪井

「わかってるよ、お前は中川が好きだってことは。だけど、あの二人はもう公認だぜ。だから……」新田

「だからって言われても……」坪井

「ダメか……。いいよいいよ。俺も、いきなり変なこと言って、ごめんよ。前からわかってたつもりなんだけどな、つい」新田

「ごめんなさい。でも、まだ二人は恋人同士っていうわけでもないし…」坪井

「まだ…か。でも…、間違いないな」新田

「でも、あたしは…」坪井

「そうだな。そうだよな」新田

 二人が黙り込んでいると、扉が開き立花が入ってきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ