#報われ幼馴染祭り
ご無沙汰しております。奈良ひさぎです。
今回は初めて主宰を務めました、個人企画についてのお話。一応エッセイの分類ですが、ゆるーいお話ですのでどうぞだらっと読んでください。
事の発端は小説家になろう内・現実世界恋愛ランキングでいわゆる『幼馴染ざまぁ系』が大流行りしたこと。後述しますが私は幼馴染という存在大好きマンなので、実はそれらを読んではいないのですが、あえて幼馴染が素直に幸せになる話を書きたいし、募集したいと思い、今回の企画に踏み切りました。
初めての個人企画ということで、かなりルールはゆるゆる。
・とりあえず幼馴染が幸せになって終わる短編もしくは中編
・過去作も一応OK、できれば新規投稿で
・ジャンル縛りなし、R-18もOK
・応募条件は『#報われ幼馴染祭り のハッシュタグをつけること』『作品のURLを貼ること』この二つを満たしたツイートをすること
こんな感じで、(個人的には)縛りらしい縛りのない企画にしてみました。
二月末から募集を開始し、三月いっぱいで締切としましたが、主宰である私の分三作(三作!)を入れて、実に十三作品が集まりました(うち一作品は2020/04/04時点で未完結)。突然言い出した企画なうえ、一か月という募集期間でしたが、これだけ集まったのは大したことだと思います。
さて、各作品の感想はツイッターにてすでにやっておりますし、十三作品中実に六作がR-18ですので、それぞれどんな作品だったかはここでは触れないでおきます。しかしこの集まった十三作品はどれも、不遇な時期のあるなしこそ作品によって異なりますが、結局主人公の幼馴染枠の登場人物が幸せになる、というところでは共通しています。そういう作品を募集したので当たり前っちゃ当たり前なんですが。
現在私が連載している長編『幼馴染の彼女との、近くて遠い心の距離』にも関わってくることなのですが、幼馴染って実はかなりフィクションに近い存在なんですよね。同性の幼馴染ならまだしも、異性となると現実に存在する可能性は非常に低い。だからこそ、いろいろな方向に作品を持っていけるのではないか。その結果が『幼馴染ざまぁ系』の流行であり、今回の個人企画立ち上げだと思います。幼馴染は主人公に一途な正統派ヒロインにもなれるし、常に主人公を邪魔するように立ち回る悪役にもなれるし、ただの友達や親友といった言葉では言い表せないかけがえのない存在にもなれる。幼馴染は無限の可能性を秘めているな、とこの企画を通して私は感じました。
結局、何が言いたいかというと。
『みんなも幼馴染もの書こう』
これに尽きます。本当は幼馴染が幸せになる作品を……と言いたいところですが。現実に存在する確率が低いからこそ、いろいろ好き勝手な設定を付与できるということは、創作において自由度が高くなりプラスに働くと思います。とはいえ、そんな難しいことを考えずに。今回このエッセイでそんな企画をやっていたことを初めて知った、という方は、ぜひ幼馴染ものを書いてみてくださいね。
ちなみに同じくらいのゆるい条件で、別の個人企画を立ち上げようとしています。詳細や応募要項などは、今日中にツイッターにてお知らせすると思いますので、ぜひぜひチェックお願いします。