↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/20

14

侵入してくるあまりにも濃い血の臭い。


そしてあのおぞましい老婆が乗ってきました。


老婆はいつものようにしばらく後方に目をやると、いつもの席に座りました。


つまり見知らぬ女子高生の真後ろの席です。


女子高生は全く反応しませんでした。


これほどまでに鼻を突く血の嫌な臭いがたちこめ、すぐ後ろにこの世のものではない老婆が座ったというのに、女子高生は目を覚まさなかったのです。


そして次のバス停、その次のバス停でバスは停車しました。


そこは老婆がいつもバスを降りる停留所。


老婆が階段を一歩降りる度に、臓物が段に落ちてべちゃべちゃと音をたてているところです。


扉が開きました。


しかし老婆は動きません。


私が固唾をごくりと飲み込みながら二人を見ていると、突然老婆が甲高い声で笑いだしました。


「いいいいいっひいひいひいひいひぃ」


頭を垂れていた女子高生がびくんと起き、振り返りました。


老婆を見、大きく目を見開き、そして一瞬の間の後、声を限りに叫びました。


「きゃああああああああああああっ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。