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闇魔法の使い手  作者: 葉月 縷々
第3章 冒険者編
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第82話 切れない縁



 町に着いた俺はエルティーナに依頼達成の報告を任せ、今度こそムクロと別れることとなった。以前とは違って、ちゃんとした……ちゃんとした? 別れだ。



 当然だが町に入る前に仮面は元通りの顔全体を覆う形状にしたし、エルティーナにもリーフ達と同様の説明をしてある。



「じゃあな。後、二度目はない。人も襲うなよ」

「何よ、あんなに怒ってたのは演技だったの? 人騒がせね!」

「んな訳あるか。ガチギレしてたわ」

「何さ、吸血鬼っぽい食事してみたかっただけなのに……」

「しないで生きられるんならすんなボケ。食われる身になってみろ」

「食わないもーん。吸うだけだもーん。こうちゅーちゅーって」

「……ええい子供か! さっさと行けっ、しっし!」

「うん! じゃあね! ……ふん、童貞のくせに偉そうにしちゃって」

「おいこら聞こえてんぞ痴女」

「……~~っ……はぁ…………。まぁた来てしまった……しょうがない……後、一泊……いや、二泊……んにゃ、三泊してこ……歩くの面倒臭いし……」



 俺の返しに手をヒラヒラとさせて背を向けた後、深いタメ息を一つ。そのままゾンビか何かのように深く俯き、両手をぶらんぶらんさせながら歩き出したムクロ。



 襲われかけたとはいえ、あいつが時々見せるマジの顔を見れば本気じゃなかったってことくらいわかる。



 大方、冷静さを欠いていた俺を落ち着かせる為に……



「クソっ……これも全部シキのせいだ……折角歩く気力出たのn……zzz…………ふぎゃっ!? いったぁっ……!?」



 と思ったのも束の間。

 歩き出して数歩目で寝てずっこけて頭から倒れた。



 ……やっぱ怪しいな。普通にアホなだけかもしれない。よくよく考えれば落ち着かせる為に驚かせるっておかしいし。疲れてるんだな俺。



 石で出来た街道でゴロゴロと転がり回った後、再び眠りについたムクロを無視してギルドへと向かった。











 ギルドに入ると、いつも通りの騒々しい喧騒が止み、大量の視線が送られてきた。

 値踏み、疑い、恐怖、畏怖、興味、嫉妬……様々な感情や思惑の乗ったそれが集中して突き刺さる。



 ――あの女……余計なことは話すなとあれほど……

 


「よおシキっ、色々大変だったみたいだな!」



 受付に居るセーラにエルティーナが何かを必死に話しているのを見た俺が真っ直ぐそちらに向かっていると、近くの席で酒を飲んでいたリーフに話し掛けられた。



「……誰のせいだと思っていやがる」

「悪かったって。そんな怖ぇ顔……いや、目か? すんなよ。チビるぞ」

「俺よりでけぇ図体して何をほざくか気色悪い。……あの女騎士、余計なこと言い触らしてないだろうな?」

「さてなぁ……アクア、どうだ?」

「ん……聞く限り、シキの強さは異常だから冒険者ランクを上げるべきだと主張してる。セーラはどんなに強くても実績がないとダメ。それにそんなに強いのならバッカスにやられたのは何だったのかと困ってる感じ」

「バッカスより弱い振りをしたのは失敗だったな。幸い、ギルドマスターは席を外している。奴の耳に入らなければ余計な面倒事は起きないだろう」



 リーフの巨体に隠れるようにしてアクアとフレアが居た。



「何だ、二人も居たのか」

「依頼帰りだったんだが、リーフに付き合わされてな」

「奢りだから付き合ってやってる」



 二人はそう言うと面倒そうにテーブルに置いてあったエールを持ち上げて見せる。



 まあ、リーフが居るならパーティメンバーであるアクアやフレアが居るのも当然か。



 因みにアクアは《聞き耳》という、数十メートル離れた場所でも聞き取りたい音だけを判別して聞くことが出来るスキルを持っている。

 だからこそ、少し距離のある受付での会話も聞き取れる訳だ。



「強さだけならまだマシか……」

「ん? 何かやらかしたのか?」



 俺の呟きにリーフが反応してしまったので、言うべきか一瞬悩んだが、いずれパーティに入れてもらうならと俺のちょっとした秘密を打ち明けた。



「……あまり大きな声では言えないんだが俺には戦闘狂の気があってな。魔物相手なら兎も角、人相手だと時折興奮して暴れてしまう悪癖があるんだ」

「……その強さでか?」

「困ったことにな」

「「「本物の化け物じゃ(ん)(ないか)(ねぇか)……」」」



 三人揃ってドン引きされてしまった。



「失敬な。今回だって色々あってエルティーナに剣向けただけだぞ」

「……思った以上にヤバい奴を勧誘しちまったかもしれん」

「何を今更……とは言えんな」

「……でもエルティーナはそのことは言ってなかった。あまり人と組むのは向いてないかも、とは言ってたけど」

「ほう? 奴らしからぬ謎の配慮だな」

「世間知らずの嬢ちゃんのくせにな」



 何だろう、リーフとフレアはエルティーナに恨みでもあるんだろうか。いつもボロクソ言ってる気がする。



 ――……うわ、何か気付いたらまた後ろにエルティーナ居るし。



 《縮地》でも使ったのかってくらいの高速移動だったな。



「……あっ」


 

 アクアは気付いたようだ。

 流石に斥候職。……まあ、聞いていた会話が止んでたら気付くか。



「あの女、あんな性格と強さで俺と同期だぜ? 信じられねぇよ」

「経験と純粋な強さはリーフを越えるくせに性格があれじゃあな。論外も良いところだ」

「…………」



 既視感に溢れる光景に俺とアクアはこそこそと抜け出し……数秒後には顔を真っ赤にしてぷるっぷる震えていたエルティーナの怒声が響き渡った。











「驚いたな。エルティーナとリーフは同時期に冒険者になったのか」

「あまり話さないけどそうみたい。フレアと僕は二年くらい前に登録してリーフのパーティに入れてもらった」

「まあリーフは随分と年食ってるもんな。俺らからすれば」

「……シキ、やっぱり僕達と年近い?」

「っと、口が滑った。口外はしないでくれ」

「この飯代くらいなら黙ってても良い」



 エルティーナの説教が大分長引きそうだったので、俺とアクアは以前、「将来的にパーティを組もう」と皆で話した宿屋兼酒場に来ていた。

 リーフ達は常連なのでどうせ二人も後々来るだろうということで飯を食って待っている訳だ。



「フレアは兎も角、リーフはあいつにしてはやたらとエルティーナを嫌っている節があるが何かあったのか?」

「同期ってことでパーティを組まされたと聞いた」

「あぁ……」



 納得。圧倒的納得。



 まだ知り合って二日くらいしか経ってないけど、俺も既に嫌いだし。



 ああいう正義厨って自分が一番正しいとか思ってるからなぁ……

 イケメン(笑)と言い、ライと言い、相手の言い分より先ず自分の考えを重視する思考回路をしている。善悪に限ればライとも馬が合わないし、正義だの悪だのを気にする奴と自由こそが全て主義の師を持った俺とじゃ合う訳がない。同じ理由で冒険者とも合わないだろう。



「実家は貴族らしいが……何で冒険者なんかやってんだかな」

「さあ。……没落?」

「ふっ、親もあの性格で周りに嵌められたとかありえそうだな」

「同意」



 エルティーナを肴に二人でそこそこ盛り上がっていると。



「貴様ら……随分と楽しそうだな?」



 地の底から出したかのような低い声が後ろから聞こえてきた。



 黙って振り返れば……エルティーナさんである。

 隣にはショボくれたリーフとうんざりした顔のフレアも居る。



「……ごめん」

「……すまん」



 取り敢えず謝ると、エルティーナは深い……それはもう深いタメ息をついた。



「……~っ、はぁ……。良い、酒の席で説教等こちらがしたくない」



 ……ん?



 酒の席、と言うことは……?



「何か依頼達成の軽い祝勝会と反省会やるんだと」

「……話を聞く限り、シキよりも自分の方が反省点多いと思うがな。質は圧倒的にシキ寄りだが」



 うわぁ……



「何か言ったかフレア殿? それとシキ。その目止めろ。これでも自覚はあるんだ。悪いが我慢してくれ」



 自覚あるのに強制すんのかよ……俺が一番嫌いなタイプじゃねぇか。悪いってわかっててやるとかタチが悪すぎる。

 まだどっかの神父みたいに悪意がない方がそういう奴なんだって納得出来るぞ。まあそれこそ本当の悪って感じはするけど。



「さて、外野も居るが聞けばいずれは同じパーティに入るらしいな。ならば貴様の反省点も知ってもらった方が良いのではないか?」

「……大まかなことはもう教えたぞ」

「そうか。ではリーフ、どう思った?」



 ……え? 何? これもしかして会議的なアレなの? マジの反省会? 嘘だろ……



 強くそう思っていると、リーフは訊かれるのがわかってたかのように答えた。



「まあ……幾ら興奮してたっつっても仲間に剣を向けるのはな~……ちょいと不味いな、うん、ちょいと」



 対してエルティーナは付け足すように呟く。



「少しどころではなかったがな。こいつの強さと殺気は異常だ。本気で死を覚悟した。出自が気になって仕方がない」



 ――……チッ、とんだ失態だったな。もう少し冷静にならないと……今後も似たようなことがあればそれこそ居場所が無くなっちまう。



 俯きながら強く反省していると、エルティーナは「ふん」と鼻で笑いながら、



「まあ深くは訊かん。余計な詮索は冒険者にとってご法度だからな。だが、私に剣を向けた理由くらいは教えてもらいたい。このままでは納得が出来ん」



 と言ってきた。



 俺の強さの秘密まで訊かないでくれるのは有り難い。何て答えれば良いのかわからないからな。

 理由なら本当のことを言えば良い。俺自身、何であの時エルティーナに剣を向けたのかわかってないし、寧ろパーティを解散させるにはちょうどいい理由だろう。



「……とても言いづらいんだが……理由はわからない。単純にムカついた、にしては行動が異常だ。……本当に申し訳ないとは思う。しかし、俺にも理由はわからないんだ」

「……そうか」



 自分が言われたらふざけてるのかと一蹴してしまうような言い訳だったにも関わらず、エルティーナに特段反応はなかった。



「……? それだけか?」

「それだけ、とは?」

「いや……てっきり何だその理由は、とか言って怒るものだと……」

「貴様……初対面の時も思ったが私を何だと思っているんだ」



 何にでも噛みつく正義厨かと。

 未遂に終わったとはいえ今回の件に限っては俺が全面的に悪いしな。



「……はぁ。まあ良い。怒らないのは……知り合いに貴様と同じことを言っていた奴が居たから、だな……」



 過去形……死人か。



「その人も……戦い……特に人との殺しあいになると豹変して、狂ったように笑い出した。挙げ句には私達にも剣を向け……あれは……あの人は…………」



 何かを思い出すかのように物思いに耽る。余程大切な人らしい。

 そんな奴が戦闘狂とは泣ける話だな。



「……おい、なんか遠い目ぇしてんぞ。何か言ってやれよ」

「知るか。俺がその状態で困ってんのにどうしろってんだ」

「こういうときはそっと抱き締めてやるのが男らしいぞ」

「そう。女はギュッてされると惚れる」

「……何でお前らはくっつけたがってるんだ」



 俺と同じと聞いて何となく感傷に浸ってしまったが、リーフ達からすればどうでも良いらしい。

 まあ、確かに「うん、で?」っていう話ではある。過去の詮索はダメだとか言っておいて自分で話してるしな。



「……おほん、失礼した。兎に角、今後は気を付けろ。毎回あんな殺気を当てられては敵わん」

「あんなことがあったのにまだ俺と組むつもりなのか? 自分で言ってちゃ世話ないがかなり危険だと思うんだが……」

「何だ? 本気で殺すつもりだったのか?」

「……いや、そんなつもりはない。ただ……俺も何であんなに興奮するのかわからないんだ。いつお前を後ろから斬るかわからんぞ」

「ふっ、その時はその時だ。私が貴様を殺せば良いだけのこと。異常な強さなのは認めるがそんな野蛮な力で私に勝てる筈がないからな」



 脅しても無駄か。正直、もうエルティーナと依頼を受けたくないんだけどな……



 その後も互いに悪かったところと良かったところを言い合い、リーフ達とも戦う時の癖や連携のタイミング等の情報を共有した。

 解散した後、リーフ達が揃って「あんなにつまらなくて帰りたい酒の席はない」と言っていたのはご愛嬌だろう。










 翌日を休日にして翌々日。

 エルティーナは再び盗賊討伐の依頼を受けた。



 ジンメンのせいで野盗が大量発生しているそうでコーザ達の村のように面倒な依頼が山積みらしい。

 俺達が帰ってくるまでに急遽、似たような依頼が舞い込んだとセーラが嘆いていた。



 今回は強行軍を止めてもらい、二人で話し合いながら依頼を決めた。

 エルティーナはどうしても盗賊の討伐が良いらしいので、現在は被害のあった村へ移動しながら他の依頼書の内容を確認している最中だ。



 ――東に、西、また南……見事に北と北に近い村からの依頼はないな。リーフ達曰く、北の村は全滅。その近くの村の奴等も早々にこの町に逃げ込んだらしいが……それにしたって現在確認されているジンメンの生息範囲である北に近いほど依頼は出ていないのは不自然だ。範囲内なら全滅は確実……けど、何で範囲外である周りからは依頼が一つも来てないんだ? ……時期も疎らだが、町から見て東や西にある村から徐々に北に上がっていくように依頼が来ている。これは……



「エルティーナ、索敵中に申し訳ないんだが少し良いか?」

「……何だ?」

「ジンメンへの対策として斥候は常に放っているんだよな?」

「ああ。胞子の飛んで来ないギリギリの位置をキープしながら偵察をしているらしい。尤も、被害はかなり大きいようだがな」



 元は付くがチート異世界人である俺が吸えば昏倒、耐性値の低い現地人が吸えば即死の胞子だ。必要なこととはいえ、そんなものを撒く奴等の偵察なんかしていれば被害は甚大だろう。



 ――……なら依頼の数と方角は………………やっぱりな。南西、南東の方角が一番依頼の数が多い。少ないのは最南……今のところはコーザ達の村だけか。しかもあの村は魔物に襲われても移動に何の支障もない程度に強い傭兵崩れ達に襲われていた。逸早くジンメンの驚異を察知して移動した……? 他で現れている盗賊達にはそこまでの戦力がないから仕方なくその辺に居るのか? 



「……ジンメンの生息範囲が広がっている可能性は?」

「……当然ある。奴等はいきなり現れたイレギュラー的な存在だ。どこから、何故現れたのかも謎。獲物を認識すると殺人胞子を撒くこと、イクシアの王都までは行かない程度の北を中心に生息し、その生息範囲から移動しないことしかわかっていない。現状、何らかの理由で移動出来ないだけで時間が立てば生息範囲を広げる可能性だってあるだろう」

「そうか……すまない。引き続き索敵頼む」

「ふん、言われずともする」



 周囲にはゴブリンやコボルト等、低級魔物しか居ないとわかっているにも関わらず、真剣な表情で周囲に目を配りながら話してくれたエルティーナに礼を言うと、再び思考に耽る。



 ――なら範囲は広がってきてると考えて良いな。元傭兵でもない限り、盗賊達は移動すら難しい。移動手段然り、魔物への対処と食料の有無……そもそもその食料の運搬すらただの村人だった奴等には厳しいだろう。北西と北東からの依頼は無し、西と東は南に行くほど多く、依頼が来てるのは南から……間違いないな。この前の奴等のように強い盗賊は南で暴れ、弱い盗賊は移動しきれず、南寄りの西と東付近をうろちょろしてる……



 今回向かっているのは南東の村だ。真意はわからないが教養のありそうなエルティーナのことだから俺よりも早くその発想に至り、手遅れになりそうなところからしらみ潰しに手をつけるつもりなんだろう。



 ――……こりゃあジンメンの生息範囲の確認も兼ねてるな。斥候の報告じゃ認識と対応に二~三日のズレが出る。連絡役が居たとしても最低、半日は掛かる筈だ。それを見越して……食えない女だな。



 剣を向けられた時は死を覚悟したと言っていた割には冷静に俺の状態を見極めていたように見えたエルティーナをチラリと見る。



 ――コーザ達のことで次の失敗は許されないとでも考えていたか……? どちらにしろ、冷静さは武器だ。エルティーナが冷静を欠いて道具を投げ捨てたように、俺は戦闘の最中で正気を失った。冷静さを失ったどころの騒ぎじゃない。もっと冷静に、冷酷に物事を見定めなければ……。



 ジル様に褒められて伸ばしていた筈の冷静さを発揮出来なかったことに俯くと、エルティーナが唐突に「少し花を摘んでくる」と背中を向けて歩き始めた。

 一歩目を踏み出した瞬間、腰の辺りで四、一と時間差を付けて指で合図してきたことに気付いた俺は即座に背を向ける。



 そこまで警戒する必要もないだろうが、声を出さずに敵の情報を共有する合図を事前に二人で決めていたのだ。

 四とは敵の数。一とは一つ。つまり、人ということ。



 ――敵数四で人……野盗か。あの女、俺が感知出来ない距離か気配を隠蔽するスキル持ちにすぐ気付きやがった。やっぱりスキルってのは凄い力だな。感知系スキルはいずれ手に入れないと、俺のスキル構成じゃ後々厳しくなりそうだ……



 暇を潰すように近くの木にもたれ掛かり、うとうとしているような振りをすると、確かに何かが近付いてくるような気配がある。

 俺が油断していると踏んで駆けてきているんだろう。



 少しするとエルティーナが消えていった方向から短い悲鳴が二つ聞こえてきたので、俺の方も狸寝入りを止め、いつの間にかもたれ掛かっている木の後ろに潜んでいた一人を木ごと長剣で貫き、正面の木陰に隠れていたもう一人が《縮地》で移動してきたので大剣を構えておく。



 次の瞬間には腕に相応の衝撃が走ったので大剣を振って死体を投げ、血を落とす。



「ふ~っ……どこに行っても正義正義と煩い奴に盗賊。早瀬も盗賊だったなぁ確か……正義野郎といい、盗賊といい、どうも面倒な輩に絡まれる厄介な縁があるらしいな」



 気絶している二人の盗賊らしき男達を当然のように引き摺りながら歩いてきたエルティーナに指で後ろの奴等を差すことで対処したことを伝えつつ、そっとタメ息をついた俺だった。



あまりにも話が進まないので近いうちにまた更新します。

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