第八話 ~闘技伝 後編~
第八話 ~闘技伝 後編~
剣を構える二人と間に入る審判は旗を上げ時間を待つ。
これが終われば彼女は消え、新たな異世界に転生する。
俺は彼女が幸せに生きて欲しいから、世界を救わなきゃいけない。
絶対に負けるわけには行かない。
審判は旗を下ろすとカミトはスッーとユアの前から消える。
どこにいるの?ま、まさか。
「ホーリーロード!!!」とユアは真上に剣を上げ光を放つ。
カミトはその光を剣先で弾き光の中にいるユアに向けて剣を振り下ろす。
ユアはそれに気づき、後ろに大きく跳ぶ。
カミトの剣は地面を突き少しの地割れが起きる。
その後、空かさずカミトの方に突っ込み剣先を首筋に振りかかるユア。
こ、この力はまさか・・・・。
カミトはその場でしゃがみユアの剣を弾くとその勢いを使い剣を横に振る。
「カン」と金属の音が交じり合う中、何かが頭に入って来る。
“カミト、私ね。カミトのことが好きなの。”
“それは・・・・”
“でも、どうやら・・・お別れね・・・後1分もすれば・・・だから最後に・・・・”
ユアは勢いを付けてカミトに抱きつく。
カミトはユアの気持ちに答え抱きしめる。
ユアの体から青い光が出始め徐々に消えかかっている。
「ユア、俺もお前といて良かった・・・」
「うん、ありがとう。私生まれ変わったらカミトに会いに行くね。そのときまで待っててくれる?」
「ああ、いつでもお前を待ってるよ・・・。」
ユアの肉体は消えカミトの感覚から彼女は消える。
青い光は空に向かって消えていく。
試合はその時点で終了の合図―会場の大きな拍手と黙祷の祈り―
彼女の新たな物語は今始まりを告げるであろう―
俺は試合が終わった後インタビューを受けファンからの追いかけもあったがそれを乗越え爺の下へ向かう・・・・。
「爺!!」
「カミトよ、優勝おめ。」
「俺、行かなきゃいけない。だから・・・。」
「分かっておる。これを持って行け」
と爺は手から赤い光を出し、カミトの頭の中に入って行く。
あれ・・・この知識は・・・・。
「それは、お前本来の神力である。お前ならもう扱えるはずだ。さあ、異世界に行くがよい。」
俺は羽を広げ、空に向かい時空の歪みを越える。
「カミトさん、私信じてます・・・・。あなたが世界を救う事を・・・・」
―セーブ―




