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俺の異世界転生はいつも記憶喪失から始まる   作者: 天野川 工太朗
第七章 ~神界最強闘技伝~
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第六話 ~闘技伝 中編~

第六話 ~闘技伝 中編~


俺は予定の時刻4時50分の10分前になったので会場へ向かう。

4時30分からの試合はユアが戦っているはずだが、あいつは勝ったかな・・・。

控え席で呼ばれるの待つ俺は少しの緊張が出てきた。

相手はダニエルだ、10年くらい優勝していたとの実績と試合前の見せつけはどういう意味なのか。

今それで頭の中がいっぱいだ。

「じゃあ、次の人会場へお願いします。」と大会委員の人が俺を呼びに来たみたいだ。

決勝リーグともあるので不正は厳重に検査される。

「それでは、ホームに上がってください。」俺はあの砂が舞うホームに向かう。

「さあ、始まりました2回戦決勝リーグ!!今回は何とダニエル・ルージュのご登場だ!!」と言うと今まで以上の観客の声援は俺たちを緊張へと誘う。

今までの敵とは違う、10度の優勝を経験をするダニエルが相手だ。

「続いてはこちら、シン・カミトだあああ。」と実況者の声が上がると会場は少しざわめく。

それは悲しみや怒りといった感じでは無く同情といった感情だ。

やはり前回の試合では出場しなかった選手がいるって言ってたな。

きっとやつと戦う前に逃げ出したのだろう。

でも俺は戦う、やつを倒して絶対にあの世界を救う。

俺はホームの中心に向かうと審判の不安な顔とやつのあざ笑うかのような顔。

一体やつの狙いは何なのか未だに理解ができない。

「やあ、どうだ気分は。」とダニエルの左頬は釣り上がり目が“ぎゅ”っとなる。

俺は無言で剣を鞘から出し前に構えるとやつも腰に掛けている六本の剣から二本の剣を抜く。

審判は間に立ち旗を上げる。俺は少しの距離を取り、やつとの間隔を調整する。

会場は息を飲み込むかのように見守る。そして旗は下ろされた。

俺は空かさず左側に半円を描くかのように走り出す。

ダニエルはそれと逆に向かって走る。

何故か俺から逃げているように見えた。

ま、まさか。と感づいた目をするとやつは“ニヤ”っと笑い剣をクロス字に噛み合わせこちらに向けて何かを放つように振り落とす。

俺は上に飛び上がってそれを交わすようにやつに放物線を描くように切りかかる。

だが・・・無数の切り傷が俺の体から“ズバズバ”っと現れる。

俺はやつの前で倒れる。「お前ええええ。」と俺は傷だらけの体で地面を押す。

やつは俺の手を“グリグリ”と踏み地面の砂との摩擦により手から血が出る。

「お前も気づいているだろう。俺の剣術、無真空剣術のことをな。」

―無真空剣術とは、第45世界の時空に科学的剣術だ。

無数の時空を未来へ飛ばし、真空状態で傷痕を隠す、一時的の痛みを抑える。

その後、自分のタイミングで時空を操り切り刻む。

これがやつの手口である。

やつは俺の手を強く踏み更に傷が増える。

痛みを堪える俺はやつに勝つ方法を考える。

原理は時空を飛ばすことだ・・・・。だったらこちらも防御策として未来に飛ばすことが出来れば。

俺は傍にある剣を踏まれていない左手で持ち、気づかれないように足に剣を刺す。

「うわああああ、お、お前えええ」とダニエルの脛からは大量の血が吹き出ている。

俺は空かさずやつの脛から剣を抜きすぐに離れる。

やつは自分の足の血を未来に飛ばし血を一時的に止めているように見える。

そして、こちらに物凄い速さで近づいてくる。

俺は先程考えた、防御策の構えをするとやつは不思議そうな顔をして、六本の剣を目の前で出し、見えない速さで切り刻む。

俺はそれを心の目で捉えて全て片手で弾く。

会場は何をしているかが全く分からない・・・・。

ダニエルは切り刻むと後ろに大きく飛び上がり六本の剣を空中で鞘に閉まって距離を作る。

俺はダニエルに対して上から見下ろす目で見つめる。

「さあ、これでお前も終わりだな。」とダニエルは腕を上げ指を鳴らす。

ダニエルの合図を見切った俺は、剣を地面に叩きつけ砂の煙を煽る。

煙に包まれたカミトは会場の唖然とした顔は“やられたか”に思われたが。

煙の中に一人立っている人物がそこにはあった。

「カミトさん!!」とルルは目に心配の涙を浮かべて見守る。

「ああ、俺はここで終わりはしないさ。」と煙がやつの視界から消えるとカミトは剣をダニエルに向け“フッ”っと鼻で笑う。

「そ、そんな!!」とダニエルの腰は抜け地面に座る。

どうやらダニエルは無真空剣術を教えてくれた人からは弱点を伝えていなかったように思える。

そしてダニエルの剣は大して強いものではない。

俺は砂を振り払いやつの目の前に立つ。

「か、勘弁してくれえええ。」と土下座をし大会前の不正を認める。

許す事はできなかった。今までに何人が襲われたか。

剣を握り締めた俺は剣先に光を集めダニエルを真っ二つに切る。

「うあああああ」どうやら俺の気持ちに揺らぎがあり、左目だけを切り崩してしまった。

「左目の神経の切断だけで済んで良かったな」と俺はそこを立ち去りホームを出る。

ダニエルの目は毀れ落ち、真っ二つに割れていた。

大会委員はこれをルール違反としないでカミトの勝ちを決定する。

事前の不正行為はこの後神界規模で問われるだろう。

あと一試合だ、最後もこんなことが起きないように祈るしかない。

―セーブ―

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