永遠の片思い(猫)
国語の授業で書いたモノです。(その2)
僕は知っている。
この猫が僕に愛想がないことを。
ただ、餌を待っているというだけなのも。
けれど、僕はさわりたいと、見ていたいと思ってしまう。
猫が無愛想なのはわかりきっているのに。
餌のためになついていることもわかっているのに。
僕はどうして、こんなに猫に惹かれるのだろう。
自由だからか、美しいからか。
猫は餌を食べ終えると、ニャーと一言鳴いてスルリと僕から逃げる。
少し、寂しくなる。
切なくなる。
愛しくなる。
でも、猫は僕の思いには気付かないんだ。
だって、猫は餌しか食べないんだから。