一目惚れだよ
掲載日:2026/09/23
(短歌)
緑色
うすめの瞳の奥に在る
夜にかすんだ獣のほむら
いちにちが
逢魔が刻で消え失せた
街のベンチでうつむくままに
ひさびさに
ペンを手にして書けなくて
流れゆく時 流れゆく過去
みる目をみ
互いに瞳を覗きこむ
どうってことないただ好きな色
光ってる
小雨の色が七色に
みえた白昼泣きそうな君
夜空みて
三日月を傷だと想い
悪を握っていたい弱虫
風よ吹け
海辺悲しい潮騒が
聴こえぬくらい強く吹け吹け
猫が好き
レモンシュガーの気ままさや
覗きこむあの緑の目力
もう二度と
口にしないと想ってた
禁断だった「一目惚れだよ」




