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1,150km  作者: 虎司
13/15

疾走 拾参の弐 福岡 (仮)


こいつが聞いてきた。

 「俺でいいのかよ、」

「ああ、いいよ。今はな。」だとよ。


「あいつは帰って行ったよ。」


 「よっぽどいい男なんだろうな。」

「ああ、いい男なんだろうな。」

「あいつにとって掛け替えが、、

 掛け替えのない奴なんだろうな。」


「5年もすれば俺を越えていく。」

「ひょっとしたら、もう超えて行っている

 かもしれない、か。」


 「お前はいいのかよ。」


「お前がいる。」

 「そんな事じゃ無い」

 「そんな言葉でごまかすなよ。」


「手の届かないモノを(かす)め取るほど器用じゃないよ。」

 「俺は手頃だったってことか。」

黙って答えない。


「あいつは強いだが、

 あいつは自分の強さを知らない。」

「だから、わざわざ俺のとこまで飛んでくる。」

              ↑走ってくる。」

「俺にできる事はこういう事だけだ。」

そうだな、俺はあいつがいる、そこに生きていると言う事だけで、、

「あいつは俺の体で何かを確認できた、」

「だから、帰って行った。」


そう言い終わると、こいつは、俺の中を覗き込む、

「お前はどうなんだよ。」

腰が降りてきて押し付けてくる。

こいつはいつもの事をはじめた。

「入れるぞ。」

腰を少し浮かせての位置を合わせ直してくる、

亀頭が捉えると

軽く上方向に回転を掛けながら押し込んできた。

 『相変わらず上手いな』と思いながら、

 「あっあ〜ぁっ、」体は反応している。

男の眼は俺を探り続けている。


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