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疾走 玖 福 )(仮)
昼なら登れるんだ。駆け上がれるんだ。
そう言っていた。
俺たちは先ず、山を目指す。
志賀島は外せないよな。
夜もいいんだがなぁ。とも。
その後、俺たちは海を目指した。
ここは街外れ、
と、言っても街の中なのだが。
建物に貼り付けるように隠すようにバイクを停める。
駐車場が張り付くように隠れるようにあり、それにならった。
一階の店の脇にある上へと続く階段を上っていく。
二階へ、
扉に掛けられたクローズドのプレートを気にすることなく、その扉を開けて中に入っていく。
俺もそれに従いついていく。
「よう、」「やぁ、」
俺は「どうも、」と
「どっちにする。」と、直ぐに聞いてくる、
「コーヒーだな。」と、答えて続ける、
「お前はどうする?」
「じゃあ、コーヒー。」と、
「じゃあ、か、」と、返ってきた。
「楽しかったか?」
「走って来たんだろう。」
男は思い出したように、
「悪いちょっと出てくる。すぐに戻る。」
「待っててくれ。」と、
バイクの音がして、消えてゆく。
真っ白いカップでコーヒーが出てきた。
「で、もうやったのか?」
「やったよな。」
俺は答えに困ってコーヒーを飲んでいる。
俺の顔は赤くなっていると思う。
暫くしてバイクの音がして、止まる。
どうやって運んできたのか、
金色にデザインされた文字が入っている、白い箱を持って帰ってきた。




