第6話 束の間の日常にて
まず最初に、10月中に投稿できなくてすみません。色々と予定が立て込んで書く時間が無くて今日まで投稿が遅れちゃいました。
さて、今回は前章の戦闘から数日後のある一日の話です。
5月16日1‐D教室
教師「え〜能力には5つの種類があります。それぞれ物理系、自然系、魔法系、特化系、概念系に分けられる。能力者はこの5つの中の数多の能力からその人に適性のある能力が発現すると言われている。じゃあ一つずつ説明していくが、まず物理系能力は・・・」
利音の初めての実戦から数日後、新入生が少しずつ新たな環境に慣れ、友達同士のグループが形成される春の最中。
哉太「なぁ…利音」
利音の一つ後ろの席に座っている哉太がぽんぽんと利音の肩を軽く叩きながら話しかけてきた。
利音「ん? どうしたの?」
利音はおもむろに後ろに振り向きながらそう答える。
哉太「いや…月曜の授業って憂鬱だよなって」
利音「まあ否定はしない」
実際に利音も休み明けの授業に少し陰鬱な感情を抱いていた為、哉太の言葉に対してそう答える。
哉太「しかもよりにもよって“能力学”の授業だぜ。俺この授業苦手なんだよな」
利音「そうか? でも確かにあいまいなところ多いし、他の教科よりはちょっと難しいかもな」
能力学、それは40年前人類に能力が発現し、各地で能力暴走や能力者による殺傷被害が発生した事件、”能力事件”を二度と起こさないため国が全国の学校に教育を義務付けた教科であり、今では国数英社理の主要5教科に能が加わるほど当たり前となっている。事実この授業が広がってから能力暴走による事故はかなり激減し、今ではニュースやSNSでも時々しか流れて来ないほど少なくなった。
利音「というか、先生ペース早いしノート早く書かないと置いてかれるぞ」」
利音がそう言うと哉太は黒板に顔を向け「うわ…やっべ」と焦りの声を溢しながらすぐさまペンを持ってノートを書いていく。足早に書かれた文字はお世辞にも綺麗とは言えなかったが授業に追いつこうと必死に白紙のページに文字を綴っていった。利音もその状況にクスッと笑みを浮かべながら自身のノートに顔を向け授業のペースに合わせながら自分なりの補足をつけてノートを書いていった。
数分後…
キーンコーンカーンコーン
授業終了の機械的な鐘の音が流れると、壁や天井越しにガタガタと席を立つ音が聞こえ始める。
先生「それでは、今回の授業は終わりです。しっかりと復習するように」
そう言い残して先生は教室を後にする。先生が居なくなった途端周りの生徒達は自身の席を立ち各々のグループを作って話をし始める。利音も席に座ったまま後ろに振り向き同じように座っている哉太と話し始める。利音は哉太と先程の授業の話や部活のことなど他愛もない話をしながら周りの話し声にも耳を傾ける。周りの生徒達が部活のことや遊ぶ予定、ゲームの話などをしている中、利音の耳に1つの話し声が聞こえてくる。利音がその話し声の方に視線を向けると。
亮「それでこの前の事件のときさ、うちのクラスの2人がすっげぇ活躍したんだって」
話し声の正体は利音のクラスの学級委員でもあり同じ戦徒会の亮だった。亮がそう言った瞬間、近くにいた数人の生徒がこちらに顔を向けて一瞬目が合ったが利音はすぐに目を逸らし、目を泳がせながら頭を抱えて俯く。
利音(あ〜なんか噂になってる……目立ちたくないな…)
哉太「ん? どうしたの? なんか挙動不審だけど」
一連の行動を不思議に思った哉太がそう言ってきたが利音は「いや、別に」と端的に答え、またさっきまでの笑顔に戻って哉太と話し始めた。
読んでいただきありがとうございます。また1300文字くらいの短い文章になってしまいましたが楽しんでいただけましたでしょうか。
次回はこの日の放課後からの物語になります。ちなみにメインである海百合町襲撃事件は今回含めて2話ぐらい後になるかもしれません。なるべく早く投稿できるようにしますのであまり期待せず待っていてください。




