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海百合中戦徒会活動記録  作者: 如月ケイ
第一章 新星編
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第5話 校風委員の憂鬱な記録

???「はあ…面倒臭い」


死体が山のように積み上がり血が染みた校庭を見て校風委員の委員長、時岡雅也(ときおかまさや)はため息をつきながら立ちすくんでいた。


雅也「はぁ…とりあえず作業に取り掛かるか」


そう言い後ろに並んでいる部下の生徒たちにそれぞれ指示を出す。


雅也「3年一、二班は校外の清掃、2年一班は俺と校庭の清掃、二、三班は校内各所の清掃、1年は5人ほどのグループに分かれてそれぞれ2、3年のサポートだ。それじゃ始めるぞ」


校風委員の生徒達「「「了解!!」」」


校風委員の生徒達はそれぞれの持ち場へと走っていった。雅也も気怠そうにため息を付きながらも自分の持ち場である校庭の死体の山の前に立って手をかざし能力を発動する。


雅也「確か戦闘が始まったのは午後4時半頃だったから、対象をあの死体の山がある空間に合わせて『時間逆行2hour』」


雅也がそう言葉にすると目の前の死体の山が一瞬にして消え去り血が染みた校庭も普段通りの綺麗な硬い砂の地面に変わった。それはまるで動画の逆再生のようにその空間だけ時間が2時間前まで巻き戻った。その光景を見ていた校風委員の生徒も「おぉ」と関心する声を漏らした。


雅也「ふぅ…これ疲れるんだよね。さてあとの死体もまとめて消しちゃうからここらへんに集めて」


校風委員「わかりました!」


雅也が次の能力発動のために休憩している間にも周りの生徒が能力で死体を浮かせたり力で持ち上げて運んだりして死体は山となって積み上がっていった。そして雅也は能力を発動して集められたその死体も綺麗サッパリと消滅しさせた。


雅也「さ〜てこれで校庭は終わりかな? それじゃ仕事も終わったし休憩休憩〜」


校風委員「委員長」


石の段差に座りながら休憩していた雅也に校風委員の生徒が話しかけ雅也もそちらに顔を向けて「どうした?」と返事をした。


校風委員「校外の被害はどうするんですか?」


雅也「外の死体は研究所の人が持っていってくれて建物とかの被害は時間遡行修復機使って治すんだよ。建物だけなら楽なんだよな〜」


後輩にそう言って雅也は石の地面に寝転がり空眺める。ぼーっとしながら眺めているうちに時間は淡々と流れ時期に校内に避難していた運動部の生徒達も校庭に戻って来て、校庭はまるで何事もなかったかのようにいつもの日常へと戻っていった。


雅也「………」


半年ほど前…戦徒会会議室


雅也「なぁ啓…異世界の魔物(あいつら)と和解する道は無いのか?」


啓「無い…少なくとも俺にはその道が想像できない」


啓は目を逸らしながらそう答える。


雅也「でも…俺は流れた血で地面が染まるのを見たくない!」


啓「ならどうしろって言うんだ! あいつらに言葉は通じない! 上位の幹部クラスなら少しは通じるがこの前もその前も何度も来るのは下位の奴らだ!」


雅也「……」


啓の言うことは正しかった。確かに攻めてくる異世界の魔物のほとんどは上中下で言えば下位の位だった。言葉が通じず本能で行動し人々を殺す動きは野生の肉食動物などに近い。


啓「お前は俺たちに目の前で人が殺される様子を黙って見てろと言うのか?」


雅也「それは……」


現在…


校風委員「委員長、さっきからぼーっとどうしたんですか?」


その言葉で一瞬にして我に返った雅也は体を素早く起こして凝り固まった肩を回す。


雅也(自分で思うのも何だけど……変わったな俺……でも……もう変わらない……魔物は”悪”だ)



第一章 新星編 完

今回は約1300文字と短いエピソードでしたが世界観を楽しめていただけたのなら幸いです。

さて、今回でやっと第一章が完結です。次回からは第二章2022海百合町襲撃事件編が開始します。今回よりも戦闘シーンもきっと多くなると思います。

ちなみにツイッター(現X)もやってます(@Kei_kisaragi_02)。投稿は少ないですが最新の情報などはそこで話すのでよろしければフォローお願いします。

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