第4話 戦闘後のひと時
優磨(利音は…どこに)
優磨が少しふらつきながらも利音を探して歩いていると正門の前で戦っている利音の姿が視界に映った。
優磨(早く…援護を…)
優磨がライフルを構えようとすると
ズキンッと左腕に痛みが走り構えようとしていた腕に力が入らず崩れ落ちる。
優磨(クッソ…腕が…)
優磨の意識がだんだんと薄れていき地面に倒れそうになるが
啓「おっと、大丈夫か?」
倒れかけた優磨の体を駆け付けた啓が支えた。
優磨「啓…先輩?」
啓「よく頑張ったな、あとは任せてお前は休んでろ」
優磨(よかった…先輩がいるなら)
優磨は啓が来たことに安心して体を啓に委ねて気を失った。
啓「さて、利音は…大丈夫そうだな」
啓が利音の方を確認していると校舎内から2人の生徒がこちらに向かってきた。
生徒「救急治療委員会です!怪我人は!」
啓「こいつを頼む。左腕の傷からの出血が思ったよりも多いから早く回復させておいてくれ」
生徒「了解!」
救急治療委員会の生徒の1人が地面に担架を広げ啓はそこに優磨の体を寝かせた。
生徒「では私たちは保健室に戻ります」
啓「うん、お疲れ様。優磨は頼んだよ」
救急治療委員会の生徒は一度お辞儀をしてから担架を担いで校舎に戻っていった。緊張していたのか終始動きがかくかくとしていた救急治療委員会の生徒に啓は少し不安を覚えながらも啓は自身のやるべきことである利音の円越えと向かおうとすると
啓「それじゃあそろそろ利音の加勢を…っともう終わったのか」
啓が再び利音の方を確認すると戦闘を終わらせた利音がこちらに向けて走ってきていた。
利音「会長!さっき担架を持った生徒が中に入って行ったように見えたんですが」
啓「ああ、優磨が少し怪我してな。でもうちの保健室ならあれくらいすぐに直せるからすぐに元気になるぞ」
利音は安心してホッとするがすぐにハッと緊張感が戻る。
利音「というか、会長!校庭の魔物は!?」
啓「ん?あらかた倒してきた。あとは逃げ出した奴だけなんだが」
裕生「啓、外の会員が逃げ出した魔物を殲滅したって」
通信機越しに裕生にそう言われ啓と利音は安心した。
啓「OK、あとは美化委員の奴に任せて各々自由に解散させておいてくれ」
裕生「わかった。じゃあお疲れ様」
啓「おつかれ~」
そう言うと啓は通信機を耳から外し一息ついてから利音の方を向いた。
啓「それじゃ、任務も終わったし戻るか」
利音「戻る?…あっ!まだ部活終わってない…」
そうして戦闘を終えた二人は理科室に戻っていった。
それから少し時が過ぎ優磨も保健室から戻ってきて二人は部活の時間が終わるまで先輩達の実験を見学して帰宅した。ちなみに啓は実験をほっぽり出して戦いに行ったことを顧問にずっと怒られていた。
そして利音と優磨、その他の部活動の生徒が帰宅した後。
啓「さてと、顧問から解放されたし事後処理の様子でも見に行こうかな」
と歩き出そうとした瞬間、啓の背後からある人物が話しかけてきた。
裕生「やあ啓」
啓「ん?あれ裕生。まだ帰ってなかったのか」
裕生「そりゃあ僕だって吹奏楽部があるんだから当然だろ」
啓「確かにそっか。それにしても今日襲撃があるとはね」
裕生「月に一度くらいの戦徒会の訓練も無く活動する部活も少ない日だからね人手が足らなくて大変だったよ」
啓「その割には外に逃げた奴らの殲滅が早かったみたいだけど」
裕生「竹光君と秀斗がちょうどいたからね。それに何人か2年の子も残ってたから割とすぐ対処できたよ」
啓「ああ、その2人が居たなら納得だな」
裕生「それじゃ、俺もう帰るからまた明日な」
啓「うん、じゃあな」
2人は下駄箱の前で別れそれぞれの帰路へと着いた。
pm9:00利音宅
天音「それは災難だったね〜」
当たり前のように利音の部屋のベッドに寝転がりながら枕を抱きかかえている天音がそう言うと。
利音「本当に疲れた.…姉さん早く寝たいからそこどいてくれない?」
枕を抱きしめたままゆっくりと起き上がった天音は
天音「何ならこのまま一緒に寝てもいいんだよ」
とにやけた笑いを浮かべながら言った。
利音「マジで疲れてるんだから早く寝させてくれよ~」
天音「むう、じゃあ今日の討伐数言ってくれたら出て行ってあげる」
少しむすっとした表情の天音がそう言うと
利音「6」
と質問に即答した。
天音「回答早っ!でもまあ答えてくれたし出て行ってあげる」
天音はベッドから飛び起きて部屋から出ていこうとするが
天音「最初で6体ならいいんじゃないかな~でもこれから先は今のままじゃやっていけないよ…ってもう寝てる。それじゃおやすみ利音」
そう言い残して天音は部屋の電気を消して自分の部屋へ戻っていった。
気分が乗ったので文字数は前回より少ないですが二話目が書けました。
次回はちょっとした別視点での話があって1章は完結となります。




