第3話 戦いに身を投じて
翌日…
優磨「ってな感じでSLATに入部できた」
哉太「おおっ!良かったな。それにしても2人は結局科学技術部に入るんだな」
優磨「ああ、結構面白そうだし」
哉太「でも、あそこ色々とヤバいらしいぞ」
利音「えっと…それは具体的にどんな感じに?」
哉太「部長とその取り巻きが結構好き勝手やってるらしい」
利音&優磨「えぇーー!?」
放課後…
利音「啓先輩、いまよろしいですか?」
利音が実験中だった啓に話しかけると啓は手に持っていた器具を机において利音の方を向いた。
啓「ん?どうした、何かあったのか?」
利音「何か友達から部長と取り巻きがめっちゃ好き勝手やってるて聞いたんですけど」
少し申し訳無さそうに啓に聞いてみると啓も頭を抱えて困ったように言う。
啓「ああたしかにそうだな。部長はまだ少し話がわかるやつなんだがいつも一緒にいる3人がよく暴れてるな」
利音「啓先輩が部長になってそいつ等に厳しく注意すればよかったんじゃないですか?」
利音が質問すると啓はニヤけたような顔でそれに答える。
啓「いや、ならなかったんだ。部長なんてめんどくさい職業にはもう就きたくないしね。副部長が一番楽な仕事なのだよ」
利音「確かに啓先輩は戦徒会長で大変ですし副部長は楽ですね」
その後も啓は実験に戻ったがそのまま話が続いていた。
数分後…
啓「それでな、そういう魔物は目や手を狙うのがいいんだ」
優磨「なるほど!それで視力と腕の自由を奪うんですね!」
そして啓の実験が終わり優磨も加わって雑談をしていた。
啓「そうだ。でも知能が高い魔物はその狙いも理解している。だからより優れた技術を持って相手の弱点を狙うんだ」
利音「なら今度の訓練にでもその優れた技術ってのを教えてくれませんか?」
啓「いいぞ。じゃあ来週の…」
その瞬間
ビーー!ビーー!ビーー!ビーー!
啓の話を遮るように猛々しい警報音が学校中に鳴り響き教室の中がパニックになった。
啓「裕生!聞こえるか!?何があった?」
誰よりもすぐに冷静になった啓はポケットから取り出した通信機を身につけた。
祐生「こちら祐生!啓!今学校の校庭に予測にないイレギュラーゲートが発生した!敵の種族はゴブリンで上位種は少ないけど1体だけゴブリンロードがいる!」
啓「了解、状況は把握した、今から向かう。今1年の如月とSLAT1年の河原木の2人が近くに居る。2人にも戦闘に参加してもらうから河原木のための銃も用意してくれ」
祐大「了解!下駄箱に設置しておく」
啓が通信を終えると次は利音と優磨は慌てたように啓に話しかけた。
利音「何かあったんですか!?」
啓「2人ともすぐに現場に向かうぞ、利音は道中で戦徒会腕章をつけておけ。君たちの初任務だ頑張れよ」
利音&優磨「了解!」
3人は急いで現場に向かう。向かう途中、外で部活に励んでいたであろう運動部の生徒達が土足のまま校内に逃げ込んできた。利音達はその流れに逆らって現場に向かっていたため進みにくさに苛立ちを覚えていたがそんなことも知らずにスイスイと人の間を縫うように進んでいく啓に追いつこうと必死に進んで行った。
2人が下駄箱に着くと一息つく間も無く目の前の景色に絶句する。2人の目の前では深い緑色の肌の利音達より一回り小さい人型の魔物が下駄箱の扉を必死に叩いていた。
啓「大丈夫だ、ここは岳斗の結界があるから安全だ。あと利音は腕章をつけて戦闘準備しろって言ったよな」
利音「やばっ忘れてた」
利音はポケットから戦徒会の腕章を取り出してそれを左腕につけた。すると利音の制服のベルトに左側には刀、背中の方にはホルスターと一緒に拳銃が出現した。
啓「それと優磨にはこれを」
啓はそう言って一丁のアサルトライフルを優磨に差し出した。
啓「訓練で撃ったはずだし使い方はわかるな?」
優磨「はい!」
啓「なら君たち2人は正門側の奴を頼む。俺は校庭側の奴をやるからもしやばかったらこっちまで引きつけてくれ」
利音&優磨「了解!」
啓「じゃあ、行動開始!」
利音と優磨は正門に向かい走っていく、そして啓は校庭に現れた魔物の対処に向かった。
金属がぶつかり合う音と銃撃の炸裂音が響く中利音と優磨の2人はゴブリンの集団と戦闘していた。
利音「ハッ!」
利音は目の前のゴブリンに対して刀を振るった。しかしゴブリンの持つ包丁によってその斬撃は防がれてしまう。
利音「クソッ!ハア!」
利音は包丁で防がれた刀を素早く引いて隙が生まれた脇腹に向けて刀を突き刺した。
ザシュッと刀が肉を裂いた音がして利音にも刀を通して肉を断つ感触が伝わってくる。利音はその感覚に少し不快感を覚えながらもすぐにその刀を上に持ち上げるようにしてゴブリンの体を切った。胴の大半が斬られたゴブリンは大量の血を流しながらその場に倒れる。そして利音は刀に付いた血を地面に落として周りの状況を確認する
利音「ふう。これでやっと1体。優磨が何体か引きつけてくれてるし俺も早く次を倒さないと」
利音が優磨の手助けに行こうとすると休む暇もなく次のゴブリンが今度は2体で同時に襲いかかってきた。
利音「クソっ!」
利音は先に左から襲ってきたゴブリンの包丁を刀で受け止め、右から迫って来たもう一つの包丁を間一髪で避けた。そして受け止めていた包丁を弾き飛ばしてガラ空きになった胴を連続で突き刺した。
利音「よし!次は…!?」
突然利音の視界に大きな影が現れた。利音はそれが飛びかかって来たゴブリンだとすぐに理解するが防御するほどの時間がなくドサッと音を立てて馬乗りにされる。
ゴブリン「****!!」
ゴブリンはとても人間の言葉とは言えない唸り声のような声を上げながら逆手に持った包丁を利音目掛けて振り下ろそうとする。
パンッ!!
一発の銃声が鳴り響き振り下ろされるはずだった包丁が手からポロッと落ちて顔面に落ちるところを利音はギリギリで頭をずらして避けた。
利音(あっぶねー…助かったー)
利音が体に乗っかったゴブリンの死体をどかして立ち上がり優磨の方に視線を向けるとちょうど引きつけながら戦っていた3体のゴブリンを倒したところだった。
利音「優磨!さっきはありがとう!助かった!」
優磨「ああ!無事でよかった!」
利音「早くここを片付けて会長のところまで行かないとな」
優磨「1…2…3…4…5…6体か」
利音「俺は左の3体」
優磨「なら俺は右の3体をやる」
利音「それじゃまた後で!」
2人はお互いの拳をぶつけ合ってから敵に向けて走っていく。
ゴブリンに近づくと優磨は動きを止めてから銃を構え射撃する。3回の炸裂音が鳴り響きながら打ち込んだ弾丸は前方のゴブリンに命中しその弾痕から赤い鮮血が溢れ出してくる。そして利音は銃撃で隙を見せたゴブリンに切り掛かりそれに焦ったゴブリン3体を引きつけて離れた場所まで移動した。
優磨「クッソ!まじか!」
優磨は後退しながら何発もゴブリンに銃弾を撃ち込んでいた。しかし
優磨(クソッまさか仲間の死体を盾にするなんて)
ゴブリンは最初に3発の弾丸を撃ち込み倒れた仲間を盾にして近づいて来た。
優磨「このままじゃ埒が空かないな」
時間が経つにつれ後退する間も予備で貰った弾丸も減っていった。
優磨「これが最後のマガジンか」
優磨(この状況どうやって切り抜ければ…う〜ん)
優磨が考えていると
ガシャン
優磨「あっ」
優磨の背に学校の裏門がぶつかりもう退がれない状況になってた。そしてそのすきを見逃さずゴブリンも死体を前に突き出しながらこちらに走って突っ込んできた。
優磨(来たっ!もうやるしかない!)
優磨「はっ!」
優磨は突っ込んできたゴブリンをぎりぎりのところで横に飛び込むように避けてそのまま地面に転がる。そして転がりながらすぐに体勢を立て直し銃を構える。しかし
優磨「おあっ!?」
避けた優磨をすぐに察知したもう一体のゴブリンがすぐそばまで迫ってきており優磨に向けて包丁を振りかざしてきた。
キンッ!と銃と包丁がぶつかり合う金属音が鳴り、そのままゴブリンは上から包丁を押し付けるように寄ってくる。だが優磨は隙だらけだった腹部を蹴り飛ばし、そのまま転がって距離を取り体勢を立て直した。そして走り寄って来たゴブリンの頭に弾丸を撃ち込んだ。ゴブリンは地面に倒れ銃弾が命中した頭部からは赤黒い血液が流れ校庭の砂に染み込んでいった
優磨「うっp…はぁ」
優磨(は…やく…利音の…援護に…行かなきゃ)
吐き気を催し地面に膝を崩すが銃を支えに力強く足を前に出して立ち上がり利音のもとに歩き出した。
こんにちは。作者の如月ケイです。今更ですが私の小説を読んでいただきありがとうございます。
この小説は私の中二心が抑えられずに趣味で書いているので色々と設定が盛り込まれすぎて変に思うところがあるかもしれませんが読んで面白いと思ってくれれば幸いです。
私はあまり文章を書くことが得意ではなく人の感情などを文として表すことや比喩や複線などを入れるのも苦手ですので感想などでアドバイスなどを下さると嬉しいです。
これからは不定期更新になると思いますがなるべく月に一話か気分が乗れば二、三話の更新を予定しています。




