表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者:
第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
98/140

No.99 人の恋路を…

急ですが、二年生編はこの話で完結となります。

もう、二年生編でやることはほぼ終わらせましたので、だらだら、引き伸ばしてもしょうがないので。

すこし、会話シーンが少ないですが、楽しんでいただけたら幸いです。

 あっという間に、二月は過ぎ去ってしましました。


 特に何事もない平凡な毎日。

 そんな毎日はもちろん幸せで。


 もう、このクラスも終わろうとしているのです。

 クラスが変わって、心配なことしかなかったですが、一年を振り返ってみれば、楽しいことばかりでした。


 もう、楓くんがいなくてもやっていけます。

 どんな環境でも、やっていける自信があります。


 もちろん、同じクラスに越したことはないですけどね。


「神楽坂さん。一年間本当にありがとうございました。」


「有栖ちゃん~こちらこそありがとな。来年もいっぱい遊ぼな~」


 もう、このクラスは終わってしまうのです。


「楓くん。」


「私、来年、、、」


 去年の私は、楓くんがいないとやっていけないと言った。


「いや、今のお前なら、、、」


「はい。一人でやってやりますよ。」


 なんだか、楓くんが笑ったような気がします。


「ああ。変わったな。有栖。」


 楓くんに認められるほど、私は成長できたのでしょうか。


 たまには自分を認めても、いいのでしょうか。


「でも、願ってもいいならば、やっぱり同じクラスがいいです。」


「ああ。俺もだ。」


 ーーーーー



「好き。」


 あの言葉が、俺から離れようとしなかった。


 有栖は本当に俺に言ったのだろうか。

 その言葉は本当に「好き。」だったのだろうか。


 その二つが本当ならば、あの言葉は、告白だったのだろうか。


 俺には分からなかった。


 踏みいる勇気もなかった。


 あの日を境に、有栖との対応が変わったなんてことななく、今までと同じように会話をしている。

 でも、意識してしまうんだ。


 恋をしているわけではない。


 それは俺がよく分かっている。

 でも、あの感情が少しづつ湧いてくる感じがするんだ。


「はあ。はあ。」


 乱れる呼吸。


 思い出しそうになる。


 あの時の()の記憶。


 文月楓の誰も知るはずのない記憶。


 それは心のどこかに深く刻まれていた。



 その記憶は、忘れたはずだった。



 でも、蘇ってくる。


 前回、思い出してしまったのは、狸が退学したとき、俺が病んで部屋にこもったとき。



 今、文月楓に、その思い出したくない記憶が思い出される。




 高校一年 文月(ふみずき) (かえで)

 正直、中学校生活はそんなに楽しくなかった。


 では、小学生はどうだったのだろうか。

 そこに、あった記憶が、文月楓を戦慄とさせた。



 今の高校生活がとても楽しい。

 友達も担任もきっと恵まれている。

 

 いや、別に今までも恵まれていなかったわけではない。

 前、緑岡に話した過去。

 あれも大体本当のことだ。

 だが、それでも、やはり話せなかった記憶があった。




 彼女が欲しい。


 そう思った俺。

 実際に、彼女だったかは分からない。

 でも、それに近い人がいたのだ。





 小学校も中学校でも俺は特に恋愛をしてこなかった。


 嘘だった。

 嘘というよりも、嘘にして、記憶から消したかった。

 忘れていいなんてわけではなかった。

 でも、そうでもしないと、今存在している文月楓は、もしかしたら、もっと違う人間だったかもしれない。


 この世から去っていたこともあったかもしれない。




 

 そもそも小学生の頃は恋愛なんて1ミリも興味なかった。


 これも嘘だ。

 文月楓の初恋は小学生なのだから。


 でもやはり、それは文月楓の記憶から消されることになった。




 中学生になると、女子を意識することもあったがモテることなく三年間を終えた。

 こんなことはどうだっていいのだ。

 だってその時にはもうすでに恋の感情がなかったのだから。



 今までの俺に恋愛という言葉はなかった。



 いや、違う。



 だから俺は生まれてから恋愛を1度もしたことが無い。



 違う。



 そして彼女が欲しいと思う割には異性に恋をしたこともない。



 違う。



 もしかしたら、俺は恋をしているのかもしれない。

 だけど俺はそれが恋なのかすら分からない。



 違う。



 それを知れば、あの時を思い出すことになってしまうのだ。


 だから、文月楓はあの記憶を、恋という感情と共に、封印したのだ。


 文月 楓は恋愛をしなさすぎて恋という気持ちを知らない。

 ということにして。



 文月楓の記憶が今にも繰り返されようとしている。


 それは、今にも始まろうとしている。


 では、始めようか。


「人の恋路をスパイしていたら、いつの間にか恋人ができていた。」ことについて。



ご愛読ありがとうございました!

この回で2年生編は終わりですが、3年生編の間に過去編あります。

ぜひぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!!

では、またお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ