第九話 内通者
学校が始まって3日ほど経った。
この3日間特に何も無く平穏な日々を過ごしていた。
霜月だがだいぶ仲良くなった。
俺はいつの間にか「霜月さん」ではなくて「霜月」と呼んでいた。
霜月は初日とは違い、かなり明るく話してくれる。
霜月は「○○ですよ」みたいな敬語っぽく話すことが多いが、それが霜月の口調らしい。
感情的になるとたまにタメ口になったりもする。
今日は休日だが、遊びに誘われている。
綾華と本木、武藤だ。
あと一人友達を連れてくるらしい。
本木も武藤もだいぶ俺のことが気に入っていると綾華が言っていた。久保の件も話がしたいのだろう。
俺は集合場所へ向かった。
クリスマスにも言ったショッピングモールだ。
「神月桜っていいます。楓くんっていうの?よろしくね」
綾華たちの友達はそういう。かなり話しやすそうな人だ。テストの順位にも載ってた気がする。
「ああ、よろしく」
神月と俺が軽く自己紹介をし合い、みんなでショッピングモールに入る。途中でやはり久保の話になる。
「久保だが、学校に来て元気そうにしているぞ。」
本木が言う。
「そうか、久保と夜のことは綾華から聞いてるか?」
俺はあの日二人が歩いていたということを綾華に言っておいた。
「ああもちろんだ。そして、夜のことを武藤のCクラスの友達に聞いて見たんだ。それが神月だ。」
なるほど、神月はそういうことで今日来たのか。
「まあ、今日連れてきたのは話のためじゃなくて普通に仲良いというだけだかな。HAHAHA」
本木は笑いながらそういう。
「で、夜のこと聞いて何か分かったのか?」
俺が聞くと、神月は言う。
「何も分からない。楓くん。一つ教えて欲しいの。合宿で何かあった?久保さんって人が元気なくなったのって合宿の次の日からだよね?」
確かに言われてみればそうだ。
でも言っていいのだろうか。
でもこいつらなら協力してくれる。
きっとそう思い、俺はあの日のこと、そして朝日先輩と夜のことを全て話した。
もちろん、絶対に情報は漏らさないこと、そして協力してもらうことが条件だ。
「久保さんは悪口を言われて元気が無くなったの?」
武藤が言う。
そんな簡単な話だろうか。
でも何も分からず俺は黙り込む。
すると、神月が言う。
「でも、夜さんはクラスで見ている感じとてもいい人で、優しくて、よくみんなのことを助けたりしてる。悪口を言うとは思えない。そもそも避けてるとか言いながらこの前一緒に歩いてたの?本当に意味が分からない」
本当にそうだ。なんであの二人が歩いていたのか。
「そういえば、この前久保とDクラスの青井?が一緒にいるの見たぞ。」
青井狸のことだろう。
だとして、何があるのか。
狸が独断で調査?久保がおかしいことにきづいて?
何も分からなかった。
「やっぱり何も分からないままね。今日はここら辺にして遊びを楽しみましょう」
武藤の言う通りだ。その後五人でショッピングモールを楽しんだ。
「今日は楽しかったな!また遊ぼうな」
本木は俺に言う。
別れの挨拶を交わし俺は一人ショッピングモールに残る。
みんなと帰りたかったのだが、親の迎えだと嘘を言って俺はここに残った。
「吹雪先輩。お待たせしました。」
「楓ちゃん面白い情報教えてあげるわ」
いつもの口調でそう言ってくる。
合宿前に協力してくれると言ってくれた有坂吹雪先輩だ。
協力関係なので、合宿のことも話している。
「夜ちゃんが久保ちゃんと歩いていたわよ」
「あ、俺もそれは見かけました。」
「そうだったの。でも私少しだけだけど会話も聞いて来ちゃった。」
まさかの先輩が会話を聞いていたとは。
「え、まじすか」
「一言だけよ。合宿の件でもう隠しようがないね。と言っていたわ」
「は?」
俺は頭がまっ白になる。久保と夜がそんな話をするのか?なぜだ
「これはあくまで私の推測なのだけど、久保ちゃん。なんて言うんだろう。かっこよく言うなら内通者っていうやつだったりしない?」
俺は鳥肌が立つ。
久保が全部夜について知っていたと言うのか。
でもなんで合宿の時俺たちの部屋に報告に来たのだろう。疑問点を色々と先輩に言ってみる。
「部屋に藍沢と久保ちゃんが来たのね。どちらが朝日と夜ちゃんのことを話してたの?」
俺は合宿の日の事を思い出す。
「あ、久保は一言も喋ってなかったかも」
やばい。先輩は天才か?もちろん本当かは分からないが、可能性としてはある。
「藍沢が一人突っ走っただけなのかもしれないわね。楓ちゃん達に話そうとする藍沢を久保ちゃんは止めようとした。でも止められず藍沢は楓ちゃんの部屋に向かった。だったりしたら面白くない?」
「なるほど。可能性はゼロではないですね」
先輩は面白さで考えていそうだが、可能性としてはある。久保が内通者というのも視野に入れなければならない。
「でも、みんなの前では仲良くない二人ですが、なんで内通者なんてする必要があるんです?夜に関しては久保を避けているとまで言ってますよ。」
「そーゆーのは、これからまた捜索するんでしょうよ。面白いのはここからでしょう。それを知るにはやっぱり夜ちゃんと朝日のことを調べなきゃね。」
先輩は久保が内通者という考察を絶対であるかのように話を進める。やっぱり夜と朝日先輩か。結局何も二人について分かっていない。
「じゃあ、今日はここまでね。一人で帰れる?」
「帰れますよ。バカにしすぎですよ先輩」
「ごめんごめん。またね楓ちゃん」
そういってこの日は終わった。
朝起きると時計は十時を指す。
寝すぎた。
昨日先輩と話したあと、色々考えたが、バスケ部のやつらに相談することにした。
でも家から出たくなかったため、俺はメールで昨日の先輩の考察をバスケ部の、徳永に送った。
狸には、本木が言っていたこともあるので、一応言わないでおいて、狸と久保が一緒にいたことも含めて徳永にお願いした。
徳永「まじ?とりあえず、よく観察しとくわ」と返って来る。
これでいいか。頼んだぞ徳永。
よし、これで思う存分ゲームができるな。
霜月が、俺が麻雀好きということを聞いて、やってみたいと言うのだ。
電話しながら霜月に教える。
まさかの女子との電話に自分でも驚いている。
猿田とかを呼んでも良かったのだが、霜月が俺を誘ってきたからいいだろう。
「おはよう。楓くん。」
「おはよう。霜月」
「あれ〜楓くん寝起きですか?」
「分かるのか」
「なんか眠そうな声してますよ」
やはり霜月とはかなり話しやすくなった。
その後は雑談とかもしながら霜月に麻雀を教えた。
「麻雀でアガる時にロンと言うのですか?」
「人から奪う時はそうだな」
その後も二人で麻雀を楽しんだ。
次の日。
学校で面白い所を見てしまった。
俺はなんでいつもこういう場面を見てしまうのだろう。
放課後、そろそろ覚えた方がいいと思い霜月に学校の案内をした。
コンビニと職員室しか教ええないからな。
校舎裏や通りかかる時、俺と霜月はたまたま俺は目撃してしまう。
そこにいるのは柊と紅茜。
息を殺して俺と霜月はそこを去ろうとすると、柊の声が聞こえる。
「好きです。付き合ってください。」
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