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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第八十五話 後は頼みますね

綾華さんが退学してから更に日は経ちました。


楓くんと綾華さんの関係を調査しますが、中々情報は入手できません。

二人の間に本当に何もないのでしょうか。


生徒会絡みだと思い、妹の星良に聞いてみましたが、当然のように知らないと言われます。

後誰かに聞くとしたら、、、、、


神月さんか楓くん本人に直接聞くかになりますが、、、

楓くんには聞きづらいですね。

神月さんは前話した感じだと知らないでしょう。


私は考えた後、メールを送ることにしました。

相手は綾華さん。


匿名にしたら少しスパイっぽくていいでしょうか。

せっかくなのでカッコつけて匿名でメールを送りました。



「神谷綾華で間違いないな。」


いつもとは違う口調でメッセージを送ります。


「誰でしょうか。」


しばらくすると返信が返ってきます。


「退学理由はなんだ?」


ちょっとストレート過ぎたでしょうか。


「知らない人に述べることではありません。」


ですよね。


「文月楓とはまだ付き合っているのか?」


こうなったら距離を詰めます。


「誰ですか?素直に正体を明かしてもらえれば話すか考えます。」


これはチャンスかもです。


「騙してごめんなさい。霜月有栖です。」


まで打ち込みますが、送信するのをやめ、その文を削除します。


私に綾華さんは教えてくれるでしょうか。


「緑岡だ。」


こう送るのもアリかと考えましたが、デメリットが大きいのでこれもやめておきます。


「騙してごめんなさい。霜月有栖です。」


結局素直に正体を明かします。


「通話できますか?」


綾華さんからそう言われ、通話が始まります。


「ごめんなさい。綾華さん。」


「霜月さん。お久しぶりですね。クラスはうまくやれていますか?」


「ぼちぼちですね。」


綾華さんがいた時ほどクラスはまとまっていますせんが、水無月くんの頑張りもあって、なんとかなっています。


「そうですか。」


「綾華さん。教えてもらえますか。何があったのか。」


早速私は聞きます。


「何もない可能性は考えないのですか?」


「綾華さんみたいな優秀な生徒が簡単に退学するとは思えません。」


「あまり噂は流さないでくださいよ。」


そう言って、綾華さんは退学になった経緯を教えてくれました。


「黄瀬川、清一郎、、ですか。その人によって退学に、、、」


「もう一ついいかな。」


「はい。もちろんです。」


「この話は絶対に話しちゃダメだからね。」


そう告げる綾華さんから画面越しに圧が伝わってきます。

私は重要な話なんだと感じました。


「ーーーーーーーーーーーーーーー。」


綾華さんからは衝撃の話が。


「もうこのくらいでいいかな。霜月さん。」


「ありがとうございました。綾華さん。」


「あ、最後にもう一つ。」


「はい。」


「楓のこと、、頼みますね。」


「え?」


「気になってたよね。私が楓と別れたこと。」


「そうですが、、」


「私はまだ楓が好き。でも、今の楓にはきっと私は邪魔だからさ。」


「そんなことは、、」


「いや、いいの。私はもう、十分だから、、、だから、最後に聞かせて、」


綾華さんからあまり聞かないタメ語。

それは私の胸に深く突き刺さる。


「はい。」


真剣に綾華さんの言葉を受け止めます。


「霜月さんは楓のことが好き?」


「大好きです。」


「良かった。大丈夫そうだね。」


そう言って、綾華さんは通話を切った。




そして、クラスマッチの日は来るのでした。


ーーーーーーー


クラスマッチ当日。


朝早くから集合する。


「楓くん。頑張ってくださいね。」


有栖が声をかけてくる。


「ああ。有栖もな。」


クラスマッチの日程としては午前中にクラス対抗のドッジボール、リレーをし、午後から種目ごとに分かれることになっている。


普通はクラス対抗のリレーなどを最後にした方が盛り上がるだろうが、これは緑岡が俺との戦いを最後にするためにそうしたのだろう。


早速今にも、ドッジボールが始まろうとしている。

この学年は4クラスしかないので、総当たりでドッジボールは行われる。


一試合目はDクラスだ。


バスケ部がかなり多いな。まあそんなに強くはなさそうだ。


「楓。勝つぞ。」


「ああ。」


メンバーと共に整列し、試合は開始する。


こちらの主力は柊、徳永、西谷だ。


思っていた通り、Dクラスはそれほど強くなく難なく残り一人まで相手を削ることに成功する。


余裕の勝利だと思っていたのだが、アクシデントは起こってしまうのだった。


ボールが徳永の手に当たってそのまま枠外にボールはでる。


アウト


だけでは済まず、徳永の指にボールが触れた瞬間、鈍い音が俺の耳にははっきりと入ってきた。


徳永は指を押さえ、その場で倒れ込み、動かない。


おそらく突き指では済んでいないだろう。


一旦試合は中断し、徳永は保健室へ送ると、試合は再開される。


相手の内野の一人をさっさと沈め、勝利した。


だが、一回戦目から徳永を失ったのは致命傷だ。

何より、本人が心配だ。


そして、徳永はバスケにも出場する。

そんな戦力を失ってしまったのだ。


どうやら、一人で勝たなきゃダメみたいだな、、、、


緑岡との戦いが始まるのはこれからだった。


クラスマッチは結構長く書きたい、、、、

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