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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第八十一話 (番外編) たった二日の休日 前編

綾華と付き合っていた短い1週間程のエピソードを、番外編的な感じで、書きます!

綾華と付き合ってから初めての休日。

この二日間が最初で最後の休日なるとはこの時の文月楓は知らなかった。


「楓。明日と明後日、何する?」


「もう土日か。綾華はどこか行きたいところあるのか?」


「んーこういうのって意外と難しいよねー。有名所で行くと水族館とか遊園地のイメージが私はあるかな。」


「じゃあ、明日水族館にでも行くか。」


こうして、土曜日は水族館に行くことになった。


「日曜日は家とかでゆっくり休む?」


「俺は構わないが、どっちの家だ?」


「楓の家に行きたいな。」


「分かった。」


ブブー

俺のスマホからバイブが鳴る。


「楓。日曜日空いてるか?」


そう送ってきたのは水無月。

残念ながら、つい今日曜の予定を立てた所だ。


お断りのメールを返そうと思ったら、もう一件メールが届く。


「神谷さんも連れて遊園地行かないか?」


思ってもいなかった誘いに驚く。


「綾華。」


俺は水無月からのメールを見せる。


「水無月くんってことは神楽坂さんも入れてダブルデートかな?」


「まあ、おそらくそうだろうな。」


「私は楓がいいならいいよ。任せる。」


非常に悩ましいが、水無月、神楽坂とはもちろん仲もいいし、所謂ダブルデートというのも悪くない、ましては遊園地。少し興味がある。


「せっかく誘ってもらったし行こうか。」


「オッケー。じゃ、明日も明後日も楽しみにしてるね。」


こうして、二日間の忙しデートの予定が決まったのであった。




ちなみに、神楽坂心はデートを楽しむのはもちろんだが、霜月有栖のために文月楓の調査をしようと考えていたりした結果、ダブルデートを考えたのであった。


ーーーーーーーー


昼前の11時頃、綾華と共に目当ての水族館に到着する。


「思ったよりでかいな。」


外から見ても大きいと思える大きさの水族館だ。

もちろん初めての場所なので、非常に楽しみだ。


「もうそろそろお昼だけど、お腹は空いてるか?」


「うん。まずはランチしてからにしよ!」


色々食べるところはあるようだが、とりあえず人気なところへ行って食事を済ます。

それぞれ別のメニューを頼んで、味を共有した。

中々美味しかったが、値段の割には量が少なかったと感じた。こういう場所だとそんなこともよくある話か。


「じゃ、ここから回ろ!」


早速いろんな魚を見て回る。


水族館というのはデートにおすすめとよく聞くが、悪くない。


自然と共有の話題ができるし、雰囲気もロマンチックで悪くない。


メインの魚だが、あいにく俺は魚系の知識は全然ない。

それはおそらく綾華も同じだろう。

だが、この水族館というのは、そんな知識など関係もなく楽しめるものなんだと思った。


広い水族館の中を歩き、喋り、笑い合う。


「楓。水族館デートってこんな感んじでいいのかな?」


綾華の顔に不満などなくただ純粋な疑問で聞いてくる。


「俺が恋愛について語るのもどうかと思うが、ダメなデートっていうのはないんじゃないのか?」


「うん!楽しむのが一番だよね!」


「ああ。」


水槽を目の前に立つ俺。隣に綾華。


「楓、ありがとう。」


なぜか、悲しそうに言う綾華。


この時の俺は何も分からなかったが、きっとこの時から退学、そして俺と別れる覚悟をしていたんんだろうと思うと、何も助けられなかった自分が恥ずかしくて、悔しくて。


「ねえ、楓。」


薄暗い水族館のベンチで、肩と肩が触れ合うように座る。


「どうした。」


「もし、もしさ、私が退学になったら、楓は、、、やっぱり別れるかな、、、?」


「学校が離れ離れになったら別れなきゃいけないのか?」


「え?いや、そんなことないけど、、」


「俺は別れるつもりはないし、退学になるなんて考えるな、綾華。」


「う、うん。ありがと、楓。」


そう言う綾華の顔は嬉しそうにしながらもどこか儚げで。

でも、そんなこと、この時の俺は気にせず、俺に寄りかかってくる綾華をただ見つめていた。




ご愛読ありがとうございました!

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ぜひよろしくお願いします!!

では、またお会いしましょう!

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