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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第七十八話 緑岡父の暴走

「林太郎。学校にクラス対抗戦をやらせた。この対決で推薦を勝ち取って来る。これでいいな。」


「そんなふざけたことをしたんですか。」


「ふざけたとは何を。お前が自分で取ると言ったんだろう。俺はお前にその場を与えてやったんだ。」


 試験点数と、クラスマッチで推薦を奪い合う?

 そんな馬鹿げたことがあるのか?


「父さん。それにクラス対抗だと、いくら僕が無双したとしても、勝てないことがあるかと。」


「試験に関してはほとんどのやつが推薦取りに本気で来るだろう。それに、お前らの学年はクラスの学力はどこも平均的だ。問題はクラスマッチの方だろうが、クラスマッチなんか一人強い奴が入れば勝てる。それがお前だろ?林太郎。」


「は、はい。」


「あと、この不定期試験ではまさか一位を取るんだろうな?これ以上俺に恥をかかせないでくれよ」


「分かりました。」


「そうだな。その試験で二位だった退学でもするといい。」


「わ、分かりました。」





「って訳だ。楓。」


 電話で緑岡に親子でした話を教えてもらった。


「お前、じゃあ退学すんのか。クラスマッチまでは残ってくれよ。」


「何を、僕が次こそ一位だ。」


「仮に俺に勝ったとしても、他の奴らが上がってきたらどうする。実は俺に心当たりがある。」


「誰だ。」


「それを教えちゃ面白くないだろ。」


「フッ。まあ、とりあえず僕は本気で勝ちに行く。じゃあな。出来れば次話すときはクラスマッチにしてくれ。」


「おう。」


 緑岡って無理してたりするのかもな。

 親のせいで、退学とかを出してるように感じる。

 もし、そうだとしたら、助けてやれないかな。


 ーーーーーー


「って訳だ。神月」


 私は試験のお知らせを見てすぐに緑岡に連絡した。


「私に教えてくれるんだ。」


「ああ。生徒会の仲間だからな。」


「裏切り者の私を仲間と見てくれるわけ?」


「仲間であることに変わりはない。」


「緑岡。退学になんないよう頑張ってね。」


「ああ。」


 緑岡が1位を取れなかったら退学?


 ってことは、私が一位とればいいんだ。


 楓くんが一位取ってくれそうな気もするけど、、、


 自分で退学にさせた方が気分いいよね。


 最後は私が倒すから、緑岡。


 推薦もついでにもらっちゃおっと。


 ーーーーー


 推薦の話が冬休みで中に広まる。


 休み中ではあるが、ネット上でみんな、勉強を頑張ろうと、早速クラス全体で勝ちを取りに行くような姿勢が見れる。


 俺も今回は推薦という理由があるし、本気で行こう。


 でも、なんだか、1位を取れる気がしないのだ。


 勉強をして、年明けを待った。


 待ったとはいっても、年が明けたところで、何もすることなく、あっという間に学校は始まった。


 ーーーーーー


「なーー水無月!聞いてくれよ。楓がさ。恋という気持ちを教えて欲しいだってよww。お前わかるか?」


 新学期早々早速柊が水無月に俺の話をし始める。


「プッ。ハッハハ。楓らしいな。分かんないのか?楓」


 「分かっていたら聞かないだろう。」


「恋かー。言葉にすると難しいな。安心しろ。きっとお前も分かる日が来るさ。」


「そう、だな。」


その日を信じてみよう。


「なあ楓。」


柊が耳元で小さく呟く。


「告白の件はどーするんだ。」


「返事はいらないらしいんだ。」


正直、告白を了承してもいいと思った。好きじゃなくても告白を了承する人は案外結構いるものだ。付き合ってみないと分からないとか言ってな。



久しぶりに水無月、柊と話すいつもの日常の風景に安心感を覚えたのだった。


ーーーーーーー


その日の放課後、ある人物に話しかけられる。


「楓、、、、一緒に帰らない?」


綾華だ。


「ああ。分かった。」


そのまま二人で教室を出る。


二人で歩きながらも綾華が喋ることはない。


電車を降りてしばらく歩いて、もう少しで俺と別れるという時についに口を開いた。


「楓さ、今日恋がわからないとか言ってたよね。」


まさか。柊の声のデカさに聞こえていたもだろうか。


なかなかに痛いやつだ。恥ずかしい。


「ま、まあな。」


「好きな人はいるの?」


「分からない。」


「気になる人は?」


「分からない。」


「じゃあ、、、わ、私は、、、、、」


「、、、、」


「私、ずっと、、ずっと、、」


震えるような声で訴えてくる綾華。



「好き」



ーーーーー


楓をずっと目で追ってしまう毎日に嫌気が刺していました。


もう、諦めたい。


でも、頭から離れることはないのです。


考えるほどに楓のことが忘れられなくなる。


思わず、久しぶりに楓に帰ろうと誘ってしまった。


久しぶりで、話は浮かびません。


楓もどこか気を遣うように、静かにしています。


伝えたい。


そう思いました。


そろそろ、私も言いたい。



「好き」



ずっと言いたかった。


毎日、毎日、悶々とした時間を過ごして、


ずっとずっと、追いかけて、


なかなか出てこない好きの言葉。


今になって初めて言葉になる。


なぜか、何も恥ずかしくないのです。


「楓。私と付き合ってくれませんか。」


今、楓が恋を知らなくたっていいのです。


今、知る必要はないのです。


私と一緒に知っていけばいいのです。


違いますか?


だから、絶対に恋を教えると誓いました。


「まだ、恋が分からなくてもいいからさ。私と付き合わない?」


「私が、楓に恋を教えてあげる。」


ーーーーーーーー


俺は、告白を了承していた。


断れない。


二度も断るのは、心が痛む。


こんな俺のことを思ってくれているのに、当の俺は、、、


だから、教えてくれ綾華。


俺は、綾華ならきっと好きになれると思う。


恋を知れると思う。


その日が一日でも早くることを信じて、、、、





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では、またお会いしましょう!

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