表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者:
第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
76/140

第七十六話 ずっと。

24日。

あっという間にクリスマスイブになる。


今日は有栖との約束の日だ。


どこに行くのだろうか。そう思っていたのだが、俺は家に招待された。


「お邪魔します。」


「楓くん。どうぞ。」


有栖に出迎えてもらい、霜月家に入る。

有栖について行き、有栖の部屋に入る。


「どうも、楓先輩。」


霜月星良だ。


「お邪魔します。」


「楓くん。ケーキあるんだけど、星良も食べていいかな?」


「もちろん。」


「ありがとうございます。じゃあ、持ってきますね。」


「楓先輩、今日は霜月パーティですよ。」


霜月妹はこの前の件はもう俺に何も無いのだろうか。

普通に接してくる。


「ケーキです。二人で作ったんですよ。」


霜月姉妹特製のケーキが目の前に登場する。


「綺麗だな。頂いていいのか?」


「もちろん。好きなだけ食べてください。」


ケーキを食べながら三人で話に盛り上がる。


しばらく話し込むと、霜月妹が立ち上がる。


「お姉ちゃん。私もうお腹いっぱい。友達とゲームるから。楓先輩、失礼します。」


そういって部屋を出ていく。

有栖と二人になる。


すると、有栖は何か取り出してこちらに差し出してくる。


「クリスマスプレゼントです。どうぞ。」


「本当か?ありがとう。」


まさか、貰えるとは思っていなかった。


よし、一応用意しておいてよかった。

天才の俺は念の為この時に備えてプレゼントを用意しているのだ。


「有栖。俺からも、プレゼントだ。いらなかったら捨ててくれ。」


俺はシンプルなデザインのマフラーを選んだ。直感で有栖に合うと思った色のマフラーだ。


「開けてもいいですか?」


「もちろんだ。俺も開けさせてもらう。」


ニコッと笑って有栖はプレゼントを開け、その中からは俺が買ったマフラーが現れる。


俺も有栖からのプレゼントを開ける。

すると、中から出てきたのは可愛らしいマグカップ。


「ありがとな。有栖。」


「こちらこそ。」


「楓くん。あと一個食べます?」


プレゼントを開け終わった有栖が、残りのケーキを俺に差し出す。


「せっかくだから、貰おうかな。」


1切れ余ったケーキを俺に差し出そうとする有栖。

だが、アリスは自分のお皿にケーキを置き、更に自分のフォークでケーキを刺す。


よく分からない俺はとりあえず、水を飲む。


すると、有栖は顔を真っ赤にして、こう言ってくる。


「あーん、、です、、」


フォークを持った有栖の手はもう俺の目の前。

四つん這いのような状態で俺に近づいてくる有栖。


流石に俺も少しこの状況は少し恥ずかしい。

これは、食べなきゃダメな状況だ。

素直に俺は有栖の差し出したケーキを食べた。


すると、有栖は微笑んで更にケーキを俺の口の前に持ってくる。


「まだ、残ってますよ。食べてください。」


「あ、ああ。」


更に食べる俺。

しかもこれ、関節キスじゃないか?有栖は気にしないのだろうか。


はぁ、有栖におちょくられるとは、やられたな。


有栖のお皿にはケーキがラスト一口。

やってやるか。


有栖はもう一度俺に食べさせようとしているだろうが、俺も黙って従っているばかりではいられない。


「有栖、ちょっと貸して。」


「え、」


有栖の握っているフォークを取り、皿に残った最後の一口に、フォークを刺す。

そして、有栖の目の前に差し出す。


「仕返しだ。」


少し戸惑った後、有栖はそれに応じた。


有栖は普段肌が白いのもあって今顔が赤いのがよく目立つ。


その後は、少し気まずくなってしまう。


喋らなくても、有栖は俺の方にそっと寄り添っていた。



ーーーーーー


25日。


神月は、イルミネーションに行きたいらしい。


昨日の有栖のことが頭にチラつく。


今日は神月と、今後の作戦でも考えるか。

そうして、神月と合流する。


現地集合で早速目の前にはイルミネーションで飾られている。


「神月はイルミネーション好きなのか?」


「どうだろ。クリスマスといったら、イルミかなって。」


「まあ、そうだな。」


いつも思うが、俺はイルミは電気の無駄だと思ってしまうタイプの人間だ。

特に俺が思うのが、男子5人くらいでイルミネーションにくる奴らだ。

なにがしたいのか、さっぱり分からない。

そういう奴に限って、周りのリア充をみて、

「○ね!」

とか言っているのだ。


「お腹空いた?今日は私が奢るよ。」


「本当か?ってそれは申し訳ない。」


「いやいや、誘ったの私だから、気にしないで。」


いや、気にするだろ。と思いつつ、一旦食事をとることにする。

ここはイルミネーションを楽しみながら食べれるレストランがあるらしい。


レストランで食べながら、世間話に盛り上がる。


クラスの事だったり、生徒会の事だったり。


外に出て、イルミネーションに集中することにする。


お会計だが、俺が出そうとするのを意地でも止めて神月は「助けて貰ってばっかりだから、、」と言いながらご馳走してくれた。


そこまでされると逆に申し訳ないので、有難く感謝しすることにした。


それにしても、電力の無駄遣いとはいえ、流石に綺麗だな。


「楓くん。ちょっといいかな。」


「なんだ?」


「楓くんってさ、好きな人とかいるの?」


「急にどうした。」


「いや、クリスマスだし!それっぽい会話しようよ!」


まあ、たまにはありか。

でも、ざんねんながらの俺に好きな人はいない。

そう回答しては面白くないだろうか。


「いないかな。あまり恋愛はしたことないんだ。」


あまりは盛ったな。ゼロ。全く恋愛はしたことない。


「そっか。私は好きなんだけどな、、、、」


「え?」


「ごめん。忘れて。なんて言わないよ。私は楓くんが好き。」


初めての告白にどうすればいいのか分からなくなる俺。なにか言おうとするが、口は開かない。


「いいの。返事はいらないよ。私楓くんに好きになってもらうように頑張るから。だからさ、返事はその時にしてくれるかな。私、ずっと待ってるから。」


イルミネーションに反射して、神月の目は少し涙ぐんでいるように見えた。





ご愛読ありがとうございました!

ぜひぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!!

では、またお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ