第七十二話 vs
もう十二月だよ〜。寒いねほんと。」
「そうだな。」
この前の緑岡と二人きりでの昔話はとても楽しかった。
緑岡の過去も少し聞けた。
俺と緑岡は互いに期待しあって、勝ちたいけど、どこか負けてみたいような、そんな感情もあるのかもしれない。
今、話ているのは神月。そしてその隣に霜月星良。
なぜこのメンバーで集まっているかはもちろん理由がある。
まず一つはこの前の緑岡の話を神月にすること。
だが、こちらはあまり重要ではない。
「で、楓くん。緑岡くんの話も面白かったけど、他に要件あるでしょ。」
神月の言う通りである。
タイミングもいいので、ここで俺は今日の本題に入る。
「戦線布告を受けた。」
直球にこう言う。
誰に受けたかを言わないのはわざとだ。
霜月の反応を見て、グルか判断するためだ
神月はもちろん疑問、そして興味心を示してくる。
霜月は「誰ですか?」と言わんばかりの顔だが、これは元から知っていたと言うことでほぼ確定とみていいだろう。
「霜月、誰だと思う。」
ここでさらに霜月を詰める。
「え、え〜と、、うん。楓先輩に隠すのは無理ですね。私はこの件すでに知っております。」
狙い通りだ。
「やっぱりか。」
「はい。でも安心してください。私はこの件に関わるつもりは一切ありませんので。」
それでも裏切ってくることは一応、想定に入れておくとして、、、
「ねえ、私何にもわかんないんだけど!?」
話についていけない神月がここで入ってくる。
「ああ、すまん。じゃあ、神月は誰だと思う。」
「んー。まあ、ここで私たちと関係がない人だったら面白くないし、多分知り合いでしょ?となると綾華ちゃんとか、凪ちゃんとか、、そこらへん?」
「ああ、凪が俺に宣戦布告して来た。」
「それってどーゆー感じなの?何で勝つつもり?」
「それが、何も言われなくてな。凪は一言こういっただけだ。」
『楓先輩は緑岡先輩じゃなくて、私が潰すからね。』
「星良ちゃんは何か知ってる?」
神月が霜月に聞く。
「いえ、凪が企んでいることは私も知りません。」
「少なくとも、俺と緑岡との勝負の前に何かしてくるはずだ。今は情報が少なすぎるから、ここまでにしよう。それに。これは俺個人の問題だからな。」
「分かった。何か分かったら教えるね。」
「ああ。頼む。」
「では、失礼します。」
霜月は去っていく。
神月はその場に残る。
「どう思う。」
「んー。難しいね。星良ちゃんは嘘つかないと思いたいけどね〜」
「まあ、あまり信用しない方がいいだろうな。」
「そうだね。」
「今日はありがとな。そろそろ帰ろう。」
「うん。」
俺は神月を送っていくことにする。
「ねえ、楓くん。」
「どうした。」
「あのさ、さっきと全然関係ない話なんだけどさ、聞いてくれる?」
「ああ。」
「ーーーーーーーーーーーーーーーー?だめかな?」
「分かった。確認しておく。」
「ありがと!じゃあね!」
ちょうど神月の家に到着し、別れる。
神月の家は駅から近いので、駅に戻り家に帰るのもすぐだ。
さて、どうするか。
考えながら電車に乗ると、スマホを取り出し、緑岡に連絡する。
「なぜ、凪を生徒会に入れた。」
そう送った。
ーーーーーーーーーーーー
家に到着すると、すでに緑岡から返信が来ていた。
「使えると思ったからな。俺と凪の関係は知ってるのか?」
「兄弟で合ってるか?」
そう返信する。
前に、緑岡財閥の名前、そして市役所で働いている姉の成果で凪の母親は緑岡財閥で働いており、離婚前の苗字は緑岡。
何らかの関係で離婚し、緑岡林太郎は父親、凪は母親の元へ行ったと考察していた。
「ああ。よく分かったな。」
「まあな。」
あれ、俺緑岡と仲よくね?
「まあでも、あいつは自分勝手だから、俺もあいつが何してくるか分からない。」
「そうか。」
あまり、いい話は期待できなさそうだ。
今回の凪の宣戦布告に緑岡が関わってくることはないと考えたい。
今回は凪との直接対決になりそうだな、、、
黄瀬川凪。
正直、そばにいてもメリットはそれほどないし、デメリットの方が多い。
仮に協力関係を結んでも、今回のように何もなかったかのようすぐ敵になる。
今回で退学にまで追い込んでやりたいところだが、緑岡ならまだしも、俺に退学にさせるなんかはできない。
しばらくは、凪がいつ仕掛けて来てもいいように対策を考えながら過ごした。
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