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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第六十五話 衝突

「よっ楓くん。」


「楽しんでるか?」


「うん。楽しいよ」


「それなら良かった。で、話ってなんだ?」


「今日の京都駅での話なんだけどさ、、」


神月はその出来事を全て俺に話した。


俺が西谷を探している時に起こっていたこと。


西谷が緑岡と接触して、手を組んだことを神月から知らされる。


「それは驚きだ。よくその状況を見つけたな。神月。」


「たまたま緑岡くんと楓くんが話しているのを見つけてさ、ちょっと見てたんだよね。」


「助かった。」


二人で会話が進んでいる最中、視線を感じたのは俺だけではなかった。


「誰かいる。」


神月がそう言う。


辺りを見渡すと、そこには現れてほしくない人物が姿を現した。


「緑岡くん、、、」


「楓に神月。二人揃って楽しそうだな、、、」


俺も神月も固まってしまう。


その場には沈黙が起こり、俺の耳には自分の心臓の鼓動と神月の呼吸。


「残念だが、全部聞かせてもらった。西谷は早速役に立ってもらったな。」


まさか、神月と会うことを西谷に知られていたか。


「まさか、内通者がお前だったとはな、神月。」


「神月。大丈夫だ。落ち着け。」


俺は神月の様子を気にする。


「うん、、、こんなところで終わるわけにはいかない、、」


「終わるわけにはいかない?ふざけるな。お前は退学だ。終わりだよ。神月桜。」


「やめろ。神月の退学は許さない。やるなら俺にしろ。全部俺が悪い。」


「ほう。」


「やめて、楓くん!ちがう、楓くんは何もしてないから!」


焦る神月。


俺は神月の頭をそっと撫でる。


あの時、俺が狸に刺された時、神月が俺を抱きしめたのを思い出す。


今度は、俺が、、、


「そもそも、神月は何も悪くない。緑岡お前の勝手な行動が全ての原因だろう。」


「そうか。仮にそれが本当だとしても、お前は俺に逆らえない。お前が退学になりたいならさせてやる。神月と一緒にな。」


「俺一人で、勘弁してくれ。緑岡、この通りだ。」


ここは頭を下げることにする。


負けのような体勢ではあるが、ここはこうしておくのが最適だと見た。


もちろん負けるつもりはない。


「もうそんなに頭を下げて、お前はそんなに弱い男だったのか。楓。」


俺は、どうするべきなんだろう。


「二人とも退学だ。」


嫌だ。


「退学になんのはお前だよ。緑岡。」


「笑わせるなよ。お前らに俺を退学にさせる権利はないだろう。」


「全部、緑岡くんが悪いんじゃない。罪のない人を、消して、、、」


怒鳴る神月。


「罪のない人を消す?何を言ってるんだ。全員罪は犯してるぞ。」


「お前の勝手な都合じゃないのか?」


「残念ながら、馬鹿な奴らは全員僕に嵌められて、勝手にいなくなってる。」


「ふざ、けるな、、」


緑岡とはもっと仲良くなれると思っていた。


まさか、敵になるなるて思ってもいなかった。


なんでこうなったんだろう。


何がこいつを変えたんだろう。


目の前にいる敵は、間違いなく今までで一番強い。


そう、世間一般的に言うならば、緑岡はラスボス。


でも、やっぱり俺は、、


緑岡との去年のことを思い出す。


林間学校をきっかけに、仲良くなったと思っていたのに。


いつしか、知らない間に、


俺はお前と戦っていた。


「俺は、お前と友達に本当になれて嬉しかったんだ。なんでも出来るお前と、いつか本気で戦ってみたいって思ってたんだ。なのに、なのに、」


そうだ。俺は緑岡のことが好きだった。

もちろん、恋愛的な意味では無い。

なんでも出来る緑岡とは、本気でやりあってみたいと思えた。


「俺も、お前とは友達だと思っている。しょうがない。ここはチャンスをやる。」


「本当か?」


「僕に勝ったら退学はなしだ。」


「勝つ、、、」


「具体的にはこうだ。まず、12月の冬休み前の定期試験。そこで勝負をしよう。それに勝つことができたら、お前の退学はなしだ。」


「神月の退学をなしにしろ。」


「それもまた条件がある。年明けの一月末。クラスマッチを開催しようと思う。そこで勝負だ。」


「それに勝てばいいんだな。」


「ああ。勝てるならな、、、」


「ありがとう、緑岡。勝負、楽しみしてるわ。」


「楓くん、、」


「安心しろ、絶対に勝つ。」



綾華、霜月。


俺に本気を出せと言っていたな。


今がその時なのかもしれない。


全員見てろよ。


俺が緑岡を倒す。


「やっと、楓くんの本気が見れるかな。」


神月は涙を拭って笑顔でそう言う。


「楓。対決はバスケにしよう。」


「それだと俺が有利だぞ。」


「僕だって小中ではバスケをやってたし、それにうちには本木もいる。」


緑岡がバスケ経験者なのは驚きだ。本木は聞いていたが。


「それに、バスケ部の得点はマイナス一点というルールもある。俺と本木は現役じゃないから、そのハンデは負わない。となると、お前が不利だと思うが、いいのか?」


「それでも俺が勝つ。そんなに有利な対決を仕掛けるなんて、ビビってんのか?緑岡。」


「馬鹿な。どんな戦いでも僕が勝つ。神月の退学を帳消しにするなんてものは、このくらいの勝負に勝ってもらわないとな。」


「そうか。どうなろうと、俺が優勝する。」


「面白い。なら、仕込みで俺とお前が決勝戦で当たるように仕組んでおこう。」


「俺と戦う前に負けるなよ。」

「バカを言いうな。こっちのセリフだ。ならば、お前が僕との戦いをどちらも制したなら、俺は自主退学しよう。」


今は十月。


対決は二ヶ月後の試験、さらにその一ヶ月後のクラスマッチ。


時間はたっぷりある。


緑岡も今まで以上に勉強に取り組むだろう。


俺も今回はしっかりとテスト勉強をしよう。


学年一位はそう甘くはないはずだ。確実にトップを奪りに行く。

ずっと考えてた。

俺が一位を取るのは今なのだろう。

ご愛読ありがとうございました!

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ぜひよろしくお願いします!!

では、またお会いしましょう!

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