第五十九話 敵と利害が一致して協力する雰囲気
「で、話ってなんだ?」
俺は神月に呼ばれた。そこには霜月星良の姿も。
「バレた。楓くんのこと。」
「そうか。」
「これ以上動くと、退学になっちゃう。だから、」
「気にするな。こんくらいで諦めるほど弱くないぞ。」
「楓くんなら、そう言うと思った。」
「ああ。でもそうなると確かに動きづらいな。」
「それに、こうして話してるのが見られるのもマズイかも。」
「それは多分大丈夫ですよ。私たちがただ調査してるって言えば終わりなので、」
霜月妹が口を出してくる。
「あと、星良ちゃんが話あるんでしょ?」
「はい。あの、信じ難い話だと思いますが、、、その前に神月先輩。綾華さんのこと言わないとこの話が言えないのですが、、」
「あーそうなの?じゃあ私が言うね。楓くん。スパイがバレたのは綾華ちゃんのせいなの。」
予想外の言葉にかなり驚く。
「そうか。」
でも、綾華は嘘がつけないやつってことを俺は知っている。昔からそうだった。
「霜月。話してくれ。」
「はい。あの、凪さんなのですが、、、」
また凪かよ。そう思っていたが、意外な言葉が飛んでくる。
「なんか、楓先輩に協力したいとか、言い始めて、どうしましょう。」
「それは馬鹿げた話だな。」
「どうせなにか企んでるでしょ。」
俺も神月も否定的な意見を出す。
「それが以外と本気というかなんというか、、」
「詳しく教えて。」
神月の言葉に頷き、霜月話始めた。
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生徒会の会議が終わってからのことです。
私は凪さんに話しかけられました。
「星良ちゃーん。ちょっといい?」
「いいですよ。どうしました?」
「あのさ、さっきの綾華先輩ちょっと怖くなかったー?」
「確かに、いつもと違うというか、少し暗かったというか、、」
「正直言っちゃうとすげームカついたんだよねぇ。それに体育祭もアイツが邪魔したわけだし、止めたクセして、楓先輩のことバラして、意味わかんくない?」
「まあ、、確かに、、」
「闇堕ちとかそういつやつなのかな?まじウケる。そういう年頃かな?ってことで私綾華先輩ガチ嫌いになったわけ。」
「は、はあ。」
凪さんの罵倒。ちょっと怖いです。
「でさ、嫌いな奴と戦うのが普通って言うか、やっぱ倒したいじゃん?」
「まあ、それは。」
「だから、私楓先輩と組もっかなって。」
「え?」
「楓先輩を助けたいとかは一切ないよ。なんかあったらすぐ退学にさせてやるし、でも、嫌いな奴を倒すためだったら、私は誰と組んででも潰してやりたいな。」
「別に楓先輩と組んだからって綾華先輩を倒せることにはならない気が、、」
「でも、嫌いなやつと味方っていうのは嫌じゃない?だから、私は綾華先輩の敵。それでいいよね?」
「まあ、それはいいですが、、」
凪さんのめちゃくちゃな意見。
でも、これは楓先輩たちのスパイに役立つこともあるかもしれません。
仲間は多い方がいいですからね。
「楓先輩に話しておきますね。」
「あざーす。あ、でも仲間では無いからね。利害が一致した協力者的な?」
「はいはい。」
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「って訳です。どうです?」
「なるほどな。面白いな。」
「ね〜。」
「一応協力はしてやると言っておいてくれ。」
「え、そんな早く決まるの?大丈夫?」
俺の回答の早さに神月が驚く。
「協力者が増えるのはいいことだろ。それに、協力したからといって全て凪に情報を教える必要は無いからな。」
「必要な情報だけ、凪ちゃんから抜き出すと、、」
「まあ、それもできるな。」
「分かりました。ありがとうございます。先輩。」
「ああ。しばらく、俺と神月は修学旅行だからな。別に俺らがいなくても何も無いとは思うが、一応気をつけろよ。」
「はい。楽しんでくださいね。」
そうして、霜月妹と別れた。
少し神月と修学旅行の話をして、俺は家に帰る。
今日の休日が開けて、明日にもなるといよいよ修学旅行なのだ。
早いな。
遠足を目前とする小学生のような気分。
楽しみだな。
期待に胸をふくらませながら、俺は眠りにつく。
そうして、次の日になり、修学旅行始まるのだった。
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