第五話 志寺高校バスケットボール部
志寺高校男子バスケットボール部
実績 特になし
顧問 平 晶仁 (たいら まさひと)
4番 二年 駒井 淳
5番 二年 砂糖 真之介
6番 二年 前田 大翔
7番 二年 朝日 颯太
8番 一年 青井 狸
9番 一年 徳永 翔斗
10番 一年 清水 正宗
11番 文月楓
12番 一年 梶田 健太郎
13番 一年 小田 正人
14番 一年 黒金 歩夢
二年 藍沢 沙耶香
一年 久保 由利
一年 神無月 夜
一年 新田 美優
計 16名
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26日。
クリスマスも終わり俺は家でゴロゴロしている。
今は冬休みだが、明日から2日間、合宿で遠征があるのだ。遠征はずっと試合漬けで辛い。
「もう10時か」
そんな一人事を呟きながら、俺は出かける準備を始める。
最近、腰が痛くて少しベッドから出るのが辛い。
寝癖を直し、着替える程度の準備を終え、俺は家を出た。
今日はとある人とランチをする約束があるのだ。
目的地に着いたが、だいぶ早くついてしまった。
俺は約束の人を待ちながらスマホを触り始める。
約束の12時になってもその人は姿を表さない。
30分ほど待って、帰るか迷っていると、その人は突然現れる。
「遅刻ですよ。先輩。」
「久しぶりだねぇ。楓ちゃん。久しぶりにお姉ちゃんに会いたくなっちゃったの?」
誘惑するかのような声で話しかける彼女は、有坂吹雪先輩だ。
入学当初、色々教えて頂き、とてもお世話になった先輩だ。
「だから、ちゃん付けはやめてくださいって。吹雪先輩。」
「じゃあ、私の事吹雪ちゃんって呼んでよー」
「それは無理ですね。」
吹雪先輩とはいつもこんな話から始まる。
「とりあえず、ご飯頼みましょう。」
そしてそれぞれ頼んだ物が届くと俺は喋り始める。
「朝日先輩と夜について教えてください。」
「なんだ、そんなことかーって、何も知らないわよ」
吹雪先輩は、そういうが、俺は表情を変えず続ける。
「確か吹雪先輩と朝日先輩って同じクラスですよね?何か噂とかないんですか?」
吹雪先輩は少しにニヤケながら俺に言う。
「楓ちゃんはそのことについてどこまで知ってるのよ」
「やっぱり、知ってるんじゃないですか」
「知ってるなんて一言も言ってないわよ」
吹雪先輩の顔からはいつも何を考えているか分からない。常に楽しそうにこちらを見つめてくる。
「でもね、本当に詳しくは知らないの。まず、その夜ちゃんとかいう子も私は知らないわ」
「なるほど」
「だから私も知りたいの。楓ちゃんが知ってること教えてよ〜」
ある程度、吹雪先輩と話すことをよく考えてきたのだが、今のところ順調に進みすぎている。
「いいですけど、条件が2つあります」
「いいわ、教えて」
吹雪先輩は迷うことなく即答する。
「1つ目は吹雪先輩が俺に協力すること。そしてこのバスケ部のことを絶対に誰にも話さいないことです」
「面白そうね 」
そして俺は朝日先輩と夜について知っていることを話した。そして、それについて情報を探って欲しいと。
吹雪先輩は快くOKしてくれた。
「じゃあそろそろ帰りましょう。今日はありがとごさいました。」
ご飯も食べ終わり、キリがいいところで俺は切り上げる。
「誘ったの俺ですし、奢りますよ」
会計しながら俺が言うと、
「なーに言ってんの。私が払うわ」
吹雪先輩は俺を押しのけてそういう。
抵抗はしたのだが、結局吹雪先輩に払っていただいた。
「すいません、ご馳走様です」
「いいのよ、いつでもまた呼んでね」
俺のお礼に吹雪先輩は優しくそう言う。
本当いい人だ。
吹雪先輩が手を振っている。
俺は手を振り返して、家に帰った。
次の日の朝は5時30分に起きた。
いつもより1時間も早く、とても眠い。目を擦りながら、俺は準備をする。
時間に余裕があるためゆっくりと準備をし、出発する。
学校に集合し、そこからバスで県外まで行くのだ。
学校に着くと、ほとんどの人がもう到着していて、俺は遅い方だった。
みんなで荷物を協力して、バスに詰め込み始める。
こういう時はバケツリレーのようにすると早い。中継地点で、朝日先輩から夜へ荷物が渡るのが見えるがその姿がカップルのようには全く見えない。
荷物を積み、バスに乗って出発した。
隣に座っている徳永は、ずっと寝ていたが、俺はスマホを眺め、疲れたら外を眺めるといった行動をしていた。
途中でパーキングエリアに寄りながら、3時間ほどで目的地に着いた。
練習試合を3ゲーム程やる。とてもハードな日である。
しかも、相手はどこも強豪校ばかりなのだ。
試合の結果は全敗。
あまりいい内容でもなかった。
俺もかなり試合に出たが、最近痛い腰が辛く、思うようにプレイは出来なかった。
「にしても、相手が強すぎたな」
なんて言い訳をしながらバスに乗って旅館に向かう。
10分もしない内に旅館に着く。
チームを三グループに分けて、部屋に移動する。
俺は、駒井先輩、砂糖先輩、徳永、狸と一緒の部屋だ。
砂糖先輩は、駒井先輩の昔からの友達で俺も優しくしてもらっていて、とても尊敬している。
夜ご飯になるまでは自由なので、風呂に入ったり、ダラダラする時間がある。
俺は一旦トイレに行ったのだが、事件は起こる。
トイレが流れないのだ。
これは大事件だ。
しかも俺が尿をした後に気づく。
徳永を呼んでみたが、やはり流れない。
しまいには、徳永に俺の尿を見られる。
最悪な旅館だ。
結局、旅館の人を呼んで直してもらったが、他にもこの場所は設備が悪いと感じることが多かった。
まず、冷蔵庫くらい置いて欲しい。
そんなことをしているうちに夜飯の時間になる。
バイキング形式で、主食はカレーだったが、色々なおかずが選べた。
しかし、どれを食べても美味いといえるものはなかった。
「この旅館、大ハズレだな」
隣の朝日先輩に耳元で言われて、俺は頷く。
先生も不満そうな顔をしていて面白かった。
夜ご飯を食べ終え、また自由な時間がやってくる。
俺は、部屋仲間とふざけあっていた。
そこまで深夜な訳でもないが、みんなテンションがおかしく、性癖などを言いあう、最悪な状況になっていた。そんな中、10時頃に突然ドアをノックされる。
みんな驚いた様子だが、ドアを開けると出てきたのは、マネージャーの二人。
藍沢先輩と久保だ。息が荒く、急いで来た様子で、藍沢先輩はこう言った。
「1階のベンチで、朝日と、夜が話してる」
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