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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第四十六話 バケモノ

凪と話してからは普通に寝て早くも合宿二日目。

今日は他チームと合同練習だ。


「朝日先輩。大丈夫すか?」


「あ、ああ。俺のことは気にすんな。」


朝日先輩の様子がどこかおかしい。


その後、普通に練習したのだが、朝日先輩はやはり様子がおかしかった。


「楓先輩。ちょっといいですか?」


練習が終わって霜月に話しかけられる。


「ああ。」


「夜さん少し元気がなくて」


「本当か?」


「はい。朝から元気なくて。何かあったでしょうか。」


「すまんが分からない。気にかけておく。」


「お願いします。」


恋人同士様子がおかしいようだ。

別れたか?でも昨日も仲良かったし、考えずらい。


全く、昨日から何かと忙しいな。

まあ、俺が勝手に調べてるだけなんだがな。


合同練習も朝日先輩の元気がないだけでチームの雰囲気はあまり良くなかった。


明日の試合が心配だ。

どうにか解決できないだろうか。


考えながらも、もう時間は経ち、部屋でゴロゴロとゲームをしている。


ピコン。


通知がなり俺は確認する。


霜月星良「大変です!今すぐ来れますか?」


「ああ、すぐ向かう。」


「徳永。出番だ。」


「またかよ。相棒」


どこか主人公気取りの俺と徳永は部屋を出た。


「何があった。」


「あの、例の件なんですが、、」


「どっちの事だ?」


凪の方か、朝日先輩と夜の元気がない方か。


「それが、どっちもなんです。二人の元気がないのは、凪さんの仕業です。」


少し背筋がザワつく。


「ほんとか?」


「はい。少し凪さんが話してるのを見つけました。」


霜月は聞いたことを色々と俺たちに話す。


「例えば、朝陽先輩が浮気してる。とかですね」


短調だが、嫌がらせだろうか。

目的はなんだろうか。


「凪さんの言ってることが本当なのでしょうか。」


「まあ、嘘だろうな。」


「ですよね。なんででしょう。」


「とりあえず、霜月は気をつけろ。何かあったらすぐ俺か徳永に言え。」


「はい、おねがいします。」


そうして、この場から去る。


帰りながら徳永と軽く考察する。


「凪は何がしたいんだろうな。」


「朝日先輩が好きなのか?」


「別れさせようとしてるってか?」


「んー。わっかんねえな。」


頭のモヤモヤは取れないまま日が変わるのだった。


次の日、最終日の試合だ。

俺たちは二試合目。

一試合目に準備の時間があるのだか、早くも事件が起こる。


「ねぇ浮気してるの?」


「あ?お前がしてるんじゃねえのか?なんで俺なんだよ。」


夜と朝日先輩が朝から喧嘩を始めてしまう。

二人の話す感じ、どちらもしてないだろう。

やはり凪の仕業か。

だが、俺がそれを言ったところで何も変わらないのは明白だろう。


まずなんでお前が知ってるの?


ってなるし、凪は今までの積み上げでみんなの信頼がある。


あと、他言するなと言われているため凪に後でなにかされる可能性もある。


そんなことを考えていると、無表情の凪が、どこか目の奥で楽しそうに笑いながら俺を見たり、朝日先輩と夜を見ている。


なんて女だ。


「もういい!こっちは試合なんだ。お前とはもう別れる。部員として最低限の会話以外しない。」


「私もそうするつもり!」


二人はそう言ってこの場で別れたようだ。


言い張る夜もどこか涙を堪えているように見える。


これが本当に凪の仕業なら本当にバケモノだ。


俺は凪に近づく。


「これがしたかったのか?」


誰にも聞こえないよう言う。


「そうだとしたら?」


「理由だけ教えてくれるか?」


「言わないよ。」


「ちっ」


また今年もバスケ部にバケモノがいるようだ。


狸よりも、やばいかもな、、


今後の恐怖に頭を抱える俺だが、チームの雰囲気は最悪だ。


最悪な雰囲気のまま試合に突入し、結果は全敗、


凪という女は朝日先輩と夜だけでなくバスケ部丸ごとぶち壊したのかもしれない。


俺が夏のバスケ部合宿で覚えていることは、凪の本性と朝日先輩と夜が別れることの二つだけだった。

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