第四十五話 見つけてはいけない恋?
久しぶりのバスケ会です!
夏祭りも終わり、暇な日々が続いている。
夏休みはいつもやることがなくてダラダラしてしまう。
ということで、今日はバスケ部合宿だ。
3日間の遠征ということで、まずはバスで移動だ。
ところで、、
「なんでいるんですか?先輩」
引退したはずの三年生の先輩たちがいる。
「いや、お前たちを応援するために先生にお願いしたんだよ!」
朝日先輩がそう言う。
部員一斉にバスに乗り込む。
隣に徳永が座る。
「楓。」
小声でその徳永が話しかけてくる。
「そーいえば、久しぶりに見て思い出したけど、聞いたか?駒井先輩のこと」
「なんだそれ」
「凪と二人で歩いてたらしいぞ」
「まじで?」
駒井先輩は地味に一話から出ているバスケ部キャプテンである。
凪は今年から入った新一年のマネージャーである。
「まじだ。問題が怒んなければいいけど。」
実際部内恋愛では問題が今まで起きてる。
夜と朝日先輩はまだラブラブのようだが。
「凪って美人だから一年の奴らも狙ってるやつ多いんじゃねえか?」
「そうなんだよな。」
「少し気にかけておこうか。」
「ああ。」
駒井先輩は朝日先輩の件の時に部内恋愛は反対派って感じだったため、意外というか、悲しいというか。
あーやべ。昨日ゲームやりすぎたな。
俺は目的地まで眠りについた。
「着いたぞ。楓。」
「あ、ああ。ありがとう。」
まず、体育館に着いた。
一日目は普通に夜まで練習。
二日目は他チームと合同練習。
三日目は小さな大会に出る。
チーム全員で挨拶をして体育館に入って、いつもよりハードな練習をしたのだった。
『よっしゃホテルだ!!』
全員が盛り上がる。
やはりこういう時は夜が本番ではないか。
お菓子やジュースを用意して大パーティだ。
「まずは飯だからな。片付け終わったら集合するよう」
顧問に言われて各自部屋に行く。
今回は三つの部屋に分かれるようだ。
部員を二つに分けて、マネージャーで一つの部屋だ。
「早く飯行くぞ楓。」
「よし、行くか。」
徳永と一緒に向かう。
「おい、まだ誰もいねえじゃねえかよ。」
俺と徳永は早く到着したようだ。
「あ、霜月。」
1年マネージャーの霜月星良が現れる。
霜月有栖の妹である。
「霜月。ちょっといいか。」
「はい。どうしましたか?」
「凪の恋愛事情を知ってるか?」
早速凪と駒井先輩の調査だ。
「凪さんですか、、確か好きな人がいると言っていましたけど、、」
「付き合っては無いのか?」
「私が知ってる限りは付き合ってないです。」
「ちなみに誰が好きかは知ってるのか?」
「いえ、知りませんよ。」
「そうか、ありがとう。」
なるほどな。全くわからん。
「楓先輩はいるんですか?好きな人。」
「なんでそうなる。」
「私教えてあげたので今度は先輩の番ですよ」
「だったら、お前も言う事になるぞ。」
俺がそう言うと、いつも近くで見ているような笑い方をする霜月が耳元で囁く。
「素直になってくださいね。先輩」
何がだよ。
飯も終わり風呂も入り、各自部屋でダラダラとしている。
!大事なことを思い出した俺は徳永を呼ぶ。
「おい、お前夏祭りはどうだったんだ。」
「ああ、楽しかったぜ。」
「花宮と行ったんだよな?」
「うん。あの子やっぱめっちゃ可愛いわ。」
「いいんじゃないか?花宮」
「どういう意味だよ。でも確かにいいかもな。」
「俺は応援してるぞ。」
「いやでも、あんな可愛い子、俺無理だって、、」
よし、順調だ。
もう一息だぞ。花宮。
「楓先輩!!!!」
「おーどうしたどうした。」
バスケ部員の一年が三人ほど俺を囲うようにして集まる。内一人は1度だけ名前が出てる甲斐田だ。
ちなみに俺は割と一年に好かれているようだ。
「凪、駒井先輩と付き合ってるんすか?」
もう、そんなにも情報が広まっているのだろうか。
「さーあどうだろうな。俺にも分からない。悲しいか?」
「そりゃ悲しいっすよ。凪あんな可愛いのに!」
全員凪狙いかよ。
「まあ落ち着け。まだ決まったけじゃない。」
「そうすか〜分かったら教えてくださいね〜」
「ああ、任せとけ。」
そうして一年は退散していく。
「なあ、徳永。聞いてみてもいいか?本人に」
「お前まじ?」
「1番手っ取り早い。」
「お前に任せるぜ。」
「凪に聞いてみよう。」
俺は霜月妹に連絡を入れる。
凪を連れて出てきてくれ。
「徳永。お前もこい」
「え?なんで?」
「俺一人とマネ二人は色々とマズイだろ。」
「いやいや二人でも変わらんやろ。」
「頼むぜ相棒。」
「チッ何が相棒だよ。」
そう言いながら二人で部屋を出る。
「二人ともすまんな。率直に聞くが、凪お前駒井先輩と付き合ってるのか?」
「ふーん。私楓先輩と二人きりで話したいな。」
場が凍る。
「徳永。」
「ああ。待ってる。」
俺と凪は徳永と霜月から距離を取って話す。
「楓先輩なんでそんなこと聞くの?」
「なんでって今少し噂が流れてるんだ。」
「へ〜楓先輩。気になるんだ。嫉妬かな?」
凪は下から誘惑するかのような目線でこちらを見つめてくる。
俺が思っているいつもの凪と全然印象が違う。
「でも安心して、付き合ってないから。」
「そうか、あと俺はいいが、一応敬語は使えるようにしとけ。」
「分かってますって。」
「じゃあ、お前が駒井先輩を好きって言うことでいいか?」
少し性格が悪いが思い切った質問をしてみる。
「なんでそうなるんですか〜好きじゃないですよ。」
嘘はついていないように見える。
凪の恐ろしい雰囲気に負けて俺はそこを去ろうした。
「待って」
去り際に凪が話しかけてくる。
「一つだけ言っとくね。」
凪は俺に急接近して、俺を壁に押し倒すようにして、言ってくる。
「私もやりたいことがあるの。だれにも言わないでね。」
「お前、あまり調子に乗るなよ。」
少しムカついた俺は強気に発言する。
「もーう怖い先輩。少しでも動くと私の胸当たっちゃうよ?」
「分かった。誰にも言わないから離してくれ。」
「では、さようなら楓先輩。」
突然いつものように戻った凪がその場を去っていく。
怖い。怖いって。
ちなみに、誰にも言うなと言われた直後に普通に徳永に俺は伝えた。




