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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第四十話 本気

「かーえーで!」


「徳永。どうした」


「夏休み。もうちょっとだな!」


「だが、俺らの夏休みはどうせ部活で終わりだぜ?」


確かに夏休みが近づいて来ているが、部活三昧で終わる気がする。


「花火大会とか一緒に行こうぜ」


花火大会か、、、


花宮を思い出す。

どうにか花宮と徳永が花火大会に行くようにできないか。


「茜。花火大会いこーぜ」


「いーよ!」


紅と柊の声がちょうど聞こえてくる。


「徳永。お前もそろそろ彼女作ったらどうだ。」


「で、できねーよ!てかお前もだろ」


「いや、お前ならできるとおもうぞ」


「花火大会。女子に誘われるの待つか!」


「そうしよう。誰もいなかったら俺がいくらでも行ってやる」


花宮頑張れ。後、柊と紅もそろそろなんじゃないだろうか。


やっぱり恋愛は面白い。


「楓~」


「綾華。どうした。」


「放課後勉強しよ。期末近いよ。」


期末テストか。

綾華には言ったが本気を出す必要がない。


この前のテスト。赤点も取ってよくそんな自信があるなと思うかもしれないが、別に俺は勉強しなくても点が取れるほどの天才というわけではない。


呑み込みが早いというのだろうか。


「分かった。」


正直面倒くさいが断るのは違うだろう。


「楓。勝負しない?」


「それは無理だ。」


「楓がやる気ないのは分かった。一教科だけでいいから」


これで俺に勝ってやる気を出してほしいなんて計らいだろう。

まあ一教科くらいいいか。


「分かった。一教科だけな。教科は何だ。」


「じゃあ数学で。」


この前赤点だったのを分かっていっているのだろうか。

まあいいだろう。


何か最近霜月の視線を感じる気がする。

霜月をみると、悲しそうな目でこちらを見ている。


なんかしただろうか。


それから、俺はテストの日まで数学だけ勉強した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「楓。ついに今日だけど、自身はどう?」


「まあまあだな。別にお前に負けたところで何もないしな。」


そういうと綾華は頬を膨らませて不機嫌そうにする。


いつも通りテストを終え、早くもテスト返しの日になる。


出席番号的に先に綾華がテストを受け取る。


「どうだった」


「94点。前回赤点の楓は勝てるかな?」


「どうだろうな。」


俺はテストを受け取りに行く。


「どう?」


俺は無表情で綾華に解答用紙をみせる。


そこには100という数字が刻まれている。


「うそ、、、」


正直勝ちは確信していたが、100を取れるとは思っていなかったから素直にうれしい。


「やっぱ楓やればできるじゃん。」


「たまたまだろ。」


「楓くんすごい頑張りましたね。」


霜月が話に入って来る。


なんか、綾華と霜月がにらみ合っている気がするのは気のせいだろうか。


「まあ、ほとんど数学に時間を費やしたからな。」


「じゃあ、この後順位表が張り出されたら見に行きましょう。」


霜月は俺に言っているはずだがなぜか綾華のほうを見て何か言いたそうな顔をしている。


それに対し綾華は唇をかみしめる。


二人とも今日は様子がおかしい。


「そうだな。見に行くか。」


といっても別に俺は今回も十位くらい、なんなら入ってないと思う。


そうしていつものように順位表を見に行った。




一位 緑岡林太郎

二位 神月桜

三位 神谷綾華

四位 霜月有栖

五位 猿田紫耀

六位 水無月蒼空

七位 本木力

八位 神楽坂心

九位 武藤愛里

十位 如月鈴花 



なるほど。

特にいうことはないな。


「あれ?楓くんのっていませんね。」


「数学をやりすぎたな。」


「ちゃんと平均的にやんないとだめですよ。」


「そうだな。」


「楓くん。本当はやればできるんじゃないですか?」


「なんでだ。」


「いや、なんか余裕感があるというか、、」


「そんなことはないぞ。」


「でも、前回赤点だったのに急に100点は正直難しいと思います。」


「なるほど。じゃあ、、、」


「じゃあ?」


「二年生の間に一度だけ、お前を超えよう。」


なんか変なこと言った気がする。


「負けませんよ。」


霜月は笑顔で俺の宣戦布告に答えた。




「楓。勝負負けちゃったから、一つお願い聞いてあげるよ。」


「そんな約束はした覚えないぞ。」


「うん。してないよ。聞いてあげるって言ってんだから何か言いなよ。」


「急に言われても、別にないぞ。」


「別に、何でもいいんだよ?」


綾華は下を向きながら言う。


「どうした?」


「なんでもないから!早く言って!」


恥ずかしそうな顔で綾華は言う。


「あ、すまん。」


どうしよう。

ラブコメとかだと付き合ってとか言うと激熱展だろうか。


「じゃあ、、、今日一緒に帰らないか?」


とっさに思い付いたお願いは本当にしょぼいものだった。


「それだけ?」


「ああ。」


「分かった。他に何か思いついたら言ってよね。」


どこか不機嫌そうに綾華は言う。

俺は何と言うのが正解だったのだろうか。


「じゃあ、帰ろ。楓。霜月さん、またね」


綾華が言う。


「二人ともさようなら。」


どこか冷たい霜月が答える。


やはり、最近綾華と霜月はどこかピりついた雰囲気を感じる。

仲良くやってほしい。


「綾華。霜月と何かあったか?」


「別に、なんにもないよ?」


「あんたのせいよ、、」


綾華が小声で言う。


「え?」


綾華の声が聞こえなかった俺は困惑する。


「もう、、なんでもないから、、、」


すこし気まずい雰囲気が流れたが、その後はいつも通り仲良くしながら二人で帰った









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