第三十六話 文化祭
「楓くん!」
意識がなくなった楓くんを私は止血しようとする。
「先生!早く!」
やっと先生たちが来て、楓くんを保健室に。
本当にごめん。楓くん。私のせいで。
狸に指示した緑岡も、ここまでするとは思わなかっただろうね。
「皆さん。犯人は捕まりましたが午前の部は中止とします。」
アナウンスが鳴る。
「解決すれば、午後には再開します。」
一日中止になってもおかしくなかったが、楓くんが先生たちに、
「中止にはしないでください。俺は、大丈夫です。あの現場を見た物もきっといないですし。」
と言っていた。先生たちは悩んだ末、楓くんの望み通りにした。
緑岡。絶対に許さない。
緑岡。私が、、緑岡を、、、
私は胸に誓った。
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楓くんのことを聞いた私は、焦る一方、責任者の霜月有栖として、落ち着いてみんなをまとめます。
「みなさん。午後からに向けて準備を、楓くんはきっと大丈夫です。」
楓くんの分まで私が頑張ります。
「もう人手が足りないよ。霜月さん。」
クラスのみんなに言われます。
重要な三人が不在の今、Aクラスは確かにピンチです。
「私がやります。」
「何を?」
「メイドをやると言ってるんです。私がなんとかします。」
楓くん。私も楓くんみたいになれているでしょうか。
見ていてくださいね。
私がなんとしますから。
「霜月さん嫌なんじゃ、、」
「大丈夫です。」
「楓のしか衣装余ってねーぞ」
柊くんが言います。
「それでいいです。絶対優勝しましょう。」
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「楓くん?」
俺が目を覚ますと病院にいた。
「神月。すまないな。」
「いや、悪いのは私、ごめんね。」
「謝らないでくれ」
「ううん。全部私が悪い。」
「いや、俺が避けれなかったのが悪い。」
「腕、縫ってるけど、まだ無理はしないでね。」
「ああ。」
「楓くん。ありがとう。」
「何がだ」
「楓くんがいなかったら私、狸に殺されてたかも。もう楓くんには迷惑かけられない。やっぱり、緑岡は私一人で何とかするからね。」
「殺されるなんてことはないだろ。文化祭でこうなったのに、まだ一人でやるつもりなのか?」
「え?」
「これからも手を組まないか?神月。」
「でも、、楓くん、、」
「刺されて、終わりはダサくないか?」
「なんでまた泣くんだ。神月。」
「そうだね、、そうだね楓くん、、」
鼻をすすりながら神月は言う。
「じゃあ、一緒に倒そっか。緑岡。」
「ああ。当たり前だ」
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文化祭は何とか終了したらしい。
俺は次の日には病院を去ったが、その間にも何人かお見舞いに来てくれた
神月、霜月、綾華、水無月、柊など。
水無月は俺がいない間のことを教えてくれた。
霜月のメイドなど色々あってAクラスの売り上げはすごいことになったらしい。
霜月が俺の分まで頑張ってくれたみたいで嬉しいものだ。
元気ではあったが、腕の痛みはかなりあり、先生も無理するなと言っていたので2日ほど学校は休んだ。
そして、やっと学校にまた行く。
「楓!」
「楓くん!」
学校に行くとみんな心配してくれる。
「全然大丈夫だ。心配させてごめんな。」
「綾華。一緒に文化祭回れなくてごめんな。」
「そんなことはもうどうでもいいよ。」
綾華と話す。終わると、霜月が話しかけてくる。
「楓くんのおかげで良い文化祭になりました。ありがとうございました。」
「霜月も大活躍だったらしいな。霜月のメイド服、見逃したようだ。」
少しからかってみる。
「別にいつでも見せてあげますよ。」
「え」
霜月は恥ずかしがると思っていたので、
意外な言葉に驚く。
一本取ったと思ったが、逆に取られてしまった。
「今日は表彰ですよ。もうホームルームの前に始まりますよ。」
「表彰は放送か?」
「はい」
しばらくして霜月の通りに表彰が始まった。
「では文化祭の表彰を行います。」
「まずは一年。Aクラス」
たしか霜月妹のクラスだ。
「続いて二年。」
「Aクラスです。」
クラスの歓声で三年生の結果が聞こえなかった。
「やりましたね。楓くん。」
「やったね。楓。」
左右の綾華と霜月に言われる。
「ああ。良かった。」
「総合は二年Aクラスです!」
「まじか」
「うおー」
総合優勝は想定外だった。
素直にうれしい。
頑張った甲斐があった。
スマホの通知が鳴り、こっそり見てみる。
神月「おめでとう」
「ありがとう」
ささっと返信してスマホをしまう。
放送が終わり、文化祭は本当に終わってしまう。
「文月。霜月。責任者なんだし、みんなの前で喋れ。」
先生に言われ、二人で前に行く。
「まずはお疲れ様です。二日目の午後は、ここにいれなくてごめんなさい。みんなのおかげで総合優勝できてほんとにうれしいです。何より、楽しかったです。みんな、ありがとう。」
そうして、俺たちの文化祭は終わってしまった。
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