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第二章 どうやら俺のスパイ行動は人の恋路をスパイするだけではなかったらしい。
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第三十五話 親友

「花宮さんと紅さんが体調不良で欠席です。」


メイドのエースである二人の欠席は非常に痛い。


「人数は足りるのか?」


霜月は急いでみんなの仕事を確認する。


「残りのメイドさんに頑張ってもらうしかないです。」


「では、志寺高校文化祭二日目スタートです。」


アナウンスが鳴る。


「まずい。とりあえず手が空いている人は仕事関係なくやってくれ!」


俺はみんなに伝える。


客はどんどん来る。


「あれ、昨日のかわいい子いねーじゃん。」


「なんだよー」


そんな声が聞こえてくる。


「まずいですね。」


昨日と同じく俺は霜月と会計をしている。


「二人がいないとこんなにも盛り上がらないか。」


どうすればいいのか。

それは俺にも分からない。

花宮も紅も昨日頑張りすぎてしまったな。


文化祭。忙しすぎて、いまだ誰の恋愛も見ていないのが惜しい。

この様子だと今日も見れなそうだ。

神楽坂は仕事でいっぱい。

柊と紅もそろそろあるかと思ったが、紅は体調不良。


すると、ドアから誰かが俺を呼んでいる。

神月だ。


「霜月。」


「何となく察しました。会計は任せてください。」


「すまない。」


そうして、教室を出る。


「楓君。昨日は大丈夫だった?」


「何とかなった。だが、今日メイド役の二人が体調を崩してしまってな、雲行きが怪しい。」


「それは大変だね。」


「あれから緑岡とは何かあったか。」


「まだないよ。でも今から始まる。」


「教えてくれ。」


「うん。昨日いつも通り、あそこで盗み聞きしてたの。そしたら緑岡が私の知らない人と話してたの」


「東条じゃないのか?」


「うん。全然しらない人。」


「緑岡はこう言ってた。何をしてもいい。Aクラスを潰せ。と」


「あと、お前は何をしても退学になることはないんだから安心しろって言ってた。」


「それはこの学校の生徒じゃない可能性などもあるのか?」


「可能性はあるかも」


「なにをするかは分かっていないんだな?」


「うん。」


「人も分からないなら防ぎようがないな。」


「そうなんだよね。」


「緊急速報。緊急速報。何者かがナイフを持って侵入。近くの教室から出ずに、扉を閉めなさい。」


「まじか。」


「まさかナイフとは思わなかったわ、絶対もっといい方法あったじゃん。」


「神月。一旦教室に入ろう。」


「いや。犯人を止めるならここよ。」


「危険だ。」


「犯人はどうせここに来る。楓くんとなら倒せると思うんだけどな。」


「分かった。相手はナイフを持ってることを忘れるなよ。」


「もちろん」


「あいつか?」


黒ずくめの男が現れる。


「先生たちは何をしてんだよ」


黒ずくめの男はどこか見覚えがある気がする。


「来るぞ」


男は走って来る。


「神月、おそらく狙いは、」


「うん。」


「Aクラスの俺だ」


「正解」


そういって男は俺にナイフを振ってかかってくる。


ナイフをよけた俺と神月で男を左右から殴りにかかる。


「お前、、、」


俺は男の顔が見えて動きを止める。


「狸?何してんだお前。」


青井狸。バスケ部を共に過ごした仲間。


「楓くん!」


「すまんな。楓。」


動揺する俺は危うく腹を刺されほうになる。

何とか避けた俺だが、腕にナイフが当たってしまい、結構な血を流してしまう。


「もう俺には何も残ってないんだ。楓。」


「か、、い」


俺は痛みに耐えながら、腕の血を抑える。


駄目だ。神月が危ない。立たなきゃ。


くそ。時間を稼げばいいんだ。そう、時間を稼げば先生が来る。


狸はAクラスに侵入しようとしている。

それを止めようと神月は立ち向かう。


「神月」


狸は振り向いて神月に襲いかかる。

右手を刺されている俺は狸の動きを止めたりなどはできない。

殴ることもできない。


俺は刺される寸前の神月を左手で抱え込むようにして、そのまま倒れこむ。


「楓くん、、もう動かないで、、」


神月が泣きながらそう言う。


「狸。どれだけ迷惑をすれば気が済むんだ。」


「うるせえ。うるせえ!!」


「お前、何しに来たんだよ。俺を刺すために来たのか?」


俺は神月を守りながら言う。


「もう、俺には何も残ってないっって言ってんだろうよ!」


「じゃあ、せめて人には迷惑かけんなよ。」



狸は何も言わない。

数秒その場の三人が一斉に止まっていた。

狸はいつしか泣いていた。

いや、もしかしたら最初から泣いていたかもしれない。


誰も動かない。

そんな中動いたのは、俺だった。

俺はいつの間にか左手で狸の顔面に拳を入れていた。


俺も狸も床に倒れこむ。

俺の右腕からの血はまだ止まる様子は無い。


「やべえ、血とまんねえな、、」


「楓くん!」


泣きながら俺を止血しようとする神月。


血が思ったよりも流れているからか、なんだが意識も遠のいて行く気がする。


狸の意識はあったが、狸が立った時にはもうすでに教員がこの場に到着していた。

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では、またお会いしましょう!

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