第三十三話 協力
「俺じゃねえっていってんだろーよ」
Bクラスに入ると西谷が誰かと言い合っている。
「猿田、どういう状況だ。」
「俺たちのクラスは見ての通りいろんな食事を販売してる。それで誰かが皿を割っちゃったようなんだ。」
「西谷が割ったのか」
「いや。それは誰も見てなくて。あの二人が言い合ってる。」
「なるほど」
「あいつ、俺のクラスの西谷っていうんだが、やりあってる相手は誰だ?」
「わかんねえ。多分一年だ。」
一年生が先輩に罪を擦り付けるだろうか。
これは西谷がやったものだと見る。
「西谷。」
「あ?文月か。俺はほんとにやってないぜ。めんどくせー。」
西谷も嘘じゃない気がする。
「君、名前なんていうんだ」
西谷とやり合ってる一年に聞いてみる。
「こんにちは。東条英太郎といいます。」
名前を聞いた瞬間、俺はなにか感じた。
「猿田。神月いるか?」
「いや、朝から見てないな。」
「そうか」
「おい!楓!」
俺はBクラスを抜けだす。
一旦、一年Aクラスに向かう。
「霜月!」
俺は一年Aクラスの霜月の妹。霜月星良のもとを訪ねる。
「急にすまない。一つだけ聞きたいんだが。」
「全然大丈夫ですよ。」
「ありがとう。東条英太郎って生徒会だよな?」
「はい。東条君は生徒会ですが、なにかありましたか?」
「ありがとう。聞きたかったのはそれだけだ。」
そう言って俺は駆け出す。
向かう先はもちろん生徒会。
いや、生徒会隣の空き教室。
そこには思っていた通り、神月がいた。
「神月。」
「楓くん。私に任せてっていったじゃん。」
「うちのクラスが関わってる。」
「もしかして、もう始まってる?」
「やっぱ、生徒会。いや緑岡の仕業なのか?」
「そうだよ。緑岡がAクラスの西谷くんを鴨って言ってた。」
「今その西谷が東条とやり合ってるんだが、冤罪の可能性が高いか?」
「相手が東条くんならきっと冤罪だと思うよ。」
神月の言う通りだろう。
「西谷が鴨っていうのは、問題児だから罪を擦り付けやすいってことなのか?」
「そうね。」
「緑岡の目的は西谷の退学か?Aクラスを優勝させないことか?」
「どっちもだろうね。あと。緑岡優勝狙ってるんだけどさ」
「ああ」
「正直、完成度的にAクラスかCクラスだと思うの優勝はさ。」
神月の言う通りうちのクラスと緑岡のCクラスは完成度が抜けて高い。
「緑岡の作戦を止めれないようだったらさ、私Cクラスの優勝をなくすためにさ、、」
「ちょっと待て。落ち着け神月。」
「いいの。私のクラスはどうせ優勝ないし、緑岡に優勝されるのは嫌。」
「リスクが高すぎる。」
神月はいつもよりどこか焦っている気がする。
「神月。俺と手を組もう。」
「だから、大丈夫だって、、」
「今回の件だけでも、頼む。」
すると、神月は突然泣いた。
そんなに嫌だっただろうか。
「違う。違うの楓くん。私、、どうすればいいかわからなくて」
「一人で背負うことはないぞ。神月」
「うん、、ありがとう」
「ほら、泣くなよ」
「楓くん、、やっぱり、お願いしてもいい?手を貸して、、」
「当たり前だ。」
そろそろ俺のメイドの時間だが、今はこちらを優先したい。
「まず、西谷の件だが、おそらくそろそろ西谷がやったということになって話は終わってると思う。」
「そうね。おそらく彼は生徒会に来るわ。」
「生徒会に関わる前に何とかできないか?」
色々方法は思いつく。
だが、どれをやっても一時的に解決するだけで、後から東条に緑岡に報告されて神月が終わる未来しか見えない。
「東条は絶対に緑岡側か?」
「そうね。」
「しょうがない。今回は先生を絡めるしかないんじゃないか?」
「そうね。急がないと西谷くんが来ちゃう。」
二人で生徒会室隣から出る。
西谷と東条が事らに向かってきていた。
「東条くん。何かあった?」
そして、東条は例の件を話した。
「あ、その件なら聞いてるよ」
もちろん嘘だと思うが、俺は神月の行動に合わせようと思う。
「緑岡とは私がすでに話し終わってるから、こっち来て」
「分かりました。先輩」
そして職員室に向かう。
職員室に向かうと、東条が先生に何が起こったか伝える。
「っていう冤罪なんだよ。俺は悪くない!」
西谷は言う。
「先生。今回は西谷くんは悪くありません」
「ああ。その通りです」
神月と俺は言う。
「よく分かんねえ話を持ってこないでもらえるか?」
「ごめんなさい。東条くんと西谷くん。今回の件は私がなしにしておいてあげるから、和解してくれる?」
「ああ。」
「分かりました」
先生の前ということもあり、素直に受け止める二人。
東條はどこか不満げや顔をしていたが、何も言えない様子だ。
神月のこのやり方なら、ただ神月がいい奴ということで何とかなるだろう。
そうして、4人は分かれるが、俺はそのまま神月と話す。
「お見事だ。ほんとに俺はいらないかもな。」
「楓くんがいたからできたんだよ」
「生徒会室に行くのか?」
「うん。先手を取っておく。」
「俺はいつも神月がしているように盗み聞きしていいか?」
「もちろん」
そうして俺は隣の空き教室からベランダに出る。
神月と緑岡が話し始めたようだ。
「緑岡君。東条君が罪を擦り付けてるところを見たんだ。生徒会の評価が落ちるとだめだと思って、私が頑張ってその件を帳消しにしておいたよ。」
なるほど。そういう見方もあるのか。
「そうか。ありがとう。」
緑岡も何も言えないだろう。
神月は何もしらないで善意でやっただけだと、緑岡は思うはずだ。
東条も何もいうことはないだろう。
「じゃあ、失礼するね。」
「ああ。文化祭を楽しんでくれ」
早くも二人の会話は終わる。
「楓くんは一旦帰った方がいいよ。」
「いや、俺は大丈夫だ。」
「多分今頃、クラスの雰囲気は最悪だよ。」
「なんでだ?」
そう言った瞬間、頭には何となく予想が浮かんできた。
「西谷くん。クラスではやらかしたことになってるはずよ。」
そうだ。西谷の件は解決したが、俺、神月、東条、そして本人の西谷。
この四人以外は西谷が悪いと思っているはずだ。
仮に西谷がこの問題を解決したなんて言ってもほとんどの人が信じないだろう。
「だから、楓君はそっちを解決してきて、多分しばらく問題は起きいないと思うから。」
「そうだな。何かあったらすぐ伝えてくれ。」
そう言って俺はすぐに教室に戻った。
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