第二十七話 始まる新学期
始業式。
今日で俺も二年生となるのか。
地味にクラス替えに緊張していたりする。
そして、明日には入学式があり、先輩の立場となる。
俺は一人学校へ向かう。
クラスの掲示板を見て俺の名前を探す。
俺は、、
Aクラスのところに自分の名前を見つける。
他の人の名前はあまり見ずに俺は新しい教室に向かう。
「楓!また一緒だな!」
教室に入ると、柊がいる。友達がいて一安心だ。
「柊がいてよかった。今年もよろしくな。」
俺はあたりを見渡す。
すると、紅の姿がたまたま目に映る。
「紅もまた同じか。良かったな。」
紅が好きな柊にそう言う。
俺は席につこうとするが、まさかの自由席のようだ。
とりあえず俺は柊と紅の後ろに座った。
そして全員が教室に入るのを待った。
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始業式が終わり、教室で座って待機をしている。
前には柊がいるが俺の右隣には綾華が来た。
そして左には霜月が座っている。
自分でもここまで友達と同じになるとは思わなかった。
後ろには水無月もいる。
俺のクラスの友達をまとめると、
霜月、綾華、柊、紅、水無月、久保、徳永。
中々にいいクラスだ。猿田とか本木、神月なども一緒になりたかったが、それは欲張りすぎか。
自己紹介などをしてこの日は終わってしまったが、明日からの生活が楽しみだ。
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入学式も無事終わり、今日からやっと新生活のスタートだ。
「楓、おはよう」
「楓くんおはようございます」
教室に入ると、綾華も霜月も挨拶をしてくる。
「二人ともおはよう」
「楓くん。この前生徒会に私の知り合いが入る予定と言ったのを覚えていますか?」
「ああ、もちろん」
「早速ですが、今日会ってみますか?」
霜月にそう言われ、俺はその例の人を待っている。
なぜか霜月は来てくれなかった。
いきなり初対面の後輩と二人きりか。
すると、それらしき人が近づいてくる。
どこか見たことがあるような綺麗な瞳と白い髪の毛。
整った顔とスタイルの少女が俺の目の前に来る。
「こんにちは。霜月の知り合いですか?」
「楓先輩。で合ってるでしょうか?」
「ああ、文月楓だ。よろしく。」
「霜月星良です。姉から私のことは聞いてますか?」
は?姉といったか、確かにどこか似ている気がする。
「いや、知り合いとしか、、、」
「あら、そうですか。姉がいつもお世話になっております。」
「こちらこそ」
やばい。何を話せばいいんだ。生徒会のことは今度話したほうがいいだろう。
今は?俺は何を話せばいいのだろうか。
とりあえず、去年吹雪先輩にやさしくしてもらったように接するか。
「わからないことがあったら、遠慮なく聞いてくれ」
「ありがとうございます」
こんなか感じでこの日は霜月妹には学校のことを教えてあげて終わった。
非常に緊張したが、まさか霜月に妹がいたとは、なんでもっと早く言ってくれなかったのだろう。
にしても、姉妹そろって美人すぎるな。妹は姉と違ってショートカットだった。ボブという奴だろうか。
「楓くん!」
教室に戻っている途中で声を掛けられる。
「神月か。久しぶりだな」
「楓くんとも一緒のクラスになりたかったのになー。私クラスに友達全然いなくてさ」
「神月ならすぐできるだろう」
「それがねー」
「まあ生徒会とかもあって忙しいだろうけど頑張れよ。何かあったときは俺で良ければ相談に乗るぞ」
「うん!ありがとう」
教室に戻ると少し騒がしい様子だ。
「うるせえなあ。あまり調子に乗ってるとなぐるぞ」
そう言っているのは、確か西谷恵といった名前だった気がする。
何かあったのかは分からないが、もめているようだ。
西谷に対抗するものは多くいる感じだが、それらを取り締まるかのように綾華が西谷の前に立ちふさがっている。
「だから委員長だからって調子に乗るなっていてんだよ」
そういえば、綾華がAクラスの委員長になったんだったな。
次の瞬間、西谷はいきなり拳を振るった。
「お前、何してんだ」
とっさに俺は止めにかかる。
こいつ、今本気で殴る気だったぞ。
「お前当たってたらどうしたんだ。俺には全力のように見えた」
「そん時はドンマイだ」
ふざけてる。こいつはいったい何者なのだ。こいつこそ退学させるべきだ。
「綾華、なにがあったんだ?」
「いろいろあって私が注意したんです。それだけです。」
やはり綾華敬語は違和感というのはいわないでおくか。
「とりあえず落ち着いて、この話は終わりにしよう。」
俺は何とか話を鎮めることに成功した。
西谷恵。注意しておかないとな。
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「じゃあこの時間は二か月後の文化祭の話合いだ。二か月かけてよい文化祭にしよう。」
担任はそういう。この学校は6月に文化祭がある。クラスが変わって間もない中、早速イベントの準備だ。
「では、まず何をやるか決めましょう。案はありますか?」
黒板の前で仕切っているのは、学級委員長となった綾華。
隣にいるのは副委員長の紅だ。
この紅は、もちろん去年から一緒のクラスで柊と仲が良いあの紅だ。
意見はどんどん出て、黒板にまとめられる。
・お化け屋敷
・メイド喫茶
・レストラン
・カードゲーム
・麻雀
麻雀を除いて文化祭ではありふれたものだ。
麻雀とふざけて行ったのは、もちろんあいつ。柊雄太だ。
俺はそんな面白くないことは言わないがな。
この5つだったら、何がいいだろう。
正直なんでもいいため周りに合わせるか。
「霜月はなにがいいんだ?」
「私は、、うーん」
「霜月がメイドやったら売れるんじゃないか?」
「ふざけないでください。はずかしいですよ」
そういう霜月は本当に恥ずかしそうだ。
そうして俺は適当にお化け屋敷にでも挙げておいたが、結果はメイド喫茶のようだ。
悪くないが、一部男子も女装をするという案が出ていたのが少し心配だ。
「じゃあ男女一人づつ責任者を決めたいのですが、だれかやりたい人はいますか?」
いないようだ。
沈黙の中、柊が発言する。
「はーい楓がやりまーす」
「楓、、コホン楓くんがやってくれるのですね。では女子はいますか?」
ふざけるな。と俺が言う前に勝手に決められてしまった。
まあいいか。せっかくだし頑張ってみるか。
「じゃあ、私、、」
霜月が手を挙げる。
いいぞ霜月。そうやってちょっとずづクラスでのカーストを上げていくんだ。
「せっかくの機会ですし、私頑張ってみます。」
俺に霜月は言ってくる。
今日のところはここまでで話は終わってしまった。
いきなり責任者を任せられてしまったな。とりあえず柊には仕返しをしないとな。
楽しい文化祭になりそうだ。
二年生クラス表
Aクラス Bクラス Cクラス Dクラス
文月楓 神無月夜 緑岡林太郎
神谷綾華 猿田紫耀 武藤愛里
霜月有栖 鴨志田葉月 本木力
柊雄太 如月鈴花
紅茜 新田美優
水無月蒼空 神月桜
久保由利
徳永翔斗
神楽坂心
西谷恵
ご愛読ありがとうございます。ずっと書きたかった二年生編をついに書くことができました。
いままで出てきた登場人物のクラス配分をここに書いて置きますね。
これからもどうぞ楓のご活躍にご期待ください。
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