第二十四話 退学者
生徒会が変わってから、かなり日がたった。
もう二月も終わろうとしている。
この頃は特に何も変わったことなく過ごしている。
Bクラストのメンバーとも残り少ない時間を共に満喫しているつもりだ。
だが、この頃明らかにおかしな点が一つある。
それは退学者が続出しているということだ。
緑岡が生徒会長になった日を境に退学者が続出。俺のクラスの上久保などを始め、五人は退学している。
この件の厄介なところは退学理由が明かされないことだ。
俺は少しこの件について気になり少し調べているのだが、退学理由すらわからず調査は何も進まない。
この問題、俺は絶対何かあると思う。絶対に突き止め
て見せる。
にしても、前のバスケ部の件よりも何倍も厳しい調査になるだろう。
もしかしたら俺が退学になってしまう可能性もある。
でも、もしかしたら調査しないとかもな。
もう、前みたいに友達を失うのはごめんだ。
バスケ部を救えなかった俺にできることがあるかは分からないが
でも、まだその時でないがそのうちすることになるだろう。
生徒会のスパイを
ーーーーーー
「楓くん、今回のテストは大丈夫そうですか」
もう慣れたことだが、明日はテストがある。
今回は今年最後の学年末試験だ。
非常に重要だろう。
「大丈夫だ。霜月もまた一位を期待しているぞ。」
「楓くんも今回はトップ5めざしちゃってくださいね」
トップ5か。そこまで上になるのはやめておこう。
「まあ頑張るよ」
そして、学年末試験は始まった。
俺はいつものように冷静に問題を解く。
まあ今回も十位くらいを取るつもりだ。
この高校に入学してから一年も経ち、みな試験にはもう慣れた様子だ。
テストが終わると解放感のまま皆遊ぶのもいつもどおりだ。
俺はいつもだったら、部活なのだが、この頃いってないため、今日は少し遊ぼうかと思う。
腰の疲労骨折だがもうだいぶ痛みは消え、先輩も最後の大会には間に合いそうだ。
にしても、だれと遊ぼうか。
俺は部活がなくても柊はあるし、猿田は鴨志田とデートだろう。
水無月か霜月あたりだろうか。
ちょうど隣なので、誘ってみるか。
「霜月。せっかくだし遊びにでも行かないか?」
「いいですね。テストも終わったことだし、思いっきり遊びましょうか。お二人でしょうか」
「特に誰もいないなら二人になるだろうが、誰かいるか?」
「楓ーーーーーーーー」
霜月と話していると突然水無月がやってきた。
「俺と遊んでくれ楓」
「ああ、もちろんいいが。そんなに悲しそうにどうした」
「遊ぶ人がいねーーんだよう。みんな彼氏だの彼女なんなんだよ、やっぱ楓しかいねーわ!」
「霜月三人でいいか?」
「あ、霜月さんと遊ぶ予定だったのか。なんか邪魔して悪いから、俺帰ろうかな」
「そんなことないですよ水無月君。三人で楽しみましょう」
「霜月さあん。なんていい友達を持ったんだ」
「おい、なんでお前泣きそうなんだよ」
水無月は今にも泣きそうな声で話している。
「いや、俺にもいい友達がいたんだなって再認識したよ」
そうして、三人で最寄り駅で遊ぶことにした。
「にしても最寄り駅がこんなでかいの恵まれているよなあ」
水無月の言う通り、俺たちの学校からの最寄り駅はかなり大きく遊ぶのも十分だ。ここに加えて、3キロほど先におなじみのショッピングモールもある。
俺たちの学校はかなり偏差値も高く、土地も良い。
この学校を選んでよかったな。
「そういえば、緑岡とは遊ばないのか?」
俺は聞いてみる。
「緑岡か。あいつ生徒会長になってからなんか雰囲気違うっていうかなんかな、、、」
「わかります。なにかあったのでしょうか。」
霜月も水無月の意見に同意のようだ。
確かに緑岡はこの頃なんか近づきにくいというか何か違和感を感じる。
退学の件と同じくらいから緑岡が不自然なのもあって、何か関連性があるのではとうたがってしまう。
「退学の件と緑岡。関係あるとおもわないか?」
俺は気になっていたことを初めて口にした。
「それは俺も思った。緑岡が会長になってからだよな。退学者ではじめたの」
狸をのぞいて、他の退学者はみんな緑岡が生徒会長になってからだ。
短期間であれほどの退学者は不自然だ。
「仮にそうだとしても、俺たちじゃ何もわからないよなー」
水無月の言う通り、俺たちじゃ真相に近づくのは難しい。
やはり、どこかで生徒会に潜入を、、、
「生徒会なら力になれるかもしれません」
霜月はそう言う。
「何かあるのか?」
「私の知り合いのが来年入学して、生徒会になるとおっしゃってました。」
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「楓くん。テストの順位見に行きませんか」
「ああ、いいぞ」
本当は一人がいいのだが、断る理由もないだろう。
テストが終わった日。三人で話したこと。
霜月が言っていたことが本当ならば、その後輩とやらを仲間にできれば、調査は一気に進むだろう。
もちろん、生徒会と退学者は何も関係がない可能性もあるが、それを知れるだけでも大きい。
神月が言っていた、「やりたいいこと」というのも気になるからな。
来年が楽しみだ。
放課後、俺と霜月は二人で順位が張り出してしるところへ向かった。
あまり混むと嫌なので、少し時間を遅らせて行った。
俺は順位表に目を通す。
一位 緑岡林太郎
二位 霜月有栖
三位 神月桜
四位 神谷綾華
五位 猿田紫耀
六位 本木力
七位 水無月蒼空
八位 神楽坂心
九位 西谷恵
十位 文月楓
俺は十位。狙い通りの順位をとることができた。
そして一位は緑岡か。生徒会長というのは関係なく、これが緑岡の実力なのだろう。
如月とも別れ、緑岡もそろそろ本気を出してきたみたいだ。
それによって霜月は一つランクダウン。
三位は神月か。
最近ものすごく覚醒している気がする。
俺が思っている以上に神月は天才なのだろうか。
綾華はこの頃どんどん順位が落ちていっているな。
少し心配だ。今度やる気を出させよう。
猿田も、中々一位の座を取り戻すことができていないようだ。
神月の急成長、霜月の転入、そして緑岡の本気。
猿田は今、鴨志田と絶賛イチャイチャ中なのもあって、大変だろう。
「一位は無理でした、、悔しいです」
「うまくいくことばかりじゃない。また次頑張ろう。」
「楓くんも次こそトップ5に入ってくださいね。そして私と一位の座を奪り合いましょう。」
残念だが、俺がトップ5に入る日が来るかは分からない。
別にトップ5くらい入ろうと思えばいくらでも入れる。
でも、俺はそこまで順位にこだわりがない。
なぜか、最初のテストで感じた。
なんだか気持ち悪い話だけどな。
俺が一位をとるべき日がいつか来ると。
だから、今じゃないって。
俺はその日を信じて、しばらくは十位あたりをキープしてやる。
もちろんただの俺の直感だが、もし俺が一位をとるべき日が来たのならば、一位なんかいくらでも奪ってやる。
俺が一位をとる日が来るのならば、それで俺の一位は実は二回目となる。
なぜか。
この学校の入学試験。
俺は首席でこの高校に入学した。
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