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拝啓、青空の下のあなた
神様なんてなくていい
私は私に願う
あなたがあなたの道を歩むことを
拝啓 青空の下のあなた
今日もお元気ですか
砂埃舞うグラウンドで汗を流していますか
その背中を見るたびに
真剣な横顔を見るたびに
私の胸は千切れて痛みを増すのです
ああ せめて届いたらいいのに
ああ この声があなたに
聞こえたら いいのに
拝啓 青空の下のあなた
届かないと知りつつ送ります
精一杯の感謝をこめて贈ります
あなたは 私の 陽射しそのものでした
この手を阻む理が恨めしい
この声を遮る私の世界が恨めしい
どうして どうして
あなたの世界に私は居ないのだろう
嘘になんてしてしまわないで
笑い飛ばしてしまわないで
あなたを想い こんなにも 千々に乱れる
この胸の悲鳴を
炸裂する痛みを
どうか偽物だなんて言わないで
拝啓 青空の下のあなた
いつでも真っ直ぐ前を向き
この夏を走り抜ける
あなたの涙も笑顔も 全部私の宝物
せめてあなたと同じ時を
せめてあなたと同じ夏を
「その他大勢」の ひとりでいいから
その背番号にエールを送りたいのです
拝啓 青空を目指すあなた
この手この声届かずとも
あなたがあなたの道を歩むことを
私は願っています
拝啓 青空の下のあなた
届かないと知りつつ送ります
精一杯の感謝をこめて贈ります
あなたは 私の 陽射しそのものなのです




