好きってこと
今日もありがとうございます。
今日は間に合ったということにしてください。
ところで皆さんは”好き”という感情をどう思いますか?
そういうお話です。
では前回の簡単なまとめ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
母のお願いに承諾し夏菜の部屋へ突撃する。
色々とあったがなんとか勉強を教えるという約束は果たされる。
今回は紅葉と源のふれあい。
ここは紅葉の部屋。
「ありがとう源!高1のときにやった問題ってすぐに忘れちゃうんだよね~。」
紅姉に呼び出された。何かと思って部屋へ出向くと確率の問題を教えてほしいというお願いだった。
「じゃあ紅姉、そろそろ用事があるから部屋戻るわ。」
「用事ってまさか、、、お母さんが言ってた夏菜に勉強教えるってやつ?」
「そう。」
時計の針は50分を刺していた。8時まであと10分。
俺はイスから立ち上がり部屋を出ようとした。
「もう少しゆっくりしてってよ。私疲れたからお話でもしたいし。」
紅姉もイスから立ち上がりのびをする。そしてベッドにダイブした。
「ということで源、マッサージしなさい。」
うつ伏せ状態でこちらに手招きをしてくる。部屋でいったんスマホを覗いておきたかったが、、
「はいはい、、。」
断れなかった。だって内心少し嬉しいから。勉強のこと頼ってくれて。こういう些細なこともお願いしてくれて。
俺はマッサージを始めた。
「そういえば、紅姉に相談したいことがあるんだけどいい?」
「いいよ。もちろん。”頼って!”ってあのときお願いしたし。」
そういえばそうだった。
「紅姉って恋愛したことある?」
”ぶっ”っと姉は吹き出す。そして笑いながら言った。
「源もようやくそういう悩みが出てきたんだーー!!」
「普通のことじゃん。別に、、、、」
ちょっと強く肩を押してやる。”いたいいたい!”と姉はわめく。
「で、どうなの紅姉?」
姉は手でグッドポーズをしながら言った。
「そりゃもちろんあるに決まってるじゃん。何人と付き合ったことか!」
さすが紅姉だった。容姿も端麗でスポーツもできるとモテモテなんだなーと思った。
「じゃあ本題の方を聞くんだけど、どうして付き合ったの?」
「好きだからでしょ?」
「じゃあ好きって何なの?俺は紅姉のことだって、母さんや父さんだって好きだよ。それと何が違うの?」
「そんなの簡単じゃん!」
姉は急に起き上がる。背中に乗っていた俺は振り落とされる。ベッドの後方へ転がる。
紅姉は急に俺に近づいてきておでこを合わせてくる。顔が近い。
「どう?何か感じる?」
「別に、何も、、、。」
紅姉は離れる。そして立ち上がり、こちらを向いて言った。
「そこが違うの。一緒にいるとドキドキするのが恋愛での好き。あと会いたいとか別れると寂しいとか、一緒にいるだけで楽しいとか笑顔になるとか。まあいろんな要因があると思う。でもきっとそれらの根源はね、、、、
”二人っきりでずっといたい”
っていう思いじゃないかな?」
「二人っきりでいたい、、、。」
「そう。で?源には今そういう風に思う人がいるの~~~~?」
紅姉は嫌らしい口調で聞いてくる。俺はその手にはのっからず神崎さんのことを考える。
別れたあとに孤独感に襲われること、彼女と数回しか会ってないのに一緒にいて楽しいことは確か。でもそれは好きとは言えないと思う。それに俺はまだ神崎さんをよく知らない。もう少し長い時間を彼女と過ごしてみる必要があると思う。2人きりじゃなくていいから。それが今の結論だった。
「ありがとう紅姉。解決した。もう時間だから出るね。じゃあ!」
「ちょっと、私の質問に答えなさいよ、源~!」
源は無視して部屋を出て行った。
私はとても気になった。源の好きな相手が。どんな人を好きになるのか興味があった。いままでずっと見てきたから。
「あと、背伸びしちゃったなー。」
何人とも付き合ったことあるなんて嘘。私は永遠の0。告白されたことはあるけど全員断った。誰かを好きになったことなんてなかった。
それから恋愛については友達の持論を思い出して語った。自分でも納得できるようなことが言えて良かった。源も納得してくれたし!
恋愛からほど遠い私。源に先を越されてしまった。でも恋愛は勝負じゃない。タイミングは人それぞれ。だからそういうことは大学に入れてから考えればいい。
ただ、1つ気になることは、さっき源と顔を近づけたとき、異様にドキドキしたような気がすること。
「いや、それは気のせいだな!」
だって弟だし。気のせい、気のせい。
私は勉強に戻った。
好きって何か、それはひとによって考えは違うもの、、、、、、
最後まで読んでいただきありがとうございます。
明日は忙しい日なのできっと短いです。
でも、読みに来てくれると嬉しいです。
明日も頑張ります。(ほんとは今日も、、、、)