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恋の家達  作者: 紅月遥香
11/47

和平

今日もありがとうございます。

すーぱー遅れてすみません。

あと今日は眠かったので何か変なところがあるかもです。

では前回の簡単なまとめ!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


学校で順位発表。源はよい成績だった。

勉強のことで昨日のことにさかのぼる。

源は夏菜の成績が悪いので母親に勉強を教えてあげてと頼まれるのだった。

「夏菜に勉強教えてあげてくれないかな?」

「俺が?」

「そう。」

「無理。」

これは断定事項。夏菜がそんなこと許すわけない。

「源らしくないじゃん、やってもないのに。

お母さん知っててお願いしてるからね。確かに夏菜は誰とも口を聞いてくれないわ。でも今回頼れるのは絶対に源だし、それに夏菜、昔は源のことが好きだったのよ。だから多分いけるって!」

それいつのことだよ?

母さんは時々意味がわからない。

俺は顔を渋らせながらミニトマトとにらみ合っていた。

「じゃあ、次のテストで夏菜が全ての教科で赤点回避したら源に臨時お小遣いをあげるってのはどう?」

今お金が足りないから良い話だがお金で動くと言うことは俺の良心的に反対だった。

首を振る。

「お願い源!毎日源の好きなおかず弁当に入れてあげるから!」

だまりんす。

首を振る。なんだか莉々といるみたい。

「じゃあ、1万円。達成報酬1万円でどう?」

この脅し方、まさしく莉々だった。1万円、、、諭吉さん、、、、、、。さすがに断れなかった。

「あーーーもーわかったから。やるからやるから!」

「ありがと!源。じゃあ、、、、、、、」







 俺は今夏菜の分の夕食を持って部屋の前にいる。夏菜に話をつけてきて!と頼まれたのだ。どうしてか若干緊張する。久しぶりにこれから話すから。

”トントン”

反応がない。もう1度ノックしようと思ったときだった。

”ガチャ”ッとドアが開く。だらだらの服を着た夏菜が出てくる。

顔を合わせず夏菜は黙って夕食ののったお盆を取ろうとする。

「待った夏菜。嫌だと思うが俺から話がある。」

「じゃあご飯いらない。」

ドアが閉まろうとする。俺は一瞬でお盆を左手で上手に抱え、右手でドアを閉める夏菜の手首をつかんだ。

やると決めたら最後までやりきる。だからチャンスを逃すわけにはいかない。

「夏菜頼む。大事な話なんだ。」

俺は誠心誠意夏菜に訴えた。

「放して。嫌なものは嫌。」

夏菜は手を振りほどこうとする。俺は放さない。

()()()()()()()俺は夏菜と話がしたいんだ!」

俺は情を入れて怒鳴ってしまう。さすがに夏菜もびびったような顔をしている。。

「ごめん、急に大声出して。でも、、、」

「わかった、、、、、、、。」

「何か言ったか?」

”ちっ”と舌打ちをされてから大きめの声で罵声を浴びせられた。

「話を聞くから手放してよこのバカ!!!!」

耳が痛い。俺は手を放した。夏菜は俺を部屋に招き入れる。

「手首洗ってくるから適当に座って待ってて。」

そう言って俺を部屋に1人にし階下へ降りていった。

俺は自然に握りこぶしを作っていた。一言ウザい。俺の手はそこまできたなくないのに、、、、、。悲しかった。

何気なく部屋を見渡す。夏菜の部屋は非常にシンプルだった。それにしっかりと整理整頓されていた。気になるものと言えば大量に保管されているヘアカタログぐらいだった。

”バタン”と急にドアの閉まる音。

「で、何?簡潔にまとめてほしいんだけど。」

かせっ!、といわんばかりに夕食を俺のそばからかっさらい勉強机で食べ始める。久しぶりに夏菜がご飯を食べているところを見た気がする。

「母さんに勉強を教えろ、と言われてきた。おまえ、今回テスト悪かったんだな。」

しかとされる。こっちすら見てくれない。なら、質問の趣旨を変えよう。

「夏菜、おまえ将来何を目指してるんだ?目指すものによっては勉強必要だぞ。」

どうやら興味があったらしい。ご飯を飲み込んでから口を開く。

「別にいらないし。私美容師になりたいから勉強なんて関係ないし。」

「夏菜、本気で言ってるのか?」

「バカにしてるの?このカタログの量見ればわかるでしょ?だからテストなんて関係ない。授業に出てればそれでいいじゃん。」

「バカにしてるのはそっちだろ。おまえこれ見たら恥かくぞ。」

俺は高速でぐぐりスマホを夏菜に見せる。

「夏菜、美容専門学校に行くには高校卒業しないといけないってここに書いてあるけどなー。」

「えっ!」

とてもきょとんとした顔。夏菜がかわいい顔もできることに驚く。

夏菜は俺のスマホを凝視していた。こいつ、威勢のいい割に1番バカかもしれない。なりたい職業の条件も知らないなんて。そう思った。

夏菜はスマホを俺に返し少し顔を赤らめて言う。

「勉強しないといけないことは、、、認める、、。でもバカに教えられる道理はない。」

開き直る。あとバカにバカと言われたくない。

「それにどうせあいつに報酬でももらえるんでしょ?なら塾の方がまし。バカに得させるなんて絶対に嫌だから。」

どうでもいいところでは鋭い。それに塾に行くと自分から言ってくれるのは嬉しい。でもおまえはちゃんと夢が決まっているんだろ?それに神崎さんの話からすると部活も楽しんでいるんだろ?

なら塾に行く時間なんてもったいない。ここは兄として俺は一肌脱ぐことにした。やっぱりお金のためには動けない。それによくよく考えると夏菜には何も兄としてやれてないと思うし。

「なら報酬、おまえに横流ししてやる。」

夏菜は驚きの目をこちらに向ける。

「報酬がもらえる条件は全ての教科で赤点を回避すること。そう母さんと約束した。金額は1万だ。どうだ?この話、塾に行くよりおいしいと思うが?」





私は何でそんなことをバカがするのかは聞かなかった。なんとなく聞くのが怖かったから。

それに私は兄を信じちゃいないし嫌いなまま。でもこの提案には乗ろうと思う。久しく家族の中で私だけを見てくれる気がしたから。このバカが。

「わかった。じゃあもう帰ってよ。明日の8時には入れてあげるから。」

「おまえの頭の良さ、期待してるからな!」

そう言ってバカは部屋を出て行った。

私はいつも通りの一人に戻る。本当は寂しい。でも家族なんて嫌い。家族っていうまとまりが嫌い。だって、平等じゃないから、、、、。一人っ子だったら、よかったのに。









            問題児の家庭教師の始まりだった。





最後まで目を通していただきありがとうございます。

明日はテストがあるんでもう寝たい。

もう遅れたくないです。

今日も頑張ります、、、、、。

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