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俺×嫁日記  作者: 一ノ瀬
一章 俺は嫁ちゃんを更生させたい!
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俺とヒロインが付き合うまで1

 最初は本当に唯の善意の行動だったと思う。偶々自分に料理スキルがあり、担任にヒロインを気にかけるよう任され、保健室であの子がお腹をすかせていた。偶然に偶然が重なった結果でしかないと思っていた。

 下心は無かったし、料理はそもそも好きだし、誰かに食べてもらうのも好きだ。ヒロインも毎回「美味かった、明日もよろ」と礼を言ってくれるし、悪い気は全くしなかった。一周回ってこういう関係も悪くないかなーと思っていた矢先に変化が訪れたのだ。


 その日もいつも通りの時間に起床し、朝ごはんと弁当作りをしていた時に着信が入った。俺は着信先を確認せずに、電話にでると


 「一歩も動きたくない。迎えに来て」

  

 ヒロインからのまさかの電話だったのである。


 「おはよう。どうしたの?何処か痛いの?またお腹すいて動けないとか?」

 「・・・動くのがめんどくさい。あと腹減った」

 「はぁ・・・因みに俺、ヒロインさんの家知らないんだけど?」

 「住所送るから迎えに来て、んじゃ」


 ピッと一方的に切られ、唖然とする俺氏。ほどなくして住所がメールで送られてきた。・・・行くしかないか。。。


 手早く朝食を食べ、どうせ何も用意してないだろうと思っていくつかおにぎりを用意して家を出る。親御さん朝いないのかな?


 スマホでマップを開き、送られてきた住所を入力すると自転車で五分ぐらいの距離にヒロインの家はあるようだ。

  

 「これじゃあ本当にパシリってか子分だよなぁ・・・」


 溜息を吐きながら、俺は自転車を走らせた。


______________________________________________



 ほどなくして目的地だと思われるヒロインの家に到着して驚愕した。どうやらヒロインさんはお金持ちみたいですね。・・・だって目的地には超高層マンションがあるんですもの!!!

 しどろもどろしながらマンション内に入り、ヒロインの住んでいる部屋番にインターホンを鳴らす。

 

 待つこと数秒


 「鍵開いてるから勝手に入って」


 ドアが開き、やや緊張しながらヒロインの部屋に進んでいく。


 「102号室・・・ここか」


 ドアノブを引いてみると本当に鍵が開いているようで、お邪魔させていただく。


 「お邪魔しまーす。ヒロインさん起きてるー?」


 廊下を進んでいき、リビングの扉を開いてみるとそこには・・・見るに堪えない姿で寝ているヒロインがいた。


 着替え途中なのかシャツもスカートも着る途中で止まってるし、下着丸見えなんですけど・・・全くエロスを感じさせないのは最早天晴である。


 「ヒロインさん来たよー?早く起きて着替えてくださいな」

 「・・・怠い。アンタが着替えさせて」


 そう言うとダラダラとソファーに移動して、再びぐったりとするヒロイン氏。とてもじゃないが女の子とは思えない光景を俺は今、目の当たりにしている。。。


 「・・・おにぎり作ってきたけど食べる?」

 「食べさせて」

 「着替えをするかおにぎり食べるか、どっちがいい?両方同時には無理」

 「じゃあおにぎり食べるからはよ寄こせ」


 普通逆じゃない?なんで知り合って間もない男子に着替え任せられるのかね?羞恥心が無いのかな?いやマジで。

 おにぎりを取り出し、ヒロインに渡すとモソモソと食べ始めた。俺も半ば諦め半分ヤケクソ半分でヒロインに制服を着せていった。


 「恥ずかしいとか思わないの?」

 「下着も水着も変わらんでしょーが。それにアンタはパシリだし問題ない」

 「だから友達ね?そこだけは間違えないでください」

 「細かい奴はモテねーうぜーハゲちまえー」

 

 小学生相手にしている気分になってきたので、俺は無心で素早く着替えを終わらせた。もう二度コイツを女とは思わん。


 「はい、着替え終わったよ。そろそろ出ないと遅刻するよ?」

 「なら早く連れてけ」

 「・・・はい?」

 「私言ったじゃん、動きたくないって。アンタがおぶって連れて行って」

 「流石に付き合いきれないかな。先に行くから」

 「へぇーそういうこと言うんだ?私がアンタに無理やり脱がされそうになったって言いふらしてもいいんだよ?」


 父さん、母さん・・・俺、初めて人を殴りたいと思ったかも。不出来に育ってしまってごめんなさい。。。


 「制服にアンタの指紋べっとり付いてるだろうしね?どうする?」


 小馬鹿にするような笑みで俺を見ているヒロイン。もう何か・・・色々諦めた。この人は道徳とかそういった良心も何も無いんだと察した。

 心を無にしてヒロインをお姫様抱っこし、俺は外に出た。


 「あ、靴も忘れず持って」

 「はいはい・・・」


 ヒロインの部屋が一階で正直助かった。。。

 長時間抱っこし続けるのは辛い。見栄を張らずおんぶにしておけばよかったと後悔。


 その後何とか自転車を置いてある所まで運び終え、彼女を荷台に乗せる。


 「学校に付いたら自分で歩いてよね?」

 「仕方ないな。今回はそれで許してあげる」


 フフっと初めてヒロインの素直な笑顔を見て、ドキっとしてしまったのは内緒である。いやマジで。


 それからというものの、俺は毎日ヒロインを迎えに行くのが習慣になって・・・というか強制的に送迎係になってしまっていた。 





 









次回で一旦過去編終了予定です!

やっと一章のタイトル通りの話しが書けると思います・・・多分;;


面白いと思っていただけましたら、ブクマや感想、ダメだしお願いします!

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