ダンナ達の日常4
「それじゃあダンナ、今日は助かったよ。また明日学校でな」
「いえいえこちらこそご飯もご馳走になったし、送ってくれてありがとう!」
自宅の前で担任を見送る。前回とは違う一日になったが、なんやかんや有意義だったのでよしとしよう。
まだ一日しか経っていないが、体を動かしたおかげなのか大分落ち着いてきた。明日からは多分嫁ちゃんも登校してくると思うので、明日からが本番だ。
俺は家の鍵を開け・・・開いてる?閉め忘れたかな?
自分の不用心差に呆れながら自宅に入る。そのまま階段を上がり、部屋に入る。
「お!やっと帰ってきたか、おかえりダンナ~お邪魔してるぜ」
「は?」
「ボケッとしてないで早く入ったら?あ、おかえり」
「へ?」
何故か俺の部屋に友人と友ちゃんが居座っていた。こんな記憶無いぞ!?
「どうしてお前らいんの?てかどうやって入った!?」
「え?私ん家ダンナ家の合鍵一つ借り受けてるじゃん。忘れてたの?」
「あーー、そういえばそうだった。じゃなくて俺がいない間になんでいんのって話しよ」
「それは俺が説明するぜ!」
任せろと言わんばかりの表情で立ち上がるアホ。
「今日なんとなーくだけどさ、ダンナがいつもらしくない気がしてな?気になって仕方ないからーって友ちゃんから連絡きたんだよ。だったら乗り込んじまおうぜ!ってなった訳だ」
「まぁ大体そんな感じ。アンタはいつも通りのつもりだったんでしょうけどね、何か落ち着き無かったわよ?朝の件も含めてね」
素直に驚いた。いや、幼馴染み達をバカにしてる訳じゃない。いやマジで。
確かに朝方は感極まって抱き締めてしまったけど、学校の中では普通でいたつもりだったんだけどな。
「そんなにおかしかったか、俺?」
「おかしいってよりかは、入学式早々顔をしかめて何考えてるんだ~って感じだったかな?俺は」
「私は正直、別人に見えてたわよ」
「え・・・?」
内心ドキリとした。いや・・・まさかね・・・
「今までに見たことない顔で考え事してたからさ?何て言えばいいのかな・・・大人びて見えたって感じ」
「友ちゃんそれ誉め言葉じゃね?」
「違うわよアホ!」
「ほげぇ!?」
容赦なく吹き飛ばされる友人。なんだ・・・ただ単にコイツらは心配してくれてるだけじゃないか。疑わしく思ってしまったのが酷く情けない。
「正直・・・不安ってのはあったんだよ」
「どういうこと?」
「中学時代の事、また繰り返しちゃうんじゃないかって事、それによって友人、友ちゃんにまた迷惑かけちまう事とかね。・・・頼りたいとは思ってるけど、困らせたくは無いんだよ。今も、未来も」
そう、俺は同じ未来を辿るなら間違いなく迷惑をかけてしまう。俺がタイムリープしてるのは伏せつつも本音を二人に伝えた。
「ちょっと何言ってるのかわかんないんだけど」
最初に口を開いたのは友ちゃんだった。
「そんなの今更でしょ!迷惑とか嫌だと思ったら私は迷わずアンタに直接言うわよ!過去の事件も私は間違ったと思ってないし、未来の事なんて何もわからないけどこれだけは言える」
俺に急接近してそのまま胸ぐらを掴み
「アンタの幼馴染み舐めんじゃないわよ!」
そう・・・心の底から叫んだ。
「そもそもアンタは昔ッから・・・!!!」
「ストップストップ友ちゃん!言いたいことはわかったから!このままじゃダンナが死ぬ!!!」
「・・・え?」
襟を掴む力が強すぎて、俺の首をほぼ絞めてるような形になっていた。意識飛びそう・・・いやマジで!
慌てて掴んでいた手を放して心配そうな目で見つめる友ちゃん。もう少し加減を覚えようね?
「ゲホッゲホッ・・・マジで逝く所だった・・・」
「ご、ごめん」
「いーよ別に。俺がなよなよしい発言したのが悪いしな」
息を整え、二人に改めて対面する。
「友人、友ちゃん先ずはごめん。」
心身と誠意を持って頭を下げる。
「それとありがとう。・・・やっぱお前らと出会えて良かった、愛してるぜ」
「プッ、ばーか何今更なこと言ってんだよ!なぁ友ちゃん」
ニカっと友人は笑い
「ふんっ!私達以外アンタの面倒見れるのいないんだから当たり前でしょ!」
謎のツンデレを発揮する友ちゃん
俺の行動一つ変わるだけでこの二人はこんなにも過敏に反応して、心配してくれる。他と比べたことなど無いが、きっと俺は友達だけは恵まれていると思う。いや・・・マジで。
「じゃあこれから二人には地獄のそこまで付き合ってもらうから覚悟しとけな?」
「はっ!上等!」
「私は絶対天国に行くけどね!」
最後は三人で笑いあい。結局いつもの俺らに戻るのであった。
「あ、晩御飯食べてくか?無断侵入者共」
「「いただきます!」」
今日はまだまだ終わらない。
そして。今確信したが、やはり以前の俺も間違って無かった事があった。
それはもう・・・わかるよな?
テメーのダチ付き合いだけはナイスだったぜ?
次回、ヒロイン登場(仮)




