一章最終話 俺は嫁ちゃんを更正することが・・・1
「クズがああああああああああああ!!!」
頭の中の何かがプツンと切れてしまった私は、一気に頭に血が昇って嫁ちゃんを叩いてしまった。しかし、もう私は私自身を止めることができなかった。
「アンタは今の今まで本気で旦那を好き勝手使ってただけなの!?」
「そうだけど?それがなに?友ちゃんに関係無いし、アイツだって今の今までそれで満足そうだったじゃん?それが今になって何なの?今更私に何を求めてるの?私は今も昔も変わらない、変わるつもりはないよ」
「その結果旦那を苦しめてると分かっても・・・変わるつもりはないんだね?」
「それこそ知ったこっちゃないよね。アイツが勝手に病んで、勝手に弱音を吐いてアンタが文句を言いに来ただけ。私からしたら迷惑なだけだよ?いやだるいわ」
あまりの自分勝手な物言いに言葉がでなかった。正直ここまでダメ人間だとは思ってもいなかった。冷静に考えて見ると、旦那の極度の面倒見の良さと嫁ちゃんのダメ人間ぶりってある意味一番組み合わせたらいけないカップリングじゃないかと思えてくる。
世の中にはジゴロと呼ばれている女性に甘えるだけ甘える人もいるみたいだし、嫁ちゃんは女だけど正にそれだ。この女をこれ以上旦那と一緒にいさせてはいけないと自分の心が訴えかけている。
「もういいアンタの言い分は分かったよ。だったらさ、もう金輪際旦那と関わらないで」
「は?嫌だよそんなの」
本気で『何言ってんのコイツ?』みたいな表情で拒絶した嫁ちゃん。
言い返そうとした所で再度嫁ちゃんが口を開いた。
「だってあんな優良物件中々無いでしょ?それに考えてみてよ。仮に私たちが別れたら私は実家に戻るしかないじゃん?親は私のダメっぷりを知ってるから否応に働かせようとするじゃん?フツーにイヤだよね」
「そんなのアンタの都合でしょ!?旦那の事も少しは考えてよ!!!」
嫁ちゃんはあからさまに溜め息を吐き
「じゃあさ、私はどうなるわけ?約十年間アイツに世話してもらってぐーたら生きてきた私だよ?今更社会復帰なんて無理だし。まぁバイトすらしたことないんだけどね(笑)」
もうダメだ。余りに呆れすぎて消えかけてた怒りが再び込み上げてくる。こうなったら痛め付けてでも旦那の前で土下座させて意地でも別れさせよう。
もっと早く旦那の異変に気づくべきだったんだ。もっと早く行動していれば良かったんだ。もっと早く・・・
自分の気持ちに気づけたら良かったんだ。。。
「悪いけど嫁ちゃん。今から数発アンタを殴るよ」
「何それ暴行罪で普通に訴えますけど?」
「好きにしたら?私は私が正しいと思った行動をするだけ。後悔だけはもうしないって・・・決めたから」
「うっわサイコ発言こわー。まぁただで殴られるつもりは毛頭無いけどね」
よっこらせっと親父臭く立ち上がり、睨んでくる嫁ちゃん。
「ひきニートちゃんが私に勝てると思ってるの?」
「なーに言ってんだか。私は基本的になんでもできちゃう天才ちゃんだよ?知ってるでしょ?」
「ほんっとなんで神様は無駄な才能をこんなヤツに授けちゃったんだか・・・」
私も構えをとって嫁ちゃんを睨み返す。
もしかしたら旦那は怒るかもしれない。もしかしたら嫁ちゃんも本心は語ってないのかもしれない。もしかしたら私の行動は無駄だったのかもしれない。
けれどーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーもうこの怒りを止めることは
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー私にはできなかった。
取り合えずこの章で一章は終わります。
@1~2話でまとめられるかな・・・
ブックマーク二桁ありがとうございます!!!これからも拙い物語ではありますが、読んでくださると光栄です^^




