旦那の覚悟、友人の本気
「まじか・・・ヤバイことになってんぞ旦那!?」
俺と友人は今現在、友人宅で設置したカメラと盗聴機を見ていた。つい先程友ちゃんから連絡があり、嫁ちゃんの様子を見に行くと連絡が来たからだ。
昨日の今日で行く辺りさすが友ちゃん行動がはえーと関心してるのも束の間、二人の会話が急展開を迎えたからだ。
「いきなり本題に促した嫁ちゃんも嫁ちゃんだけど、友ちゃんいくらなんでもキレるの早すぎないか?!・・・っておい旦那!聞いてんのか?!」
先程から友人が慌てているが、俺の耳には届かなかった。
薄々感じてはいたけれど・・・ハハハ。嫁ちゃん、、、俺のこと好きじゃなかったんだ。やっぱり只の飯使い・・・下僕ぐらいにしか本当に思ってなかったんだな。
今の心境をありのまま言葉にするならば、悲しいよりも悔しいと思う気持ちのが強かった。
だってそうだろ?かれこれ高校生の頃から付き合いはじめて、結婚までして、少しは嫁ちゃんも俺を男として認識してくれてはいるだろうとは思っていたんだから。それが俺のいない時にあっさりと好きじゃなkと聞いた俺の立場は・・・本当に滑稽極まらないよね。いやマジで。
時折見せる嫁ちゃんの喜んだ顔、照れた顔、俺だけに見せてくれる表情があると思ってたんだよ。言葉にも態度にも示してはくれなかったけど、俺のことが好きなんだと・・・信じていたんだ。。。
「なぁ友人」
「なんだよ?」
「俺さ・・これからどうしたらいいと思う?」
「お前・・・!!!」
鬼気迫った表情で俺の両肩を掴んで叫んだ。
「今お前が考えることを放棄したら間違いなく旦那、お前は後悔するぞ!まだ本当にお前をなんとも思ってないとは言いきれないだろ!?諦めんなよオイ!」
「でもさ・・・友人。昔から見守ってくれたお前ならわかるだろ?・・・さすがに疲れたよ」
「バッッカヤロウ!!!」
バキィッと頬に鈍い音と共に吹き飛ばされる旦那。殴られた箇所を擦りながら顔を上げるとーーーーーー
ーーーーーーー涙を流している、愛すべき親友が肩で息をしながら立っていた。
「そんなん知ってるに決まってんだろ!俺ほどお前のこと知ってる人間なんて他にいねえって言えるほどお前と関わってきたよ!!!だからこそ・・・だからこそよぉ・・・」
流れる涙を隠さず、鼻を啜りながら友人は言葉を紡ぐ。
「お前には・・・幸せになってもらいてえんだよ!!!」
「どうしてそこまで・・・」
「んなの・・・くせえ台詞かもしれねえけど、お前の一番の親友だと思ってるからだろ! 友ちゃんほど知り合った期間は長くは無いけどさ、かれこれ十年ちょっとの付き合いだぜ?・・・今更蒸し返したくないけど、一度は人に裏切られて信用することを恐れてたお前が、初めて好きになって結婚までした女だ。簡単に諦めてほしくないんだよ」
この男はよくもまぁ恥ずかしい台詞をこう簡単に言えちゃうんだろうな・・・。だけど、だからこそ・・・か。
「ありがとう友人。少しネガティブになってたみたい。直接自分で確認しないと何も始まらないよな」
「気にすんなよ。それより感極まって殴って悪い・・・」
「おかげで気合い入ったよ(笑) お前が女だったらきっと惚れてたよ」
「俺はお前みたいなめんどくさい男願い下げだっつーの!」
照れ臭さと年齢を考えろと言いたい青春臭いやりとりに、お互いに笑いあった。
「さてと、正直怖いけど行きますか」
「そうだな、友ちゃんが荒れ狂ってたら止めないといけねーしな」
「んじゃあ親友さん。捕まらない程度にアクセル全開で頼む!」
「お~け~親友。どっかの頭文字○さんも腰を抜かしちまう俺の運転に惚れるんじゃねえぞ?」
「やかましいわ(笑)」
「お互い様だっつーの(笑)」
心の中でもう一度友人に感謝しつつ俺と友人は自宅へと急いだ。
友人の個性を主張したい回でした。
恐らくですが、物語が大きく進行するかもなので、ご了承ください。




