表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺×嫁日記  作者: 一ノ瀬
一章 俺は嫁ちゃんを更生させたい!
10/47

友ちゃんは提案する

 「・・・という経緯で付き合い始めたかな」


 包み隠さずありのままを友ちゃんに話した。因みに友人はジョッキを抱えながら眠っていた。


 「噂が一時広まっていたのは私も知ってたけど・・・まさかあの子から付き合おうって言ったのは驚きだわ」

 「だろうね(笑) 当時の俺もかなり動揺してたし」

 「しっかし、あの時から嫁ちゃんは無茶苦茶だったのね・・・私の前では借りてきた猫みたいに静かだったのに」


 嫁ちゃんは基本誰に対しても心を開かない。毒舌なのは俺と二人きりの時だけで、それ以外は基本無口っていうか無視一択。唯一友ちゃんだけは多少の応答ができる数少ない理解者であった。


 「ふと思ったんだけどさ」

 「ん?」

 「旦那と嫁ちゃんって交際してなんやかんや九年ぐらいよね?」

 「もうそのぐらいになるね。それがどうかした?」

 「結婚してから何か夫婦らしいことした?」

 「た、例えば?」


 聞かれたくないウィークポイントを突かれてしもうた!ヤバい!


 「ドストレートに聞くけど・・・エッチぐらいしてるわよね?」

 「も・・・ももももももちろんしてるに決まってるジャナイカ」

 「・・・嘘でしょ」

 「返す言葉もございません・・・」


 実は婚約してから同棲を始めたにも関わらず、一度も夫婦間の営みを行ったことは無い。結婚式も開いてないし、ぶっちゃけ高校時代から何も進展していない。いやマジで;;


 「嫁ちゃんも言わずもがなヤバいけど、旦那。アンタも相当壊れてるよ」

 「色々と・・・気づくのが遅すぎたと自負しております・・・」

 「遅すぎだわアホンダラ!!!」


 ビールを一気に飲みこむ友ちゃん。その勢いのまま追加でビールをピッチャーで頼んでいた。


 「喧嘩したことは?」

 「反論する前に論破されてます」

 「記念日は?」

 「ご馳走作れと言われて、下ごしらえで終わってます」

 「・・・キスは?」

 「間接キス止まりです・・・」

 「馬鹿なの?」

 「それ以上言わないで!?涙が止まらん!」


 気づいたら悔し涙が滝のように流れていた。改めて実感したよ・・・俺は嫁ちゃんのお世話しかしてなかったんだと。。。あながち下僕と言われたのも間違いないのかもしれないね。アハハハハ、、、自分が滑稽過ぎて笑えてくらぁ。


 「そっか・・・てことは旦那はあの子にキレた姿を見せた事ないんだ」

 「ある意味今日初めて喧嘩もどきしたぐらいだしね・・・」

 「結局の所、旦那は嫁ちゃんとどうなりたいわけ?」


 俺の本心・・・それは―――――――――


 「笑われてもいい。子供みたいだと呆れられても構わない。・・・俺は嫁ちゃんとごく一般的な恋人みたいな関係になりたい」


 お前ら夫婦だろ?って言われるだろうが知ったことか。こちとら九年間嫁ちゃんの世話しかしてこなかったんだから、我がまま言ってもいいだろ?どう足掻いても俺の中の嫁ちゃんを好きって気持ちは消えそうにないし、人並みの恋愛を望んでもいいよね?いやマジで。


 「分かったよ」

 「え?」

 「旦那の本音を私から嫁ちゃんに伝えてあげるよ。元々アンタが友人の家にいる間、私に様子見でも頼もうとしてたんでしょ?」

 「そうだけど・・・いいの?」

 「少しはアンタの幼馴染を頼りなさいな。付き合いだけなら私の方が長いんだからさ」


 ニカッと笑って頼りになる言葉をくれる幼馴染、友ちゃん。昔から俺が困り果てている状況に陥ってると、必ず手を貸してくれる最高の親友。


 「友ちゃん・・・ありがとう」

 「イイってことよ!その代わりここの飲み代は任せたわよ?」


 今度はニヤリと笑って空気を換えてくれている。本当に敵わないな。。。


 「全部この酔っ払いに払わせるから任せろ!」

 「ほいじゃー気を取り直して飲むぞー!」


 俺はジョッキを友ちゃんはピッチャーを持って

 「「乾杯!!」」


 ひたすら飲み続けた。


______________________________________________


 一方嫁ちゃんはというと


 「・・・チッ。またドロップしなかった」


 ひたすらゲームに没頭していた。


 旦那が家を出てから半日以上が経過しているにも関わらず、菓子とジュースだけを腹に溜めてネトゲ仲間と遊び更けていた。


 「もう一周行くよ」

 「ちょっ、ちょっと待ってくだされ!さすがにワイは空腹でござるよ!食休みくだされ!」

 「ネト子ってそんな燃費悪い体してたの?」

 「もう九時間ノンストップですぞ?!いつもなら嫁氏の旦那様が『嫁ちゃんご飯だよ~』と言って休憩していたではござらぬか!」


 この独特な口調で嫁ちゃんと通話している女の子はネト子。SNSでたまたま知り合い、嫁ちゃんとコミュニケーションがとれる数少ないネトゲ仲間だ。


 「旦那は暫く帰ってこない。よって寝落ちするまでゲームし放題ヤッター」

 「全く感情が籠ってないでござるよ嫁氏・・・ともかくワイは一旦飯落ちするでござるよ」

 「仕方ないな。戻ってくたら連絡よろ」

 「嫁氏はご飯食べないのでござるか?」

 

 その質問に嫁ちゃんは独り言をボヤくように 


 「・・・私は旦那のご飯以外食べたくない」

 「ん?何か言ったでござるか?」

 「何も。とっとと行ってら」

 「御意~!」


 ブツンと通話が切れたのを確認し、寝転ぶ嫁ちゃん。


 お腹を無意識に擦りながら


 「腹減った・・・」


 誰もいない部屋で一人・・・寂しげに呟いていた。








新キャラ「ネト子」ちゃん登場!

追々登場回数増えるかも?


次回からようやくタイトル通りに話しが進められそうな予感です・・・!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ