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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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92話 怖い怖い怖い怖い怖い!


今日は、通常視点に戻ります! 冒頭は、病んでないよ? 病んでるかもだけど……



三章 九十二話 「怖い怖い怖い怖い怖い! 」



俺は昨日、とても怖い思いを…… 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…… 染み付いたな。


何もしてないのに、何も見れてないのに、覗きのレッテルを貼られ、女将さんという閻魔と、お嬢さんという鬼にお説教? 拷問? 殺人? を受けさせられたんだ。


夢にも出てくるのかと心配してたのに、 出てこないからひと安心…… なのかな。夢にまで出てこられたら、もう逃げ道無いのでね。


だが俺にどの道、逃げ道なんてーー




ーー 目が覚めた…… が、なぜだろう? なんか騒がしい。ゲームの音っぽいのが聞こえる…… なんでだ? たしか昨日は、恐怖と疲れから寝たはずなんだけど。


「んぁ〜…… え? 」


俺の視界に入ってきたのは、昨日から突然に呼び方を変えてきた変な子がーー


「遅いですよ、起きるの! おはようございます! 」


なんで? うんうん…… で、なんで?


「さすがに寝過ぎ、もう10時よ! 」


うんうん…… で、なんでお嬢さんが?


「う〜ん…… 夢か…… ドリームだよな 」


ありえない、鍵は閉めておいたはず…… もしかして解錠スキルの持ち主が!? って、それこそありないし、考えたくないわ。


「どっちも夢ですよそれ 」


「お前って、普段の生活からだらしないのな 」


「宮田さんですから…… 」


「あ〜…… 寝る 」


俺は現実を受け入れたよ? でも、だからってその現実を受け入れ続けるなんてこともしない。


改めて寝るが、最善の選択だと思う。


「師匠! それはダメです! 今日は一緒に、明日の為に備えて勉強します! 」


「え…… いや寝るって…… 」


ふざけんなよ…… 朝からいきなり、全く嬉しくない起きたら女の子が!? を体験させられてるんだぞ。


寝直す以外にねぇだろ。


「反省…… してないのね? 覗きは、態度と成果をもって反省するんでしょ? 」


「!!! 」


俺は…… 不思議な感覚を味わった。


「覗き」この言葉を聞いた瞬間に体は震え、そして部屋の隅に向けて転がり、土下座の体勢を整える。


そして口から出るのはーー


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい! 」


一瞬で目覚めたと共にーー


女子高生相手に、土下座しながらこれを連呼してる男の姿ときたら…… 滑稽を通り越して、言葉にできない。




「し、師匠!? 」


「おぉスゲェ…… 瞬発力があるな 」


「板についてる…… 土下座 」


「アンタ…… ドンだけ怖いのよ 」


「 ハァハァ …… 覗きはいけないです。しかし私はしておりません。誓って申し上げますが、あの時間帯に入ってしまったのは、日頃の習慣でーー 」


昨日…… 女将さんとお嬢さんに、弁明したのと同じことを言ってしまってる。


「あの何があっても、ボケェ〜っとしてそうな師匠をこんなに…… 郷橋さん、一体なにを? 」


「郷橋は怒らせちゃダメってことか…… 」


「みーちゃん…… さすがにこの調教は 」


「そ、そこまではしてな…… いような、したような…… それから初絵、調教はしてないって 」


いやいや、調教しましたよ。

俺はしばらく、覗きって言葉にはこういう反応をすると思いますから。





ーーーー それから少しだけ時間をかけて、一応は普段通りの対応はできるようなったかも。


「なんで、俺の部屋にいるんすか? 」


ちょっと取り乱したけど、そこは教えてくださいね。ドアのセキュリティを強化するか、迷ってるんで。


「先輩が今日は、アンタも勉強会に参加させるって聞かないから、おば…… 女将に言って鍵を借りたのよ 」


「そうです! 師匠も少しは勉強して、もしもの時に備えてください 」


「そんなのって…… ないっすよ〜…… マジっすか 」


女将すぅわん! それそうと事前に連絡を…… って、女将さんにそれは期待できんな。


「マジよ 」

「マジです! 」

「諦めろ〜 」

「何かの役に立つ…… かもです 」


「なんにもわかんないぞ、たぶん 」


どうせ言っても聞かないんでしょ? もうわかってきたよ。何回か、やっても無駄だぞアピールしてもこれなんだから。


「一緒にするのは楽しいですし、何よりモチベーションが上がるんです! 」


「まぁ、苦楽を共にするって悪くないでしょ 」


「へぇ…… そんなもんすか 」


絶対嘘だ。苦楽を共に? 俺には、苦しか待ってないと思うんですけど、気のせいですか?


「師匠は得意な科目ってありますか? 」


「え? 」


得意な科目? 寡黙は得意なんだけどな。

とくに都合の悪い時は、基本寡黙だ。


「あ、それ気になるわ。なんかあんの? 」


「そういえば、アンタの勉強関連って全然知らないかも 」


「宮田さんが勉強…… 想像でき…… ると思います 」


日本語が変でしたよ松柴さん? できないって言おうとしませんでした?


「それで師匠、あればそこからやりましょう! 」


「ふぅ…… それがな…… 全然ないんだわ 」


「え? 」


「マジだぞ、マジのマジでない 」


あったら、勉強会に少しは前向きに考えたさ…… 俺にはそういうのができんから、ネガティブな案しか出せかったんだし。


「少しくらいはあるだろ 」


「ねぇよ 」


「だったら高校生や中学生の時に、好きだった科目とかでも! 」


「あっ…… せ、先輩それは 」


「? 」


あー…… なんだよ…… 気にしなくていいのに、お嬢さん。また気を使わせたかな。


面倒だし、言っておくか。


「それもねぇ…… だってここに来る前の記憶が、一切ないんだからさ 」


「へ? 」

「あ? 」


「ちょ! アンタ、それ…… 」

「み、宮田さん…… 」


「マジな話しだ。なんもねぇのよ…… 」




それからここに来るまでの経緯を話した。

かなり驚いた感じだったが、それはしょうがない。

誰だってそうなるわな…… でも事実なんだ。


その後に続けて俺は、「俺自身が全く気にしてないし、むしろこれをネタにされてもいいと思ってるから、余計な気は使わんでいいぞ 」 って言った。


ここに来てからの、能天気ぶりと目覚めてからの、能天気ぶりも説明したら、久野は 「なんかわかるわ〜 」 と言ってくれた。桜守はまだ、少し考えてる感じだけど。


会話の中で、俺に記憶がないってのを言っても別にいいしって言ったら、そこでようやく理解はしてくれたっぽい。


どんどんネタにしろよ? 覗きをネタにされるより、だいぶマシだ。


もう隅っこに4回転ころがり土下座はしたくない。




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