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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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7話 世間話しは怖い……

またまた連続投稿させていただます!

まだ全然慣れていませんがよろしくお願いします。

二話目の方にてちゃんとした、前書きと後書きを書きたいと思いますのでお付き合いのほどを。

三章 七話 「3年って、思っているより早いな」



それからのことはよく覚えている。最初こそ使いものにはならなかったが、場数をこなしていくうちに慣れていった。 一緒に働いているメンバーが感じの良い人達なのもあるおかげだろう。 仕事は…… そりゃ中にはトンデモな宿泊客がいることもあるが、帰る時に笑顔になるのを見るとやりがいを感じる。


お兄ちゃんに会いたくてまた来たよっとか、また気持ちの良い接客を受けたからとリピート(また来る)をしてくれることがあるのだ。


その場で泣いて、抱きついてやるくらいに嬉しいくらいは思うな〜、しみじみ…… マジで電話の一本もこないとは、あのボッチ谷さんは元気にやっているのかな?



「宮君! どうした、表情がポカーンから変わらないけど更年期入ったの?」


走馬灯のよう…… これが走馬灯かなっと思うくらいに過去のことを思い出していたぽいっな俺。 つか、おいおい更年期ってそんな歳じゃねぇよ!


「ごめんごめん! 記憶喪失の話題になってちょいと過去に、意識だけタイムスリップしてたんよ。」


「変な話題だったかな…… だとしたら謝るお? 」


いや、別に気にしてないぞマジで。 どうせ旅館の従業員はほとんど知っているだろうしね。


「全然、むしろ過去編をリアルで味わえたので貴重な体験をありがとうだよ。」


ただ久瀬谷さんのことは片隅から、寝る前にする考え事に入ってくるまでランクアップしたかも。


「宮君を見てると記憶喪失とは? ってなるくらい感じさせないよね。」


まぁたしかに気にならないわけじゃないけど、バックアップ…… もしくは久瀬谷さんのおかげなのか、現在の生活に不自由ないせいで、気にしたことがあまりない。 俺の能天気ぶりにマジ感謝。


「かもな、自分でも喪失した部分をあまり大きく考えてないだけだと思いますわ。」


喪失した部分の"俺"とやら許してちょうだいね。



そういえば、竹やんと何か会話してなかったけ?

俺が過去編入ってしまったせいですっかり放置したまんまな気がするけど……


「なんか話してたことなかったけ? 」


「え? あぁ、ほら事件だよ! 世界的に有名になったけやつ! 」


あ〜、それだそれ、ちょっと気になったやつ。


「いつくらいの事件だっけか? ここに来てから起きたことなら、ニュースで見たことあるかも。」


「それはないよ、宮君が来る数ヶ月前に主犯を捕まったって報道があったんだから、まだオネンネ…… 電源オフだったんじゃないの宮君は。」


そこまで出たなら言い直すな!


「たしかにそれなら知らないかも。」


「でもそんな有名な事件なら、たまには報道とかしない? スマホとかのニュース記事でも見たことないと思うんだけど……。」


普通はあの惨事からとかあれから何年、とか色々とやりそうなものだが全く知らないのは不思議だ。


「だよね! 普通はそうだよね! でもこの事件? 革命? のすごいところは何人もの大物政治家や、外国の高官、日本だけじゃなく世界にも大勢の"同志"とやらがいて、民間人でさえ暴動を起こしたんだよ。」


こわ…… 何それ超こわいんすけど、でもだとしたら余計に変だ、そんなに大規模な行動を起こしたんならもっと報道されるべきでは……


「暴動って具体的にどんなの? 旗持ってデモ行進とかそんなやつ?」


「いやいや、民家を爆破したり、殺人、大規模兵器による街や町の破壊、最終的には教えのある、意味のある…… なんとかにするってそのグループメンバーが言ってたと思う。」


…… おいおいホントにこぇぇな


「カルト宗教かそんな感じか?」


「一人の主犯、創設者みたいなやつの思想に共感したんだよ。でも一番厄介なのはその主犯で、米国の軍隊やロシアの軍隊にも従う奴らが大勢いて、各国で行動を起こしたらしいよ。」


えらくスケールのデカい話しになってきたな。



「詳しいな竹やん、そんなに興味あるのか?」


ふと気になって、そんな問いをしてしまった。返ってくる言葉を聞いて久しぶりに後悔をしてしまう。


「違うよ…… 僕の住んでたところも暴動があってね、あぁでも両親は元気だよ! ただ町があんな簡単に燃えて無くなるんだなと思って…… 。」


「ごめん、知らないとは言え無神経だったです。」


でも、え? 町が燃えて無くなる?


「無神経を重々承知で聞くけど、無くなったって?」


「正確には復興中、まぁ僕の住んでたところだけじゃないからね、東京は被害小さかったけど他の地方はかなり被害大きかったって聞いてる。」


「どんな被害を…… 爆撃とか? 兵器って言ってたからさ。」


「そうだね、爆撃機の攻撃、ガス、人の手による殺人…… お笑いなことに日本の軍隊にもいてさ、軍人達の強さを感じたな。」


たしかに東京は…… 少なくとも俺が歩いてきた辺りは賑わっていたと思う。 でもそんなおおごとなら、しかもアメリカやロシアだのとんでもな強国達が関わっているなら、尚更もっと世間に知らしめるべきでしょ…… 。


「おかしいぜ竹やん! それならもっと世間の目に入るべきこととかあるんじゃない?」


「僕もそう思うけど、さっきも言った通り日本の大物政治家、外国の高官や軍隊が他国に攻めたり、自国を攻めたりだよ? 簡単には情報を出さないよ。 しかもアメリカやロシアだよ、情報には素早いんだ。ググっても何にも出てこないよ。」


あまりのスケールだが、情報を隠せる、なかったようにするには多少慣れがある。 なんせ俺が国とやらのバックアップでこの人生を得ているからな。


「もしかして、俺はその被害に遭って記憶をなくしたパティーンかな?」


冗談半分、真実かも半分で言ってしまう。でも案外真実寄りな気もするけど、事件とかは追わないぞ〜絶対!


「それは可能性あるよ! すごい! だとしたらホントにすごいよ!」


やばい、スイッチを入れたのやもしれん…… よしそのスイッチを切ってやるか。


「んなわきゃないよ、だってそれなら旅館に勤めさせることなく適した監視環境に置くでしょ。」


そうだ、真実寄りかもと思ったけどそれなら久瀬谷さんがしてくれた措置を考えるとあり得ないという結論に至るな。うん、ない。


ではでは、私のような者の作品をもう一話読んで頂けるならそちらにてご挨拶させていただきますね!よろしくお願い致します。

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