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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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77話 極悪人コースです



三章 七十七話 「極悪人コースです 」



部室の前でお祈り的なことをしたら、みんな帰ると言い、部室に入ることなく解散した…… ちゃんと、活動停止を守るのは意外だなって思ったけど。


「さて、俺もほぼ白紙のサボり報告を提出して帰るか 」


仕事に就いて数日間、書いてきた報告書の内容はどれも、タブレット見ながらボーっとしてましたとか、マンガ読みながら校内の監視をしてましたとか、ほんとに仕事? って思うものばかり。


それでも文句の一つも言われないので、ちょい怖い。いっそ清々しいほどに、お説教されても大丈夫だよ? って思うくらいにはね。そしたら、退職するチャンスがあるし。


「田嶋さんに、挨拶してから帰るか 」


そりゃ俺だって社会人だしね、それにこんなクソみたいな後輩を、受け入れてくれてるんだ、挨拶だけはして帰る…… 決してこの学校に? 受け入れてほしいのではなく、あくまでも個人を対象にしてのことだから! って…… 何考えてんだか。




ーーーー 田嶋さんに挨拶をして、報告書を提出した。後は帰るだけだが、その前に寄るところができた…… いや、寄りたいところができただ。


ある部屋の前に着き、ノックをする。


「今、少しよろしいでしょうか? 」


「ほう、だいぶ礼儀をわきまえるなった…… 入って来なさい 」


「失礼します…… 礼儀はわきまえる時は、わきまえるって、言ったと思いますけど 」


「君は私に対しては、あの態度を一貫させるものだと思っていたよ 」


「そうですか? 俺は別に、悪い態度をとった覚えはないですけど…… それに、入る前に許可を得るのは当然でしょう? 」


だって、電話中とかだと申し訳ないじゃん? それに、俺とは違ってアンタはお忙しい身の上だろ…… 校長先生。


「ふふっ…… まぁいい、それで? なんの用だい 」


「用っていうか、報告書に書かなかった報告を、直に報告しに来ました 」


「それは良くない、漏らさず全てを書きなさいと私は言ったが? 」


「そうでしたっけ、なら今後は気をつけます。それで、報告は聞いていただけますか? 」


「責任者として、把握しなければならないことなら聞く…… だが、そうでなければ他の者に伝えておいてくれてもいい 」


「主観100%でいいなら、あなたに聞いていただければと思い、来たんです 」


俺は言ったぞ、主観100%だと…… 後になって文句を言うのは無しね。


「そんな後々を考えての言い回しを、しなくても聞いてほしければ聞くさ…… それで? 何を報告したい 」


「それじゃ失礼して…… 俺がよく行ってる部活に、生徒会長様から、廃部宣告を受けたみたいなんです。ご存知でしたか? 」


なんで、こんなことを言いに来たんだよ…… どうせ言っても何も変わらない。それは、前にこの話しをした時にわかったはずだ。


でもなぁ…… やっぱり人間だから学習しないし、ちょっとの希望に縋っちゃうんですよ。


「知っている…… なんせ、集会で発表されたことだ、私が知らないわけがないだろう 」


「ですよね…… なら、わかるでしょう? あまりにも不当な理由で廃部を迫っています。校長として、お止めになっていただけませんか? 」


「不当な理由か…… なぜ不当だと? 」


「なぜもクソもないでしょ、ゲーム部があるだけで入学希望者が減る? 学校のイメージが悪くなる? どこを取っても、ただの偏見としか思えないですけど 」


さすが俺だ、学校への貢献云々はさりげなく伏せた言い方…… これなら、アンタのお孫さんが一方的に悪く聞こえるだろ? 俺が最低なのは、よく知ってるから気にしないぞっ。


「報告は漏らさずしなさい、君の言ってる内容に我が校への貢献をしてない…… が入っていない。そして、それを抜きにしても全てを偏見だと、君は言えるかい? 」


ふぅ…… これまたさすがに、校長してるだけあって、バアさんでも記憶力が良いことで。


「言えますよ…… ゲームしてるだけで、入学希望者が減るやら、イメージが悪くなるやら、何を根拠に言ってるんです? 第一にそれを肯定するなら、俺とか極悪人コースですけど、雇って大丈夫ですか? 」


そうだぞぅ? 俺なんて、大量のゲームを買ってるんだ…… 極悪人どころか、悪の概念になっちゃうまであるんだけど。


それに、ゲーム会社とかどうすんのよ? 俺からしたら、あそこで働いてる人達は天使か何かって、崇拝してるレベルだぞ。


「実際に起きた犯罪や、それに類するもののデータを調べて、会長は言ったのでは? 何より学校への、貢献とゲーム部…… いや、娯楽を部活としていることに、悪いイメージがつくのは当然だと思うがね 」


「はは…… 言葉が出ない…… あなたに、似たのか揃って暴論に展開してますよ。あの子と話しをした時も、暴論になってると指摘しました 」


ほんとソックリだよ、強いて言えばアンタの方が幾分、物腰柔らかな感じがするってだけ。


つまり…… あの子も、年取ったらこうなるのか? 強者って怖いお。あっ、今も怖いかあの子は。


「暴論か…… そう取られたのなら、気をつけよう。しかし、実際のデータと照合した結果だとしたら、それは暴論にならない。だが…… 私に似たのか、やはり 」


「そういうデータって、そもそもが極端に判断したものしかないので、今後参考にされる場合はしっかりと、ご自身で精査してください。それと、孫なら似て当然でしょ 」


「良いと思うかね? 」


「さぁ…… 世の中、色々いますからね 」


「そうだ、あの子が単一でいるわけではない。しかしね、矛盾しているのは承知だが…… いつか変わることを考えている 」


「変わってほしいと? 」


「どうだろうね…… 話しが逸れた、報告は以上かい? ならご苦労だった、帰っていいよ 」


「無駄だと思いますが、お口添えをしていただけませんか? 」


「前も同じことを言ったな、それに関しては変わらずの返答しかない。だから、対抗戦を頑張りなさい 」


「ですよね…… なら、その対抗戦に出題される問題を教えてくださいよ 」


それさえわかれば、あとは暗記して…… って、その暗記すらも怪しいかも俺は。


「不可能だ。問題は、前日又は当日に各教師が考えるからね、だからこそ平等に競える 」


「最高偏差値がいる時点で、平等とは 」


「それは、あの子の努力した結果だろ? そこは否定できないはずだ 」


「たしかに、そう思うと結果があれだと、努力も考えものですね 」


「ふっふっふ…… 努力は認めるのかい、君はちゃんと物事を判断できるようだ 」


「別にそれくらいは…… お時間とらせて、申し訳ありませんでした。失礼します 」


「気兼ねなく、尋ねてくるといい…… 部下の心情を理解するのも、上の仕事だ 」


「そんな簡単に吐露しませんよ、お疲れ様です 」


「あぁ、ご苦労様 」




校長室から出て、数本歩くと吐露しちゃう。


「ほんと疲れるわ…… しかも、今日は曇ってるし 」



なんで、校長相手だとムキになる傾向があるんだ? まさかの反抗期か! って、それはないな。


たぶん今回の噛み付いた理由は、あの部活が大きいんだろうな…… 別にぃ、サボれて積みゲーが消化できる場所が無くなるのが…… はぁ、何に言い訳してんだよ。


どんどん変化していってる気がする…… もちろん悪い意味でだしっ!



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