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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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53話 よく似てるよ……



三章 五十三話 「よく似てるよ…… 」



コワモテ身勝手校長との約束を、バカみたいに守ろうとして生徒会室まで案内してもらう途中


「!! すいません、ちょっと隠れます。」


「ど、どうした!? 」


職員用トイレに入る。以前とは違い、職員用に入っても許されるよね?


「はぁ、はぁ、良かった…… 」


「ほんとにどうしたんだい? 」


「いや、女子の声が聞こえて反射的に逃げたみたいです。俺の身体が…… 」


やっぱりまだ怖い、ていうかなんか恥ずかしい。まぁイケメソでもないし、運動も勉強ダメだから、キャー! とかステキー! とかって騒がれる心配はないが…… 悲しけど事実だ


女子との会話なんてしないし、そもそも接触する機会がないからな…… お嬢さんと松柴さんは、除外するが、とにかくまだ色々とレベル上げが必要


「お兄さん、何で逃げるんですか…… 」


「その…… ハハ、心の準備がまだ…… 」


どうだ、早速評価だだ下がりだろう? 女子高生怖くて、トイレに逃げ込む警備員候補ですよ?


「心の準備? あっ! なるほど〜 緊張してるんですね? 大丈夫、みんな優しい子達だよ。」


うん、そうなんだろうけどね…… そうなんだろうけどね!


「なんというか、恥ずかしい? みたいな。」


「恥ずかしいか…… お兄さん、色恋はダメだよ〜 」


全く、その歳の人は似たり寄ったりのことを考えるんだな。運転手さんといい、高井さんといい


「はっはっは、そんな趣味はないです。そうじゃなくて、女子に慣れてない? 高校生そのものに慣れてない? 感じです。」


「そんなんで、どうするんだよ? ここ女子校だよ、早く慣れないと何もできないよ。」


知ってるよぉ! 知ってるから来る気もなかったし、こんなことする気もなかったんですぅ!


「追々に慣れる…… 予定です。」


「頼みますよ、生徒が通る度にトイレじゃあ何もできないですから。」


「その通りです。」


なんも言い返せない、生徒が通る度にトイレか…… なんつー 警備員だよ




女子達の声が止んだ、一気に静まりかえる。休み時間? が終わったのかな


「そろそろ大丈夫…… ですよね? 」


「そろそろ行けます? 」


「は、はい…… すいません。」


「ほんとですよ、それじゃ行きましょう。」


ちょっと冷たくなってない!? ごめんね、こんなヘタレで…… ほんとすいません。


「生徒会室か…… 」


???


「何かあるんですか? 」


「いや…… お兄さんなら気にしないかもしれないが、少しだけでいいから、おおらかな気構えで対応してくれないかな。」


「生徒会室には、オバケでもいるんですか? それならやっぱり行かなくて大丈夫です! 」


ちなみにモンスター類でも、行きません!


「たぶん部屋にいる子がね、少しキツイ態度をとるかもしれないからさ…… 一応、だよ。」


あぁ、コワモテが言ってた孫か…… どんだけ周知されてるんだよ、嫌われてんの?


「それなら校長様から聞きました。この時間にいるってことは、生徒会室登校とかてすか? 」


まだ11時前なのにいるなら、そういう風に考えてしまう。否定はしない、むしろいいんじゃない? って思うくらいだ


「生徒会室登校? いや、3年生だから好きなで時間割を組めるんですよ、この学校は。そういうカリキュラムなんです。」


「なるほど、だからその子はこの時間に授業がないから、生徒会室にいると? 」


勿体ねぇ、おうち帰って遊ばないの?


「真面目なんですよ…… それ故に、周囲と上手く馴染めないのかもですが…… 今のは余計でした、とにかく宮田さんには大人の対応を望みますよ。」


「…… その期待だけは応えられるかもです。常時老けてるみたいなんで、俺は。怒ることもないと思いますし、何言われてもそんな気にしません。」


このおじさん…… 田嶋さんは、その子を知ってるのか? 含みがあるように聞こえた


「お願いします。それじゃ再開しましょう! 」


「再開しましょう! 」




トイレを出るのに少し勇気が必要だったけど、なんとか出て、生徒会室付近に着く


「あそこが生徒会室です。ここからは宮田さんだけの方がいいと思います…… 校長から何か頼まれたのでは? 」


「どうですかね、何か聞いていますか? 」


一応、私的な要望って言ってたからな…… 田嶋さんには悪いが、ひっかけさせてもらいます


「いや、なんとなく…… なんです。だって生徒会室に用って聞いたら、それぐらいしか。」


よかった、聞いてなかったなら言わなくて正解だ…… って、オイ! なんでそんな考えて、会話しなきゃならないんだよ、あの校長の為に……


「ハハ、ほんとに気まぐれなんすよ。終わったら、どこ行けばいいですか? 」


「また受け付けの所で待ってますよ。次は仕事の内容ですよ、それじゃ後で。」


「はい、それじゃまた後ほど…… 」


「さて、と…… コンコンするか、それとも普通に開けるか、迷うぜ。」


なぜ迷う? フッ、生徒会室なんて初めてだからさ!

くだらないことでも、迷ってみたくなっちゃう


生徒会室の扉が、こっちが何かする前に勝手に開く


!!??


「…… あなたは? 」


驚いて、大声出すとこだったぞ!


「え、あ〜 えっと…… 警備員、さん? 」


ちょっと首を傾げて可愛いく言ってみる。正直観客がいたら、キモい! の嵐だろうが気にしない。高校生にはこれくらい、きゃるん! としてる方が話しできると思ってね


「警備員は一人のはずですが? 新しく雇ったなんて話しは聞いていません。」


うーん…… 一言で言うなら、黒髪ロングのストレートは中々いいぞぉ、でも目つきはもうちょい優しい方が好かれるぞぉ…… お主、目つきが鋭いぞぉ


「そりゃそうですよ、なんせ今日が初面接、初合格、初出勤なんすから。それより、どこか行くのでは? ドアを開けてたので…… 」


そのせいで大声出して、夜帰って布団に入ってから、恥ずかしい〜 !!! ってなるところだった


「人影が中を伺っているように見えたので、その確認をしただけです。それから、そんな話しを鵜呑みにするほど低脳だと思いますか? 」


「残念ながら、真実100%なんですよ。今、校内を案内してもらっていて、ここが少し気になったもんで…… 」


「気になる? あなたが気にする要素なんて、無いと思いますが…… 」


それはその通りだ、コワモテに言われなければ、立ち寄ることもなく案内を済ませてた


「ほんと余計な気まぐれがね…… 疑うのは別に構わないんだけど、尋ねたいことがあるんです、いいかな? 」


「…… どうぞ。」


絶対疑ってるわ〜 この子……


「校長先生のお孫さんって、今居ますか? 」


「私ですけど…… 何か用でも? お互いに初対面だと思いますが。」


!!!


「え、あ〜 …… あ〜 …… なるほど。」


なんで気付かない? 見る目がないな、俺って。

この目からビームが出るくらいの、鋭い目つき…… ここにも、いるんだなぁ…… と、思った。


女将さんとお嬢さんが似ているのと同じ。

よく似てるよ、ほんとに……


今からでも、その目つきは修正しておいた方がモテるぞ〜



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