32話 何のパターンすか?
三章 三十二話 「何のパターンすか…… 」
あれから何度かお嬢さんや松柴さんと、ゲームで遊んだけど…… 予想以上に上手くて、嬉しい反面少し辛い。だってレース系じゃ勝てねーし、松柴さんはどれやらせても結構上手いし、なに? 高校生って奴は学習能力こんなに高いもんなのか…… それとも、元々素質があるのか、どちらにせよ大したもんだ
「あ〜〜 …… さてと、今日もほどほどに乗り越えるぞぉ…… 」
最近はほんと疲労するイベントが発生して困る。ほどほどがスタンスなのに、結構バリバリ頑張ってるような気がする。
「あっ、おはよう。」
あれ、なんでお嬢さんが
「おはようございます…… 今日はお休みでしたっけ、学校。」
「なによ、土曜まで学校に行ってほしいと、私に居られてはサボれないから困ると? 」
もうサボるが決まり文句になってるな…泣いちゃうぞ?
「まさか、ずっと言ってますが基本的に真面目が売りなんですよ…… 部活はないのかなぁって思って。」
「ないない、先輩達曰く…… 土日は完徹してクリアしたい作品があります! ってことらしいのよ。」
中々やりますな、学生なら土日の完徹は当たり前だよな…… きっと俺もそんな学生だった筈だ
「良い先輩に恵まれましたね、俺も待ちに待った作品の続編とか出ると2、3日はゲームの世界にゴーするんで…… 多少仕事に影響が出るのは仕方ないっすけど。」
「なるほどね、それで影響が出た後に私含め皆に責められたいと…… 」
「も、もちろん影響は出てもやることはしっかりやります! 」
「ほんとだと良いわねぇ? …… もう仕事行くの? 」
「そうっすね、今から行こうかと。」
「そう…… 。あっ、今日ってさ…… 」
「今日がどうしました? 」
「…… いや、あんたはそういえばそうだったわ。」
なになに、また面倒なパターン? もういやだよ、恐怖体験もチビるのも二度とごめんだ
「教えてくださいよぉ、気になります…… 」
「ん〜〜 …… まぁわからないなら、それはそれでオッケーかな。」
マジ気になるからやめてぇ、後から絶句するよりも今のうちに覚悟しておきたいんだよぉ
「鬱なパターンですか? 」
「どんな風にとったらそうなるのよ。」
「最近の流れ的にそうかなぁって…… 」
「あんたがどういう風に思って、相談に乗ってくれてたのかわかりました! ごめんなさいね、ご迷惑をおかけして! 」
んもぅ! なんでそうなるの!?
「誤解っすよ! ほんとに気になっただけで…… 相談はむしろ大歓迎っす! 」
「あっそう、それじゃ相談なんだけど…… 」
「え、マジっすか…… 」
「冗談よ冗談、心配することは何もないから大丈夫よ。仕事、頑張ってね。」
よかった…… 相談なんてやっぱり不向きだと思い知らされたからな
「気になるすっけど、とりあえずは仕事行ってきますわ。」
「うんうん、頑張れ。」
「うぃーす。」
雲行きの怪しさを感じるスタートだったけど、気にしないでおこう。何か起きたらその時、適当に考えよう…… 胃が痛くなってきた
「さて、まずは今日の宿泊リストを確認しておこう。」
「あら、おはよう。」
げっ、朝から五十路女子団かよ
「おはようございます! 浜路さん、今日もよろしくです。」
「あれ、あんた今日は休みだと思ってたんだけどね? 」
「え、そうなんですか!? 普通にシフトだと思って来たんですけど…… 」
「…… あんたがいいなら別にいいのよ、今日もよろしくね。」
お嬢さんといいオバハンといい、なんかあんの今日
「なんか怖いっすね、もしかして俺…… 何かやらかしました? 」
「は? 別に何もやってないんじゃないの? …… ただ私が変に考えただけ、じゃあね。」
「は、はぁ…… それならいいんすけど…… 」
何かやらかしたワケじゃないのは良かった…… でも気になるわ。おっと、それも気になるがまずはリストの確認しに行こう
「えーと、今日は三組か少ないな…… これなら少し余裕あるよな。」
「三組だからって気を抜いたら、もう一度性根から叩き直してやるよ。」
!!!
「お、女将さん!? おはようございます! 」
また急に出てこないでくださいよ、スライムとかなら驚きませんが、いきなり魔王が出てきたら驚くでしょう
「おはよう、なんだい今日は休みじゃなかったのかい? 」
またそれか、ほんと怖くなってきた
「なんか会う人会う人みんなに言われたんですけど、何かありましたっけ? 」
「フッ、あんたならそうかもしれないねぇ…… いいやなんでもないよ、しっかり仕事しな。」
なんでもなくないですぅ、絶対なんかありますぅ
「気を引き締めて頑張りますよ。」
見間違いかもしれないが、去り際に笑った気がする
「リストも見たし、浴場の掃除もやっちゃうか。」
ーーーー その後も何人かの従業員たちと会ったが別に何も言われないし、何も起きない…… 考えすぎたかなぁ
「一通り終わった…… 休憩行くかな。」
あ、またお嬢さんがいる
「お嬢さん、お疲れ様です。」
「お疲れ様、これから休憩? 」
「そっすね、買うだけじゃゲーマーを名乗れませんから。」
そーそ、最近はほんと積みゲーが文字通り山のように積んでいる状態なんだよな
「よくわからないけど、午後もサボらずやれよ! 」
「大丈夫っすよ、サボるのは何倍も疲れると学んだので、今年はもう仕事一筋とゲーム&アニメ愛に生きるので。」
「はいはい、それと休憩するなら今日は厨房行かないでそのまま寮に戻る! 、オーケー? 」
え、なんで? マジでなんで?
「俺がいると邪魔とかですか? 」
「うーん…… ま、いっかそれで、そう邪魔なの! だから寄らずにゲームしてろ! 」
泣いちゃうぞほんとに…… 泣くぞぉ
「もし…… かして…… 皆さんで俺を除け者にしちゃお大作戦! とかですか? 」
「なんでそうなるの!? 違う違う、後で必ずわかるから今は素直に従ってよ! 」
今知りたい、むしろ知って傷付きたいよ!
「わかりました…… どんなことがあっても、こっちから恨むことはないので安心していたぶってくださいぃ。」
「どんだけネガティブな考えしてんのよ…… もっとポジティブなことだと思うから、変に考えずに過ごしてよ! 」
思うからって何? なんか気になる言い方だな
「うぅぅ、じゃあ休憩行ってきます…… 」
「…… 行ったか、にしてもほんとにアイツわかってないのか…… 」
お嬢さんに言われた通り、どこにも寄らず寮に戻る…… コソコソ嗅ぎ回れば良かったかなぁ?
気になる、旅館の人達がグルになって何かしようとしている…… はっ! もしかしてクビにする気か?
どうしよう、ネガティブなことしか考えられない。
ごめんなさいお嬢さん、ポジティブは無理だ!




