29話 違いますから!
三章 二十九話 「違いますから! 」
今日のホラー体験をする日の午前10時半、二時限目が終わった翠鳴学園に話しは遡るーーーー
「やばい…… 今日お弁当と財布持ってくるの忘れた…… 」
「え、マジで…… 大丈夫なの美羽? 」
昨日色々あったから疲れてそのまま寝て、起きたら遅刻ギリギリだったから急いで来ちゃったんだ
「ま、まぁ一日くらいお昼食べなくても大丈夫でしょ。」
「いやいや、お昼は大事だよ! 私なんてお昼と友達と話すのを目的に学校来てるくらいなんだから。」
「律子、勉強はどこいったの? 」
「美羽、私はわかったんだよ…… 勉強すればするほど嫌いになっていくことに! だからなるべく、勉強はしないことにしてみることにしたの。」
…… なんとなくわかる気もするけど、それは本格的にダメになる手前だよ
「なら、考え方を変えてみたら? 例えば勉強じゃなくて、自分のレベルを上げるみたいな感じとか。」
「ちっちっち、どの道教科書を開く工程や過程がある以上、それは勉強なんだよ…… 」
なんかカッコよく聞こえる
「後で後悔しても遅いぞ〜〜 」
「大丈夫! 最終手段はお嫁さんになります。それより、財布ないなら少し貸そうか? 」
「うーん…… 大丈夫かな、借りるのも悪いしそれにもしかしたら誰か届けに来てくれるかもしれないからさ、でもありがとね。」
「友達が餓死するのを見過ごせないのよ私は。」
「律子じゃないんだから、お昼抜きで餓死はしないって。」
「届けに来てない場合は言ってね、お昼抜いて午後の授業に集中できないと大変でしょ? 」
「まさか律子に授業のことで心配されるなんて…… わ、た、し、はショックです。まぁでもたまにはアリかな。」
「いつもお世話になってますからね、たまにはお助けしないと不公平っしょ! 」
「今日はカッコイイよほんとに。」
「だろ? っし!あと二時間、まずは頑張りますか。」
「はーい、頑張りまーす! 」
ーーーー 四時限目の授業が終わった。
「ふぅ、終わったね律子…… って寝てる。」
さっきまでの律子さんはどこ行ったんですか〜〜
「んにゃ、終わった? よし、お昼食べよう! 」
全くこの子はどうして、終わったと同時で起きれるの? 訓練でもしてるのかな
「カッコイイ律子さんから、いつもの昼寝魔になってて安心したよ。ほんとはしちゃダメだけど…… 」
「いつもカッコイイのより、時々見せる方がよりカッコよく見えるもんなの! だから私は、安売りしてないだけ。」
「一理あるから困るんだけど…… 」
「郷橋さん、ちょっといい? あなたに届け物を預けるの。」
担任の先生だ、私に何か用かな?
「呼ばれたから行ってくる、たぶんそのままお昼は帰ってこないかな。」
「松柴さんのところでしょ、でも良かったじゃん忘れ物届けてくれたっぽいよ。」
「だね、でもこれで次困った時にお助け律子さんを利用できるから、よろしくね! 」
「しょーがない! その時は惚れさせるくらいカッコイイ台詞用意して待ってるよ。」
「ハイハイ、じゃ行ってくるね。」
先生から財布とお弁当を受け取った
「郷橋さん、よかったですね届けてもらえて。」
「すいません、お手数かけちゃって…… 誰が届けにきてくれたんですか? 」
「名前は聞いてないのだけど、とても丁寧な対応ができるお兄さんでしたよ。」
誰だろう、 原さん? …… いやお昼の仕度があるから来れるわけないか…… だとしたら、あいつか
「たぶんわかりました、何か言ってましたか? 」
「特にはないけど、もしかして郷橋さんの彼氏さんですか? って聞いた私が聞いたくらいかな。」
!!??
「ち、違う…… 違いますよ! あいつはただの従業員その一です! 」
「クスッごめんなさい、冗談のつもりで聞いたんです。お兄さんも同じこと言ってましたよ。」
「そ、そうでしょうね…… あっすいません、そろそろ行きます。お昼食べないとなんで。」
初絵の待っている姿が見えた
「ごめんなさい引き止めてしまって、午後からの授業も頑張るようにね。」
「はい、ありがとうございます! それじゃ失礼します。」
「初絵〜〜 よかったよぉ、なんとかお昼は無事に済みそう。」
「よかったね、みーちゃん。届けに来たのは女将さんだった? 」
「ううん、残念なことにあいつ。」
「ざ、残念なんだ…… でもよかったよ、じゃ行こっか。」
「そうだね、食べれるだけマシか…… 」
そしていつもお昼を食べる時に使う視聴覚室に向かう
「ここは相変わらず落ちついててイイね、使えるようにしてもらった初絵様には感謝です。」
「いえいえ、みーちゃんにも日頃お世話になってますのでって…… ふふっ! 」
「あははは! ふぅ…… 今日行こうね、放課後に部活見学。」
「そうだね、今は結構楽しみになってるよ。」
「私は複雑、初絵がゲームにどハマりして第二の凛誉になってしまうかと思うと…… 」
「宮田さんみたいにはならないと思うよ、それにもしできるなら、制作の方に取り組んでみたいんだ…… もちろんゲームもやってみるよ! 」
「ならいいんだけど、ゲームかぁ…… 携帯のオセロくらいしか遊んでないかも…… 」
「私はたまにパソコンのフリーソフトを少しくらいかな、先輩達はきっと色んなジャンルを遊んでそう。」
「まぁ、いざとなったら凛誉から借りれば大丈夫! あいつ無駄にいっぱい持ってるから、この前も旅館宛に家電量販店からゲームソフトが送られてきたし。」
「私も頼もうかな、でもまずは見学だね。」
「積極的な初絵様は頼りになるね! 」
「やめて〜〜 もう様付けは耐えられないよ! 」
こういうところは可愛いなぁ初絵は
「はーい! ごめんなさ〜い。」
お昼を食べ終え、教室に戻ってきた
「ただいま!…… って、もう寝る準備ですか? 律子さん。」
「んぇ? お帰り〜〜 、だって食べたら睡魔が…… 」
赤ちゃんかこの子は
「もう少しなんだから頑張ろうよ! 」
「うぅ、寝るまでは頑張る! …… お昼は無事に終わった? 」
「おかげ様で、ありがとう心配してくれて。」
「心配されてばかりじゃね、たまには心配してあげないとさ。」
「またカッコイイ律子さんかな? 」
「いつもカッコ可愛い律子さんです! 」
「そのまま頑張りましょうね律子さん。」
「参りました。」
「よろしい…… ふふっ。」
国語の先生が入ってきた
「よーし、そろそろ始めるぞ〜〜 。」
ーーーー 授業が終わり、放課後を知らすチャイムが鳴る
「ほら、律子起きて! 終わったよ。」
「ふぁ? …… 終わったの? 」
「六限までは起きてたよ、頑張ったね…… 私はこれから部活見学に行くからもう行くよ! 」
「え、 美羽が部活!? 、初耳だよなんの部活? 」
「今度教えるよ、じゃあね! 」
「絶対教えてよ〜〜 」
おっ、初絵が待っててくれてる
「行きますか! 」
「よろしくお願いします。」
どんな感じかな? どうしよう…… 今さら緊張してきたよぉ




